「ekクロスで後悔したくない」——。そう思って情報を集めているあなたのために、客観的なデータとリアルな口コミを基に、eKクロスの全てを徹底解説します。
デザインの魅力に惹かれても、いざ購入となると「実際のeKクロス 実燃費は?」「毎日乗るから乗り心地も大切にしたい」など、現実的な疑問が次々と浮かびますよね。特に、パワフルな走りを求める際のeKクロス ターボ vs NAの選択や、雪国にお住まいならeKクロスの4WDが雪道でどれほど頼りになるのかは、購入前に確かめておきたいポイントです。
また、ガソリン車ならeKクロスで満タンにした時の航続距離、EVモデルなら航続距離などのeKクロスEVが持つ欠点も正直に知りたいところ。ライバルとしてよく比較されるハスラーと比べてどうなのか、購入後のeKクロス 維持費はどのくらいか、そして万が一の不具合やリコール情報まで、あなたの不安を解消する情報をこの記事に詰め込みました。
この記事を読めばわかること
- ガソリンモデルとEVモデルのスペックと性能の具体的な違い
- 税金や燃料費を含めたリアルな年間維持費の比較
- MI-PILOT(運転支援機能)などの先進安全装備の詳細
- オーナーが語る「良い点」と「後悔しやすい点」
- あなたのライフスタイルに最適なモデルの選び方
eKクロスで後悔しないための第一歩!ガソリンとEVの基本スペック比較
eKクロスとeKクロスEV、どちらが自分に合っているのか。まずは車の基本となるスペックを比較して、それぞれの特徴を掴むことが、ekクロスで後悔しないための重要なスタートラインです。見た目は似ていても、中身は全くの別物。あなたの使い方をイメージしながら、じっくり見ていきましょう。
サイズ・重量・パワーユニットの違い
両車の基本的なサイズは軽自動車の規格内でほぼ同じですが、EVモデルはバッテリーを搭載するため、車両重量が重くなっています。この重さが、走りの安定感や乗り心地にも影響を与えます。
項目 | eKクロス (ガソリン/Gグレード/2WD) | eKクロス EV (Gグレード/2WD) | 備考 |
---|---|---|---|
全長×全幅×全高 | 3,395×1,475×1,650 mm | 3,395×1,475×1,655 mm | ほぼ同じサイズ感 |
車両重量 | 870 kg | 1,060 kg | EVは190kg重い |
エンジン/モーター | BR06型 660cc (NA/ターボ) | 電動モーター | ガソリンは2種のエンジンから選べる |
最高出力 | 38kW (52PS) ※NA | 47kW (64PS) | EVは軽ターボ並みのパワー |
最大トルク | 60N・m (6.1kgf・m) ※NA | 195N・m (19.9kgf・m) | EVのトルクはガソリンNAの3倍以上 |
燃料タンク/バッテリー容量 | 27 L | 20 kWh |
【車選択メモの考察】 eKクロスEVの最大の特徴は、なんといってもその圧倒的なトルク(タイヤを回す力)です。数値上はガソリンNAモデルの3.2倍以上あり、信号待ちからの発進や坂道でのスムーズさは、軽自動車の常識を覆すレベルかもしれません。静かで力強い走りを求めるなら、EVは非常に魅力的な選択肢と言えるでしょう。一方、ガソリンモデルにはパワフルなターボ仕様も用意されており、高速道路の合流などでも余裕のある走りが期待できます。
カタログ燃費とリアルな航続距離
車のスペックで最も気になるのが、燃費や航続距離ですよね。カタログの数値(国際的な測定法であるWLTCモード)はあくまで参考値。実際の走行では、運転スタイルやエアコンの使用、季節によって大きく変動します。
eKクロス(ガソリン/G/2WD)
- WLTCモード燃費: 23.3 km/L
- タンク容量: 27 L
- 計算上の航続距離: 約629 km
eKクロス EV(G/2WD)
- WLTCモード一充電走行距離: 180 km
- 駆動用バッテリー総電力量: 20 kWh
【オーナー評価傾向】 ガソリンモデルの実燃費については、「街乗り中心で15〜18km/L程度」という声が多く見られます。高速道路をうまく使えば20km/Lを超えることもあるようです。 一方、EVモデルの航続距離は特に冬場の暖房使用時に大きく減少する傾向があり、「満充電でも実質100km〜120km程度と考えた方が安心」という意見が目立ちます。
【なぜ分析】 ガソリン車は、渋滞の多い市街地では燃費が悪化しやすい傾向があります。逆にEVは、減速時にエネルギーを回収する回生ブレーキ(エンジンブレーキのように作用し、バッテリーを充電する仕組み)が働くため、ストップ&ゴーの多い街中でもエネルギー効率の低下が緩やかです。しかし、EVはヒーター(特に電熱式)の使用が航続距離に大きく影響します。これは、エンジンの排熱を利用できるガソリン車と違い、電気の力だけで車内を温めるためです。
【維持費で比較】ガソリン vs EV、本当にオトクなのはどっち?
車は購入費用だけでなく、維持費も大きな判断材料です。税金や燃料(電気)代など、年間のトータルコストを把握して、長期的な視点でどちらが自分にとって経済的か考えてみましょう。
税金・保険・車検費用
軽自動車の税金は普通車に比べて優遇されていますが、ガソリン車とEVでは、購入時や車検時にかかる税金に違いがあります。
費用項目 | eKクロス (ガソリン) | eKクロス EV | 備考 |
---|---|---|---|
軽自動車税(種別割) | 10,800円/年 | 2,700円/年 (グリーン化特例適用時) | EVは購入翌年度1回限り、約75%軽減 |
自動車重量税 | 5,000円 (エコカー減税適用) | 0円 (免税) | 購入時と初回車検時。EVは優遇が大きい |
環境性能割 | 非課税〜 | 非課税 | 購入時にかかる税金 |
自賠責保険 | 17,540円 (24ヶ月) | 17,540円 (24ヶ月) | 共通 |
【車選択メモの考察】 税金面では、エコカー減税やグリーン化特例により、eKクロスEVが圧倒的に有利です。ただし、グリーン化特例による軽自動車税の減額は購入した翌年度の1回限りという点に注意が必要です。とはいえ、重量税が新規登録から初回車検まで免税になるのは大きなメリットと言えるでしょう。
燃料代 vs 電気代 シミュレーション
最も差が出るのが、日々のエネルギーコストです。年間10,000km走行することを想定して、ガソリン代と電気代を試算してみましょう。
- 前提条件
- 年間走行距離: 10,000km
- レギュラーガソリン価格: 175円/L
- eKクロス実燃費: 17km/L
- 家庭での電気料金: 31円/kWh
- eKクロスEV実電費: 7.5km/kWh(満充電150km走行と仮定)
【年間エネルギーコスト試算】
- eKクロス(ガソリン)
- 必要なガソリン量: 10,000km ÷ 17km/L = 約588L
- 年間のガソリン代: 588L × 175円/L = 102,900円
- eKクロス EV
- 必要な電力量: 10,000km ÷ 7.5km/kWh = 約1,333kWh
- 年間の電気代(自宅充電): 1,333kWh × 31円/kWh = 41,323円
【なぜ分析】 このシミュレーションでは、年間のエネルギーコストの差額は約61,577円となり、EVの方が大幅に安くなる計算です。特に、電気料金が安い夜間電力プランなどを活用すれば、その差はさらに広がります。ただし、外出先での急速充電を頻繁に利用すると、コストメリットは薄れてしまう可能性があります。
安全装備と毎日の使い勝手は?
最新の軽自動車選びでは、安全性能や運転のしやすさも重要なポイントです。三菱自慢の運転支援機能「MI-PILOT」や、EVならではの便利な機能、そして室内の快適性までチェックしていきましょう。
先進の運転支援「MI-PILOT」とJNCAPの安全評価
高速道路での運転の疲れを軽減してくれるMI-PILOT(マイパイロット)は、eKクロスでは「T Premium」「G Premium」に標準装備。eKクロスEVでは上位グレードに搭載されています。
- ACC (アダプティブクルーズコントロール): 前の車との車間距離を保ちながら自動で追従走行する機能。高速道路での渋滞時に特に役立ちます。
- LKA (車線維持支援機能): 車線の中央を走行するように、ハンドル操作をアシストしてくれます。
また、eKクロスEVには、駐車をサポートする**MI-PILOT PARKING(マイパイロット パーキング)**も「P」グレードにメーカーオプションで設定されており、駐車が苦手な方には心強い味方です。
客観的な安全性能の評価として、自動車アセスメント(JNCAP)では、eKクロスEVが「自動車安全性能2022」において最高評価である「ファイブスター賞」を受賞しています。これは、衝突安全性能と予防安全性能の両方で高いレベルにあることの証明です。
EVならではの充電と給電機能
eKクロスEVの充電は、主に自宅での普通充電が基本となります。
- 普通充電 (200V/3kW): 空の状態から満充電まで約8時間。夜寝ている間に充電が完了します。
- 急速充電: バッテリー残量80%まで約40分(30kW級の充電器を使用した場合)。遠出の際に役立ちます。
【注意点】 自宅に200Vの充電用コンセントがない場合は、設置工事が必要です。また、マンションなどの集合住宅では、充電設備の設置について管理組合への確認が必須となります。
さらに、eKクロスEVは「走る蓄電池」としても活用できます。V2H(Vehicle to Home)という機器を導入すれば、車に蓄えた電気を家庭用の電力として使用でき、災害時の非常用電源としても頼りになります。
室内の広さや収納、乗り心地のリアルな声
軽スーパーハイトワゴンに比べると室内高はやや低いですが、大人4人が乗っても十分なスペースが確保されています。
【オーナー評価傾向】
- 良い点: 「アイポイント(運転時の目線の高さ)が高く、視界が広くて運転しやすい」「後席の足元空間が広く、スライドもできるので便利」「EVはとにかく静かで、乗り心地もドッシリしていて安定感がある」
- 気になる点: 「ガソリンモデルは段差を乗り越えた時の突き上げ感が少し気になる」「ドリンクホルダーや小物入れがもう少し欲しい」「荷室は広くないため、大きな荷物を積む機会が多い人には不向きかも」
【手軽な解決の可能性】 乗り心地の硬さについては、「タイヤの空気圧を少し調整したらマイルドになった」という声や、「クッション性の高いシートカバーで改善した」という口コミも見られます。収納不足に関しては、市販のコンソールボックスやシートバックポケットを追加して工夫しているユーザーが多いようです。
【最終結論】あなたに合うのはどっち?ライフスタイル別診断
さて、ここまで様々な角度からeKクロスとeKクロスEVを比較してきました。最後に、あなたのライフスタイルに合わせて、どちらのモデルがより幸せなカーライフに繋がるのか、具体的なシーンを想定して提案します。
eKクロスEVがおすすめな人
- 毎日の走行距離が短い(往復50km以内)
- 戸建て住まいで、自宅に200Vの充電設備を設置できる
- 静かで力強い、上質な走りを軽自動車に求める
- 環境性能や先進性、災害時の備えを重視する
- 初期費用(車両価格や充電設備工事費)を許容できる
航続距離というeKクロスEVの欠点は、裏を返せば「毎日の使い方が決まっている人」にとっては問題になりにくいと言えます。日々のランニングコストを抑え、最先端の走りを楽しみたいあなたに最適です。
eKクロス(ガソリン)がおすすめな人
- 週末に長距離ドライブや旅行へ出かける機会が多い
- マンション住まいなどで、自宅に充電設備を設置できない
- パワフルな走りが好み(ターボモデル)
- 雪道を走る機会が多く、4WDの性能を重視する
- 購入時の初期費用をできるだけ抑えたい
ガソリン車最大のメリットは、航続距離を気にすることなく、どこへでも自由に出かけられる安心感です。給油インフラも整っており、様々なライフスタイルに柔軟に対応できます。アクティブに車を使いたいあなたには、ガソリンモデルが頼れる相棒となるでしょう。
まとめ:後悔しない選択のために
ekクロスで後悔しないためには、デザインやイメージだけでなく、今回見てきたようなスペック、維持費、そしてご自身の使い方との相性を総合的に判断することが何よりも大切です。
【最新情報】 eKクロス(ガソリンモデル)は2025年7月24日に、eKクロスEVは2024年5月にそれぞれ一部改良が実施されています。この記事は最新モデルの情報を基に作成しています。
どちらのモデルにも、他にはない強い個性と魅力があります。ぜひ一度、お近くの販売店で両方のモデルを試乗してみてください。特にEVの静かさと力強い加速は、実際に体験してみないとわからない感動があるはずです。この記事が、あなたの車選びの確かな判断材料となり、最高の1台と出会うきっかけになることを願っています。
【参考・出典情報一覧】
- 三菱自動車工業株式会社: eKクロス 安全性能 e-Assist
- 三菱自動車工業株式会社: eKクロス EV 安全性能
- 国土交通省: 自動車のリコール・不具合情報
- 独立行政法人 自動車事故対策機構 (NASVA): 自動車アセスメント
- 資源エネルギー庁: 石油製品価格調査