ハスラー ルーフレール 後付けの方法を探して、「愛車をもっとアウトドアっぽくしたい」「荷物を積めるようにしたい」と考えていませんか?
実はハスラーの場合、後から純正レールを付けるのは想像以上にハードルが高い作業です。でも、諦める必要はありません。「レールそのもの」が付かなくても、やりたいことを叶える方法はちゃんとあります。
この記事では、ハスラーのルーフ事情について以下の4つのポイントを分かりやすく解説します。
- ハスラーの純正ルーフレールを後付けするのが難しい理由
- 「レールなし車」でもキャリアを取り付ける解決策
- 逆に「レールを外したい」ときに起きるリスク
- あなたのライフスタイルに向いているのは「あり」か「なし」か
※この記事の情報は、2025年11月21日時点の調査データに基づいて作成しています。
ハスラーのルーフレールは後付け不可?
「買った後からルーフレールを付けたい!」と思っても、ハスラーの場合は少し事情が複雑です。なぜ後付けが難しいのか、そして「じゃあ荷物は積めないの?」という疑問について、調査した結果を分かりやすく整理します。
純正ルーフレールの後付けが難しい理由
結論として、純正のルーフレールを後から取り付けるのは推奨されていません。主に以下の3つの理由が挙げられます。
- 製造時の特別な装備だから
ハスラーのルーフレールは、工場で車を作る段階で取り付ける「メーカーオプション(MOP)」や特定のグレード専用装備として設定されています。そのため、ディーラーに行っても「後付け用の純正キット」というものは用意されていないのが一般的です。 - 車体に穴あけ加工が必要
無理に取り付けようとすると、屋根(ルーフ)にドリルで穴を開けるなどの大掛かりな加工が必要になります。これは雨漏りの原因になったり、強度が不足したり、最悪の場合はメーカー保証が受けられなくなるリスクがあるため、現実的ではありません。 - 車検リスクや保証不可
ルーフレールの後付けにより、屋根への穴あけや溶接などを用いた恒久固定を施した場合、構造等変更扱いになったり、強度不足などの保安基準NGとなり車検に通らないリスクが発生します。そうなれば当然保証対象外になるリスクも生まれます。加工痕の処理が甘いだけで「安全性に疑義有り」となってしまうこともあるため、○○すれば大丈夫と安易に言えるものでもありません。
ルーフレールなしでもキャリアは装着可能
ここで一つ、安心できる情報があります。「ルーフレール」と「キャリア(荷台)」は別物だということです。
もしあなたの目的が「キャンプ道具やサーフボードを積みたい」ということであれば、ルーフレールがなくても大丈夫です。
- ルーフレール:屋根に密着している縦方向のレールのこと。
- ベースキャリア:荷物を積むための横方向のバー。
ハスラーには、ルーフレールが無いグレード(HYBRID GやHYBRID Xなど)でも取り付けられる「専用のベースキャリア」がカー用品店などで販売されています。ドアの隙間に金具を引っ掛けて固定するタイプで、これを後付けすれば問題なく荷物を積むことができます。
▼車選択メモの考察
「見た目としてどうしてもあのレールが欲しい!」という場合を除き、実用面ではルーフレールが無くてもそこまで困ることはなさそうです。もしこれから中古車を探す場合で、どうしても純正レールの見た目が好きなら、最初からついているものを探すのが、雨漏りトラブルなどを避ける一番確実な方法と言えるでしょう。
※本記事は執筆時点(2025年11月21日)の情報を整理したものです。実際の仕様や部品供給状況は変更される可能性があるため、正確な情報は必ずハスラー公式サイトや販売店にてご確認ください。また、非純正部品の取り付けによる不具合は自己責任となります。
ハスラーのルーフレールの取り外しは可能?
「洗車がしにくいから外したい」「もっとシンプルな見た目にしたい」と考えるオーナーさんもいるかもしれません。実際に外すことはできるのか、外すとどうなるのかを調べてみました。
ルーフレール自体の取り外しは可能か
仕組みとしては、屋根の内側(天井の内張り)からボルトで固定されているだけなので、工具と知識があれば取り外すこと自体は可能です。
実際に、ルーフレールの塗装が剥げてしまった際に、一度取り外して塗装し直し、また取り付けるという修理作業が行われている事例もあります。つまり、部品としては「脱着できる構造」になっています。
ルーフレールを外すデメリットとリスク
しかし、「外してスッキリした状態で走り回る」となると話は別です。以下の点に注意が必要です。
- 屋根に穴が残ってしまう
レールを外すと、固定していたボルト穴や取り付けの土台がむき出しになります。そのままでは雨水が車内に侵入し、サビやカビの原因になります。 - 見た目がキレイにならない可能性
ハスラーはグレードによって屋根の部品形状が異なる場合があります。レール付きモデルからレールだけを外しても、レール無しモデル(HYBRID G/Xなど)のようにツルッとした綺麗な屋根にはならず、溝や穴が目立ってしまう可能性があります。
ルーフレール脱着・交換の工賃目安
もし修理や塗装のために一時的に脱着を依頼する場合、内張りを剥がす作業や防水処理が必要になるため、工賃は安くありません。
費用目安であり傾向ですが3万から8万円、場合によっては10万円近くかかる場合もあるようです。他車種の作業例でも10万円規模のレールレス化+塗装込みの情報もあり、「単なる取り外し」というわけにはいかない傾向にあります。
取り外したまま乗るのはメーカーも推奨していません。
▼車選択メモの注意点
ネット上にはDIYで外している事例もあるかもしれませんが、一度外すと防水シール(コーキング)の再処理など、プロでも気を使う作業が必要になります。「雨漏りして車内がカビだらけ」なんてことにならないよう、基本的には「塗装修理などで一時的に外すもの」と考えておき、カスタム目的で外すのは避けたほうが無難かもしれません。
※本記事は執筆時点(2025年11月21日)の情報を整理したものです。実際の作業リスクや費用を保証するものではありません。改造や分解整備に関する詳細は、必ずハスラー公式サイトや整備工場にてご確認ください。
ハスラーのルーフレール:向いてる人向いてない人
「あったほうが便利そうだけど、本当に使うかな?」と迷っている方へ。ルーフレールが必要な人と、逆にいらない人をライフスタイル別に整理しました。
ルーフレールが必要でおすすめな人
以下の項目に当てはまる人は、ルーフレール付きのグレード(タフワイルドやJスタイル系)を選ぶと満足度が高そうです。
- キャンプやスキーによく行く人
レールがある方が、キャリアの取り付け位置の自由度が高く、ガッチリと固定しやすい傾向にあります。 - 車内の狭さを解消したい人
ハスラーは軽自動車なので、4人乗ると荷物はあまり積めません。屋根にルーフボックスを載せれば、車内を広々と使えます。 - 「SUVらしい見た目」が好きな人
使わなくても、レールがあるだけでアクティブな雰囲気が増します。ファッションとして割り切るのもアリです。
ルーフレールがいらない・不要な人
逆に、以下のような方はルーフレール無しのグレード(HYBRID G/Xなど)の方が使い勝手が良いかもしれません。
- 高さ制限のある駐車場を使う人
これが最大のデメリットです。ハスラーは元々背が高い車ですが、レールとキャリアを付けるとさらに高くなります。マンションの立体駐車場や、高架下の低いトンネルが多い地域では注意が必要です。 - 洗車機をよく使う人
洗車機によっては、屋根の突起物がNGだったり、洗い残しが出やすかったりすることがあります。 - 燃費や風切り音が気になる人
屋根に突起物があると、空気抵抗でわずかに燃費が悪くなったり、「ヒューヒュー」という風切り音がしやすくなったりします。静かに乗りたい人にはノイズになるかもしれません。
後付け不可を踏まえた賢い選び方
最後に、どちらにするか迷ったときのシンプルな選び方を提案します。
「今は使わないけど、将来使うかも?」という程度なら、無理にレール付きを選ばなくても、後から「レール無し用キャリア」を買えば解決できます。
逆に、「見た目が好き!」「絶対キャンプに行く!」という明確な理由があるなら、最初からレール付きを選んでおかないと、後悔することになるでしょう(前述の通り、後付けはできないからです)。
▼車選択メモの提案
実は「洗車が大変だから」という理由でレール無しを選ぶオーナーさんも意外と多いです。ルーフレールの根本には汚れが溜まりやすいんですよね。ご自宅の駐車場の高さ制限(多くの立駐は2.1m以下ですが、古い場所だと1.55m制限も)をスマホで撮影して、ディーラーで営業担当者に見せながら相談すると、失敗のない選択ができるはずです。
※本記事は執筆時点(2025年11月21日)の情報を整理したものです。実際の使い勝手や数値は使用環境により異なります。詳細なスペックは必ずハスラー公式サイトにてご確認ください。

