「タウンボックスは燃費が悪いって聞くけど、実際どうなんだろう?」
「中古で安く買っても、ガソリン代ですぐに損をしてしまうんじゃないか…」
そんな不安を抱えながら、インターネットで情報を探していませんか?
広い室内空間は非常に魅力的で、車中泊やアウトドアにはまさに最適な一台です。
しかしその一方で、囁かれるターボ車や4WDモデルの燃費、旧型(U61W)と現行型(DS17W)での性能差は気になるところ。
さらに、高速道路での走行性能や乗り心地、加速が悪いといったネガティブな評判は、購入を決断する上での大きな壁になりますよね。
特に中古で購入を検討している場合は、故障のリスクや購入時の注意点も気になります。
しかし、ご安心ください。
タウンボックスが持つ燃費性能や様々な特性を正しく理解し、ポイントを押さえることで、後悔のない賢い選択が可能です。
日々の運転で実践できる燃費改善テクニックから、オイル交換やタイヤ選びといった重要なメンテナンス、さらには維持費や税金まで含めたトータルコストを把握することが、満足のいくカーライフへの第一歩。
また、最大のライバルであるエブリイワゴンやアトレーワゴンとの比較を通じて、タウンボックスならではの本当の価値や最適な選び方が見えてきます。
本記事では、タウンボックスの燃費に関するあらゆる疑問に答えるため、以下の情報を網羅的に解説します。
- 世代や条件別のリアルな燃費性能とその根本的な理由
- 今日からできる燃費改善テクニックと効果的なメンテナンスの秘訣
- 購入前に知っておくべき欠点や中古車選びのチェックポイント
- ライバル車との徹底比較とあなたに最適なモデルの選び方
「タウンボックス 燃費 悪い」という漠然とした不安を、確かな知識に変えて、あなたのカーライフに最適な一台を見つけるお手伝いができれば幸いです。 ぜひ最後までじっくりとご覧ください。 タイトル画像 出典:三菱自動車 タウンボックス公式サイト
- 現行・旧型モデルの実燃費と、燃費が悪いと言われる構造的な理由
- オイル交換やタイヤ選びなど、具体的な燃費改善テクニック
- 購入後に後悔しないための欠点、故障事例、中古車の注意点
- ライバル車(エブリイワゴン・アトレー)との比較と選び分けのポイント
- 「タウンボックスの燃費が悪い」は本当?原因と世代・条件別の実態を徹底解剖
- 「タウンボックスの燃費が悪い」を克服!維持費と改善策・ライバル比較
- 今すぐ実践できる!タウンボックスの燃費改善テクニック
- 街乗り・高速道路で燃費は違う?シーン別の燃費性能
- 商用車ベースの宿命?タウンボックスの乗り心地を徹底レビュー
- 軽キャンパーに最適?車中泊仕様の使い勝手と注意点
- 税金・保険料込み!タウンボックスの年間維持費を徹底シミュレーション
- 後悔しない中古タウンボックスの選び方と注意点
- 燃費改善の基本!オイル交換と最適なエンジンオイル粘度
- タイヤ選びで燃費は変わる!おすすめタイヤと空気圧
- 【徹底比較】タウンボックスvsエブリイワゴン!燃費や価格、買うならどっち?
- 【ライバル比較】ダイハツ アトレーとの燃費と性能の違い
- 「タウンボックス 燃費 悪い」に関するよくある質問
- 「タウンボックス 燃費 悪い」の悩みを解決!総まとめ
「タウンボックスの燃費が悪い」は本当?原因と世代・条件別の実態を徹底解剖
- 【燃費まとめ】カタログ燃費と実燃費の差は?リッター何キロ走る?
- なぜ?タウンボックスの燃費が悪いと言われる3つの根本理由
- 【旧型 U61W】今も現役!中古で人気のモデルの燃費性能
- 【現行 DS17W】新型で燃費は改善されたのか?
- 雪道・悪路の味方!4WDモデルの燃費性能
- パワフルだけど燃費は犠牲に?ターボ車の実力
- 購入前に知るべきタウンボックスの致命的な欠点
- 燃費以前の問題?「加速が悪い」という噂の真相
- 「故障しやすい」は本当?よくあるトラブル事例
- ネットの評価は?タウンボックスのリアルな評判と口コミ
【燃費まとめ】カタログ燃費と実燃費の差は?リッター何キロ走る?
- 現行モデル(DS17W)の実燃費は平均10~12km/Lが目安
- 旧型モデル(U61W)は平均7~10km/Lとさらに厳しい
- カタログ燃費と実燃費には3~4km/Lほどの差があると認識すべき
「結局のところ、タウンボックスってリッター何キロ走るの?」
購入を考えている方、そしてオーナーになってばかりの方が一番気になるポイントですよね。
結論から言うと、カタログ燃費と実際の燃費には、残念ながら少し差があるのが実情です。
まずは、具体的な数値を見てみましょう。
ここでは、中古市場で人気の旧型(U61W)と、現行型(DS17W)の燃費を比較しました。
タウンボックスのカタログ燃費と実燃費の比較
モデル | 駆動方式 | カタログ燃費 (WLTCモード) | 実燃費の目安 (口コミ平均) |
---|---|---|---|
現行型 (DS17W) | 2WD | 15.1 km/L | 10~12 km/L |
4WD | 15.1 km/L | 9~11 km/L | |
旧型 (U61W) | 2WD (ターボ) | 13.8 km/L (JC08モード) | 8~11 km/L |
4WD (ターボ) | 13.2 km/L (JC08モード) | 7~10 km/L |
※実燃費はe燃費、みんカラなどのオーナー投稿を参考にした平均的な数値です。走行環境(市街地、高速道路など)や運転スタイルによって大きく変動します。
表を見てわかる通り、特に街乗りメインだと実燃費は10km/L前後、あるいはそれを下回ることも珍しくありません。
「カタログ値より3~4km/Lも悪いのか…」とがっかりされたかもしれませんね。
しかし、これはタウンボックスだけに言えることではなく、車重があり空気抵抗も大きいハイトワゴンタイプの軽自動車に共通する傾向です。
カタログ燃費は国が定めた特定の条件下で測定されるため、信号でのストップ&ゴーが多い日本の道路事情では、どうしても数値が悪化しがちです。
がっかりする前に、まずは「タウンボックスの燃費は、実測値でリッター10km/L前後が標準」と認識しておくことが大切です。
この数値を基準に、ご自身のカーライフで許容できるかどうかを判断してみてくださいね。
なぜ?タウンボックスの燃費が悪いと言われる3つの根本理由
- 空気抵抗の大きい箱型のデザインが燃費に不利
- 重い車体を小さなエンジンで動かすため負荷が大きい
- (旧型は4速AT、現行はCVT)商用車ベースゆえの設計思想
「実燃費がリッター10km/L前後なのは分かったけど、そもそもなんでこんなに燃費が悪いの?」
そう思いますよね。燃費が悪いと一言で言っても、そこにはちゃんと構造的な理由が存在します。
タウンボックスの燃費が伸び悩む根本的な理由は、主に以下の3つです。
理由①:空気抵抗を受けやすい「箱型のデザイン」
タウンボックスの最大の魅力は、なんといっても軽自動車とは思えないほどの広い室内空間です。 しかし、その空間を生み出すための垂直に切り立った箱型のデザインは、走行中の空気抵抗を非常に受けやすくなります。
- メリット: 荷物がたくさん積める、車内での圧迫感がない、見晴らしが良い
- デメリット: 向かい風の影響を強く受け、燃費が悪化しやすい(特に高速道路)
例えるなら、風の強い日に大きな板を持って歩くようなもの。前に進むためにより多くのエネルギーが必要になるのです。 このデザインは、居住性や積載性とのトレードオフと言えるでしょう。
理由②:車の重さに対して「非力なエンジン」
広い室内空間を持つタウンボックスは、一般的な軽自動車(例えばアルトやミライース)と比べて車両重量が重くなっています。 現行モデルでも車重は約1,000kgあり、これは軽自動車の中では重量級です。
この重いボディを、排気量660ccの小さなエンジンで動かすため、どうしてもエンジンに高い負荷がかかりがちです。
特に発進時や坂道では、アクセルを深く踏み込む必要があり、その分ガソリンを多く消費してしまいます。
パワーを補うためのターボモデルも、ターボが作動する状況ではさらに燃費が悪化する傾向にあります。
理由③:燃費より実用性を重視した「トランスミッション」
近年の燃費が良い軽自動車の多くは、「CVT」という無段階に変速できる効率的なトランスミッションを搭載しています。
一方、タウンボックスは、以前は4速オートマチック(4AT)の時代が長く、CVTに比べるとエンジン回転数が高めになるシーンが多く、燃費面では不利でした。現在の現行型(DS17W)ではCVTが採用され、燃費性能は改善されています。
これは、タウンボックスが元々、乗用車というよりは商用バン(ミニキャブバン)をベースに作られているためです。
耐久性やコストを重視した結果、燃費性能が二の次になっている側面があるのです。
しかし、これらの理由はすべて、タウンボックスが持つ「広い」「頑丈」「手頃」といった魅力と表裏一体です。
理由を知ることで、より納得してこの車と付き合っていけるはずですよ。
【旧型 U61W】今も現役!中古で人気のモデルの燃費性能
- 実燃費は7~10km/Lと非常に厳しい
- 最大のネックは古い4速ATのギヤ比と車重
- 中古で狙うなら4速ATか希少な5速MTモデルが必須
中古車市場で今なお根強い人気を誇る、三菱オリジナルの旧型タウンボックス(U61W型)。 角ばったデザインと、なんといってもその圧倒的な安さが魅力ですよね。
しかし、購入を検討する上で誰もが気になるのが燃費性能。
正直にお伝えすると、近年の車と比べて燃費はかなり厳しいと言わざるを得ません。
- 旧型(U61W)の実燃費目安: 7~10 km/L
特に市街地走行や、エアコンを多用する夏場はリッター10km/Lを切ることがほとんど。 「ガソリンメーターの針がみるみる減っていく」という声も多く聞かれます。
では、なぜここまで燃費が厳しいのでしょうか。そして、少しでも燃費の良いモデルを選ぶコツはあるのでしょうか。
最大のネックは「4速AT」の特性
U61W型の燃費を語る上で欠かせないのが、トランスミッションの違いです。 旧型の主力である「4速オートマチック(4AT)」は、巡航時のエンジン回転数がやや高くなりやすく、燃費悪化の一因です。
狙い目は「4速AT」か希少な「5速MT」
もしあなたが旧型タウンボックスの購入を考えているなら、「4速オートマチック(4AT)」搭載モデルを中心に探しましょう。 さらに、燃費と走りの楽しさを両立したい方には、非常に希少ですが「5速マニュアル(5MT)」も選択肢です。 車の流れに合わせて自分の手でシフト操作をすることで、最も効率的な走りを引き出すことが可能です。
【最大の魅力】価格の安さが最大の武器
たしかに燃費性能はネックですが、U61Wの魅力はそれを補って余りある車両本体の安さです。
数十万円で手に入る広い空間は、趣味の道具箱や秘密基地として、あなたのカーライフを間違いなく豊かにしてくれます。
燃費という維持費と、圧倒的な購入費用(初期費用)の安さを天秤にかけて、検討してみてくださいね。
【現行 DS17W】新型で燃費は改善されたのか?
- 旧型比で燃費はリッター2~3km/Lと大幅に改善
- スズキ製の新エンジン(R06A)搭載などが改善の理由
- N-BOXなど最新の乗用ワゴンと比べると燃費は劣る
2015年にフルモデルチェンジを果たした現行型タウンボックス(DS17W)。 旧型から乗り換える方や、新車で購入する方にとって「燃費はちゃんと良くなったの?」というのは、最も重要な関心事だと思います。
結論から言うと、旧型(U61W)に比べて燃費は確実に、そして大幅に改善されています。
旧型と現行型の実燃費比較
モデル | 実燃費の目安 | 改善幅 |
---|---|---|
現行型 (DS17W) | 10~12 km/L | 約2~3km/L 向上 |
旧型 (U61W) | 7~10 km/L | – |
旧型オーナーからすれば、リッターあたり2〜3km/Lの改善は非常に大きな進歩と感じられるでしょう。 年間1万キロ走行すると仮定すれば、ガソリン代で2万円以上の差が生まれる計算です。
燃費が改善された主な理由は以下の通りです。
- 効率的な「R06A型エンジン」の搭載: スズキ製のより新しく効率的なエンジンに変更されたこと。
- 車両の軽量化: 設計を見直し、旧型よりも車重が軽くなったこと。
- アイドリングストップ機能の搭載: 市街地での燃費向上に貢献。
ただし「クラス最高」ではない点に注意
旧型と比べると大きな進化を遂げた現行タウンボックスですが、N-BOXやスペーシアといった乗用メインで設計されたスーパーハイトワゴン(実燃費15〜18km/L)と比べると、燃費性能では劣ります。
これは、現行タウンボックスがスズキ「エブリイワゴン」のOEM(兄弟車)であり、そのエブリイワゴンが商用車「エブリイ」をベースにしているためです。
耐久性やコストパフォーマンスを重視した設計で、以前は4ATが採用されていましたが、現行はCVTとなっています。
【圧倒的】燃費と引き換えに得られる圧倒的な積載性
燃費では一歩譲るものの、タウンボックスにはライバルを圧倒する積載能力と、四角いボディを最大限に活かした使い勝手の良さがあります。
燃費計の数字だけでは測れない価値が、この車には詰まっています。
「何を一番優先したいか」を考えれば、タウンボックスがあなたにとって最高の選択肢になる可能性は十分にありますよ。
雪道・悪路の味方!4WDモデルの燃費性能
- 4WDモデルは2WDより実燃費が1~2km/L悪化する
- 部品増加による重量増と駆動抵抗の増加が主な原因
- 燃費の差額以上の「いざという時の安心感」という価値がある
雪深い地域にお住まいの方や、アウトドアで悪路を走る機会が多い方にとって、4WD(四輪駆動)はなくてはならない装備ですよね。 タウンボックスの4WDモデルは、その力強い走破性で多くのユーザーから支持されています。
しかし、その安心感と引き換えに、2WDモデルと比べて燃費が悪化するというデメリットは避けて通れません。
2WDと4WDの実燃費比較(現行型 DS17W)
駆動方式 | 実燃費の目安 | 2WDとの差 |
---|---|---|
4WD | 9~11 km/L | 約1~2 km/L 悪化 |
2WD | 10~12 km/L | – |
※旧型(U61W)でも同様に、4WDは2WDよりリッターあたり1〜2km/L燃費が悪い傾向にあります。
「やっぱり燃費は悪くなるんだ…」と、少しがっかりしてしまいますよね。
この燃費悪化の主な原因は、以下の2点です。
- 部品点数の増加による重量増: 4WDシステム(プロペラシャフトやトランスファーなど)が追加されるため、車両重量が2WD車よりも数十kg重くなります。
- 駆動抵抗の増加: 常に四輪に駆動力を伝えているため、タイヤを転がすためのエネルギー(抵抗)が2WD車よりも多く必要になります。
それでも4WDを選ぶ価値はある?
年間1万キロ走行すると、2WD車に比べてガソリン代が1万円以上高くなる計算です。 この差を大きいと見るか、小さいと見るかは人それぞれでしょう。
しかし、凍結した坂道でタイヤが空転して立ち往生してしまったり、ぬかるみにはまって動けなくなってしまったりするリスクを考えればどうでしょうか。
タウンボックスの4WDがもたらす「いざという時の安心感」は、燃費の差額以上の価値がある、と考えることもできます。
特に現行型(DS17W)のパートタイム4WDは、「2WD」「4WD AUTO」「4WD LOCK」の3つのモードをスイッチひとつで切り替え可能です。
普段の舗装路では「2WD」モードで走行することで、燃費の悪化を最小限に抑える工夫もできます。
燃費性能だけで判断するのではなく、ご自身のライフスタイルや使用環境と照らし合わせて、その価値を見極めてくださいね。
パワフルだけど燃費は犠牲に?ターボ車の実力
- ターボ車はアクセルの踏み方次第で燃費が大きく変わる
- パワーに余裕がある分、結果的に燃費が良くなる場面もある
- 高速道路や坂道が多いなら、ストレス軽減の恩恵が大きい
「やっぱり軽のワンボックスは、ターボがないと走らないよな!」
そんな声をよく耳にします。
確かに、大人数を乗せたり、重い荷物を積んだり、高速道路を走ったりするシーンでは、ターボチャージャーがもたらす力強い加速力は非常に魅力的です。
しかし、多くの人が同時に抱くのが「ターボ車は燃費が悪い」というイメージ。
実際のところ、タウンボックスのターボ車はどうなのでしょうか。
結論から言うと、アクセルの踏み方次第で、NA(ノンターボ)車よりも燃費が悪くなる可能性があります。
ターボの仕組みと燃費の関係
ターボチャージャーは、エンジンの排気ガスの力を利用して、通常よりも多くの空気をエンジンに送り込み、より大きなパワーを生み出す装置です。
- パワーが出る仕組み: たくさん空気を送る → その分たくさんガソリンを燃やせる → 力強いパワーが生まれる
つまり、ターボが効いている状態(アクセルを深く踏み込んでいる状態)では、NA車よりも多くのガソリンを消費しているのです。
走り方で燃費は天国と地獄に
タウンボックスのターボ車の燃費は、オーナーの運転スタイルによって大きく評価が分かれます。
- 燃費が悪くなる走り方:
- 発進時に毎回アクセルをベタ踏みする
- 高速道路で常に追い越し車線を走る
- 登り坂でグイグイ加速する
- 燃費が良くなる走り方:
- 普段はアクセルをあまり踏まず、ターボを極力効かせないように走る
- 高速道路では一定速度で巡航する(NA車よりエンジン回転数を低く抑えられるため、燃費が逆転することも)
【燃費向上】余裕が生む「結果的な燃費向上」も
面白いことに、パワーに余裕があることで、結果的に燃費が良くなるケースもあります。 NA車だとアクセルをベタ踏みしないと登らないような坂道でも、ターボ車なら少しアクセルを踏み足すだけでスムーズに登ることができます。
無駄にエンジンを唸らせる必要がないため、精神的な余裕が生まれ、結果としてアクセル操作が穏やかになり燃費が向上する、というわけです。
ターボの力を「いざという時のお守り」として考え、普段はエコな運転を心がけることが、賢い付き合い方と言えるでしょう。
購入前に知るべきタウンボックスの致命的な欠点
- 商用車ベースのため乗り心地が硬く、ゴツゴツ感を拾いやすい
- エンジン音やロードノイズが大きく、車内は静かではない
- これらは「欠点」であると同時に、積載性や頑丈さと表裏一体の「特性」
「タウンボックスの購入を考えているけど、何か致命的な欠点はないの?」
大きな買い物だからこそ、後悔はしたくないですよね。
ネット上では様々な意見が飛び交いますが、ここでは多くのオーナーが指摘する3つの大きな欠点について、その理由と「付き合い方」を解説します。
結論から言うと、これらは「致命的な欠品」というよりは、タウンボックスの成り立ちや魅力と表裏一体の「特性」です。
これを理解すれば、きっと納得してタウンボックスを選ぶことができますよ。
欠点①:硬い乗り心地と車内の騒音
「路面の凹凸をダイレクトに拾ってお尻が痛い」「高速道路では会話がしづらい」 これはタウンボックスのレビューでよく見かける意見です。その原因は、この車が元々、重い荷物を積んで走る商用バンをベースにしていることにあります。
- 硬い足まわり: 重い荷物を積んでも車体が沈み込まないよう、サスペンションが頑丈に作られています。そのため、乗用車に比べると乗り心地は硬く、路面からのゴツゴツとした振動を伝えやすいのです。
- エンジン音: エンジンが運転席・助手席の真下にあるため、どうしてもエンジン音や振動が車内に入りやすくなります。
【付き合い方】 これは「たくさんの荷物を積める」「頑丈でタフに使える」という大きなメリットとの引き換えです。 フカフカのソファのような乗り心地はありませんが、その分、キャンプ道具や仕事道具を満載にしても、しっかりとあなたを目的地まで運んでくれる頼もしさがあります。
欠点②:先進安全装備の物足りなさ
現行モデルには、衝突被害軽減ブレーキなどの基本的な安全装備は搭載されています。 しかし、N-BOXやスペーシアといった最新のスーパーハイトワゴンに搭載されているような、全車速追従機能付きクルーズコントロールや、より高性能な運転支援システムはありません。
【付き合い方】
最新・最高の安全性を第一に求めるのであれば、他の車種を検討する必要があるかもしれません。
しかし、「基本的な安全装備があれば十分」「運転支援より、自分の運転に集中したい」と考える方にとっては、シンプルな装備がかえって好ましいと感じられることもあります。
価格が比較的リーズナブルなのも、こうしたシンプルな構成が一因です。
欠点③:良くも悪くも「質実剛健」な内装
タウンボックスのインテリアは、華飾が少なく、プラスチックの素材感が強い、いわゆる「商用車ライク」なデザインです。 乗用車のようなソフトパッドやメッキパーツはほとんど使われていません。
【付き合い方】
高級感やおしゃれさを求める方には、物足りなく感じるでしょう。
しかし見方を変えれば、これは「汚れや傷を気にせずガンガン使える」という最強のメリットになります。
濡れた釣り道具、泥のついたアウトドア用品、仕事道具などを気兼ねなく放り込めるタフな内装は、まさしく「働くクルマ」「遊ぶクルマ」として理想的な姿と言えるのではないでしょうか。
燃費以前の問題?「加速が悪い」という噂の真相
- 「加速が悪い」という評判は主にノンターボ(NA)車を指す
- NA車は街乗り中心なら問題ないが、坂道や高速では力不足を感じる
- ストレスフリーな走りを求めるなら、ターボ車一択
「タウンボックスって、燃費もそうだけど、そもそも加速が悪くて走らないって本当?」
インターネットの口コミなどで、まことしやかに囁かれるこの噂。
これもまた、購入をためらわせる大きな要因になりますよね。
この噂の真相は、「ノンターボ(NA)車に限っては、本当です」というのが答えになります。
NA(ノンターボ)車の場合:「遅い」のではなく「穏やか」
約1,000kgの重い車体を、ターボの助けなしに660ccのエンジンだけで動かすのがNAモデルです。 そのため、現代の一般的な乗用車の感覚でアクセルを踏むと、間違いなく「遅い」「もっさりしている」と感じるでしょう。
- 信号待ちからの発進: 周りの車の流れに乗るには、アクセルを意識的に深く踏み込む必要があります。
- 高速道路への合流: 十分な加速車線がある場所でないと、少しヒヤッとすることがあるかもしれません。
- 坂道: 大人が3人以上乗っていたり、重い荷物を積んでいたりすると、エンジンが唸りをあげてスピードが落ちていきます。
【こんな人におすすめ】 「遅さ」を「穏やかな加速」と捉えられるなら、NA車は良い選択肢です。
- 主な用途が平坦な市街地の走行
- 多人数乗車や重い荷物を積む機会が少ない
- 車両価格の安さと、ターボ車よりわずかに良い燃費を優先したい
ターボ車の場合:「必要十分」以上の力強さ
一方で、ターボモデルの加速性能はまったくの別物です。 NAモデルの非力さを補って余りあるパワーは、あらゆるシーンであなたを助けてくれます。
- 街乗り: アクセルを少し踏むだけで、車体を軽々と前に押し出してくれます。
- 高速道路: 本線への合流や追い越しも、ストレスなくスムーズに行えます。
- 坂道: 乗員や荷物が多くても、グイグイと坂を登っていく力強さがあります。
【こんな人におすすめ】 少しでも走りに余裕を求めるなら、迷わずターボ車を選びましょう。
- 高速道路やバイパスを頻繁に利用する
- 家族を乗せたり、重い荷物を積んだりする機会が多い
- 坂道の多い地域に住んでいる
- 運転中のストレスを少しでも減らしたい
【結論】 「加速が悪い」という噂は、主にNAモデルの性能を指しています。 ご自身の使い方をよく考えて、最適なエンジンタイプを選ぶことが、満足のいくタウンボックス選びの鍵となります。
「故障しやすい」は本当?よくあるトラブル事例
- 基本的には丈夫な車だが、旧型(U61W)は経年劣化に注意
- 旧型はオイル漏れや消費といったオイル関連のトラブルが多い
- 現行型(DS17W)は信頼性が高く、特有の持病は少ない
「古い軽バンはすぐ壊れる」「安かろう悪かろうだ」…そんなイメージから、タウンボックスの故障のしやすさを心配する声は少なくありません。
実際のところ、タウンボックスは「故障しやすい車」なのでしょうか?
結論から言うと、「いいえ、基本的には丈夫な車です。ただし、モデルや年式に応じた特有のウィークポイントは存在します」となります。
特に中古車で狙われやすい旧型(U61W)は、製造から10年以上が経過している個体がほとんど。
そのため、経年劣化によるトラブルは避けて通れません。
旧型(U61W)で注意したいトラブル
旧型は、三菱オリジナルの設計で、良くも悪くも昔ながらの車です。 以下の点は、購入前に必ずチェックしましょう。
- エンジンからのオイル漏れ・オイル消費 3G83型エンジンは頑丈ですが、年数が経つとパッキン類が劣化し、オイルが漏れたり、走行中にオイルが減る「オイル消費」が起きやすくなります。定期的なオイル量のチェックが必須です。
- ATF(オートマオイル)の劣化 オートマチックトランスミッションのオイル(ATF)が一度も交換されていないと、変速ショックが大きくなるなどの不具合が出ることがあります。中古車で購入する際は、ATFの状態も確認したいポイントです。
- パワーウィンドウの故障 モーターの寿命やレギュレーターの故障で、窓が動かなくなるトラブルは、この年代の車の「あるある」です。
現行型(DS17W)の主なトラブル事例
現行型は、商用車として圧倒的なシェアを誇るスズキ「エブリイ」がベースのため、信頼性は非常に高いです。 設計に起因するような、いわゆる「持病」はほとんど報告されていません。 ただし、便利な装備ならではのトラブルは稀に発生します。
- 電動スライドドアの不具合 モーターやワイヤー、センサーの不具合で、スライドドアがスムーズに開閉しなくなることがあります。これはタウンボックス特有というより、電動スライドドア付きの車全般に言えることです。
- エアコン系のトラブル こちらも車種を問わず起こりうることですが、コンプレッサーの故障などでエアコンが効かなくなるケースがあります。
【結論】大切なのは「メンテナンス」 「故障しやすい」という噂は、多くがメンテナンス不足の旧型モデルから来ているようです。 特にオイル管理はエンジンの寿命に直結します。 逆に言えば、きちんと整備されてきた個体を選び、購入後も基本的なメンテナンスを怠らなければ、タウンボックスは長く付き合える頼もしい相棒になりますよ。
ネットの評価は?タウンボックスのリアルな評判と口コミ
- 「広さ」「安さ」「小回り」といった道具としての性能は高評価
- 「燃費」「乗り心地」「加速(NA)」といった乗用車としての快適性は低評価
- 使う目的が明確なユーザーからの満足度は非常に高い
カーライフに関する情報収集に、ネットの口コミや評判は欠かせませんよね。 しかし、タウンボックスの評価は、見るサイトによって大きく評価が分かれているように見えませんか?
ここでは、SNSやレビューサイトから見えてくる「リアルな評判」を、高評価と低評価に分けて整理しました。
これを見れば、どんな人がタウンボックスに満足し、どんな人が後悔しているのかがハッキリと分かります。
【高評価】オーナーが語る!タウンボックスの満足点
タウンボックスを絶賛するオーナーは、この車を「目的を叶えるための最高の道具」として捉えている方がほとんどです。
- 「とにかく広い!この空間は反則級」 最も多いのが、やはり積載能力と空間の広さへの賛辞です。「キャンプ道具一式が余裕で積める」「大人2人が足を伸ばして寝られる」「自転車も立てて積める」など、そのユーティリティ性能は他の軽自動車の追随を許しません。
- 「小回りが利いて運転しやすい」 車体は大きいですが、最小回転半径が小さく、狭い路地や駐車場での取り回しの良さを評価する声も多数あります。「見た目以上に運転しやすい」というのは、多くのオーナーが感じることのようです。
- 「価格が安くてコスパ最高」 特に中古車市場での価格の安さは大きな魅力です。「この値段でこれだけ遊べる車は他にない」といった、コストパフォーマンスの高さを評価する声が目立ちます。
【低評価】ここが不満…オーナーが語るリアルな声
一方で、厳しい評価を下しているのは、タウンボックスに一般的な乗用車としての快適性や経済性を期待してしまった方に多いようです。
- 「やっぱり燃費が…ガソリン代が痛い」 不満点で最も多いのは、やはり燃費性能についてです。「給油回数が多くて面倒」「お財布に優しくない」など、経済性の低さを嘆く声は後を絶ちません。
- 「NAは本当に走らない。坂道がつらい」 ノンターボ車を選んだ方からは、加速性能への不満が集中します。「高速の合流が怖い」「エアコンをつけると全然走らない」といった声は、購入前に知っておくべきリアルな意見です。
- 「乗り心地はトラックみたい。長距離は疲れる」 商用車ベースの硬い乗り心地や、車内の騒音に対する不満も多く見られます。「家族からは不評」「後部座席は乗り物酔いしやすいかも」といった声は、ファミリーユースを考えている方には特に参考になるでしょう。
【結論】「目的」が明確なら、最高の相棒になる 口コミをまとめると、「積載性や使い勝手」を最優先する人にとっては満足度が非常に高く、「燃費や乗り心地」を重視する人にとっては不満が出やすい、という傾向が明確に見て取れます。
あなたがタウンボックスに何を求めているのか。その目的がハッキリしていれば、ネットの評判に惑わされることなく、自分にとって「最高の車」かどうかを判断できるはずですよ。
「タウンボックスの燃費が悪い」を克服!維持費と改善策・ライバル比較
- 今すぐ実践できる!タウンボックスの燃費改善テクニック
- 街乗り・高速道路で燃費は違う?シーン別の燃費性能
- 商用車ベースの宿命?タウンボックスの乗り心地を徹底レビュー
- 軽キャンパーに最適?車中泊仕様の使い勝手と注意点
- 税金・保険料込み!タウンボックスの年間維持費を徹底シミュレーション
- 後悔しない中古タウンボックスの選び方と注意点
- 燃費改善の基本!オイル交換と最適なエンジンオイル粘度
- タイヤ選びで燃費は変わる!おすすめタイヤと空気圧
- 【徹底比較】タウンボックスvsエブリイワゴン!燃費や価格、買うならどっち?
- 【ライバル比較】ダイハツ アトレーワゴンとの燃費と性能の違い
- 「タウンボックス 燃費 悪い」に関するよくある質問
- 「タウンボックス 燃費 悪い」の悩みを解決!総まとめ
今すぐ実践できる!タウンボックスの燃費改善テクニック
- 急発進を避ける「ふんわりアクセル」が最も効果的
- 不要な荷物を降ろして車体を軽くすることも重要
- 月に一度のタイヤ空気圧チェックは最も手軽で効果的なメンテナンス
「タウンボックスの燃費が悪いのは仕方ない…」と諦めていませんか?
確かに、車の構造を変えることはできません。
しかし、日々の運転やちょっとした心がけで、燃費の数値をリッターあたり1〜2km/L改善することは十分に可能です。
ここでは、誰でも今日から実践できる5つの燃費改善テクニックをご紹介します。
1. 魔法の言葉「ふんわりアクセル」で発進
燃費が最も悪化するのは、停止状態から車を発進させるときです。 重い車体を動かすためには、大きなエネルギーが必要だからです。 ここでアクセルをグッと踏み込むのではなく、「じわっと、ふんわり」踏み込むことを意識しましょう。
目安として「発進から5秒かけて時速20kmに到達する」くらいのイメージです。
これだけで、市街地での燃費は驚くほど変わります。
2. 車の大掃除!不要な荷物は今すぐ降ろす
あなたのタウンボックス、使わないキャンプ道具や仕事道具が積みっぱなしになっていませんか? 車は重ければ重いほど、動かすために多くの燃料を必要とします。
一般的に「100kgの荷物を降ろすと燃費が約3%改善する」と言われています。
週末しか使わない重い荷物は、平日は自宅に保管する習慣をつけましょう。
3. 月に一度の健康診断!タイヤの空気圧チェック
意外と見落としがちなのが、タイヤの空気圧です。 空気が抜けているタイヤは、地面との抵抗が大きくなり、燃費を悪化させる大きな原因になります。
月に一度はガソリンスタンドで空気圧をチェックする習慣をつけましょう。
適正な空気圧は、運転席のドアを開けたところに貼ってあるシールに記載されています。
適正値を保つだけで、燃費は2〜4%も改善すると言われています。
4. 先を読む運転で、無駄な加速・減速をゼロに
車間距離を詰めたり、前の車がブレーキを踏んでから慌ててブレーキを踏んだりしていませんか? これは無駄な燃料を使っている証拠です。
- 先の信号が赤なら、早めにアクセルを離す
- 前の車の動きをよく見て、一定の車間距離を保つ
アクセルを離して走行している間は、ガソリンの供給がカットされる「エンジンブレーキ」が作動します。 この時間を長くすることが、燃費向上に直結します。
5. エアコンは「A/C」ボタンを賢く使う
夏の暑い日、エアコンは必須ですが、実は燃費を悪化させる大きな要因の一つです。 特に、エンジンパワーに余裕のない軽自動車ではその影響は顕著です。
送風機能だけを使いたいときは、「A/C」と書かれたボタンのランプを消すようにしましょう。
これだけで、コンプレッサーの作動が止まり、エンジンの負担を大幅に減らすことができます。
これらのテクニックは一つ一つは小さなことですが、組み合わせることで大きな効果を発揮します。
ぜひゲーム感覚で試してみてください!
街乗り・高速道路で燃費は違う?シーン別の燃費性能
- 最も燃費に厳しいのはストップ&ゴーの多い「市街地」
- 最も燃費が良いのはスムーズに巡航できる「郊外」の道
- 「高速道路」は時速80km巡航なら燃費が良く、100km超だと悪化する
「先週はリッター12kmも走ったのに、今週は9kmしか走らなかった…」 タウンボックスの燃費記録をつけていると、その変動の大きさに驚くことがありますよね。
その最大の理由は、走行するシーンによって、燃費の得意・不得意がハッキリしているからです。
ここでは、「市街地」「高速道路」「郊外」の3つのシーンに分けて、タウンボックスの燃費性能を解説します。
①市街地(街乗り):最も燃費に厳しいステージ
信号や渋滞による「ストップ&ゴー」が繰り返される市街地は、タウンボックスが最も苦手とするステージです。 重い車体をゼロから動かす発進時に最も燃料を消費するため、燃費計の数値は見るみる悪化していきます。
アイドリングストップ機能がない旧型モデルや、エアコンを多用する夏場の市街地では、実燃費がリッター7〜8km/L台まで落ち込むことも珍しくありません。
②高速道路:走り方次第で天国にも地獄にも
意外に思われるかもしれませんが、高速道路での燃費は走り方によって大きく変わります。
- 燃費が良くなる走り方(天国): 時速80km前後で、追い越し車線には入らず、一定速度で淡々と走る場合。エンジンの回転数が安定し、ストップ&ゴーもないため、リッター13〜15km/Lという、この車で最も良い燃費を記録できる可能性があります。
- 燃費が悪くなる走り方(地獄): 時速100km以上で、追い越しを繰り返すような走り方。箱型のタウンボックスは空気抵抗が非常に大きく、速度が上がるほど、それを維持するために大量の燃料を消費します。向かい風が強い日などは、市街地より燃費が悪くなることもあります。
③郊外(信号の少ない一般道):意外な燃費優等生
実は、タウンボックスが最も効率よく走れるのが、信号が少なく、時速50〜60kmで巡航できる郊外の一般道です。
市街地のような頻繁なストップ&ゴーがなく、高速道路ほどエンジンを高回転させる必要もありません。
車の流れに乗ってスムーズに走り続けられるため、安定してリッター11〜13km/Lといった良好な燃費を期待できます。
走行シーン | 燃費の傾向 | 燃費を左右する主な要因 |
---|---|---|
市街地 | 悪い | ストップ&ゴーの多さ |
高速道路 | 走り方次第 | 走行速度(空気抵抗) |
郊外 | 良い | スムーズな巡航 |
ご自身の燃費記録と、その週にどんな道を走ったかを照らし合わせてみると、きっと面白い発見がありますよ。
商用車ベースの宿命?タウンボックスの乗り心地を徹底レビュー
- 荷物を積むことを前提とした硬めのサスペンションが特徴
- 路面の凹凸を拾いやすく、ゴツゴツとした乗り心地に感じやすい
- 見晴らしの良さは乗用車以上の大きなメリット
「タウンボックスの乗り心地って、正直どうなの?」
購入を検討している方、特にご家族を乗せる機会が多い方にとっては、燃費と同じくらい重要なポイントですよね。
結論からお伝えすると、タウンボックスの乗り心地は「乗用車」の基準で考えると、決して快適とは言えません。
その最大の理由は、この車が重い荷物を積むことを前提とした「商用車」をベースにしているからです。
ここでは、具体的な乗り心地を3つの側面に分けて徹底レビューします。
足まわり:ゴツゴツ感と、積載時を想定した硬さ
タウンボックスのサスペンション(足まわり)は、たくさんの荷物を積んでも車体が沈み込まないように、頑丈で硬めに設定されています。 そのため、特に1人や2人で乗っている「荷物が軽い状態」では、路面の細かな凹凸を拾いやすく、ゴツゴツ、ピョコピョコとした硬い乗り心地に感じられます。
面白いことに、キャンプ道具などで荷室が満載になると車重でサスペンションが適度に沈み込み、かえって乗り心地がマイルドになる、という特徴もあります。
静粛性:エンジン音と風切り音との共存
運転席・助手席の真下にエンジンが搭載されているため、加速時には「ブォーン」というエンジン音がダイレクトに室内に響きます。 また、箱型のボディは空気抵抗を受けやすいため、高速道路では「ゴーッ」という風切り音も大きめです。
最新の乗用車のような静かな室内空間を期待すると、ギャップを感じてしまうでしょう。
「移動中の会話や音楽は、少しボリュームを大きめに」と心得ておくと良いかもしれません。
シート:実用性重視の、少しフラットな座り心地
シートは、体を優しく包み込むような形状ではなく、乗り降りのしやすさや耐久性を重視した、比較的フラットな作りになっています。 そのため、長時間の運転ではお尻や腰が痛くなる、という方もいます。
【頼れる道具感】
タウンボックスの大きな美点は、アイポイント(目線)が高く、視界が広々としていることです。見晴らしが良いため、周囲の交通状況を把握しやすく、狭い道でも車両感覚が掴みやすいというメリットは、日々の運転の安心感に繋がります。
乗り心地は確かに硬めですが、この「頼れる道具感」こそがタウンボックスの個性。この特性を理解した上で、試乗してみることを強くおすすめします。
軽キャンパーに最適?車中泊仕様の使い勝手と注意点
- 圧倒的な室内の広さで軽キャンパーのベース車として絶大な人気
- 快適に寝るためには、後部座席を倒した際の「段差」対策が必須
- ポータブル電源の用意など、いくつかの工夫で快適性が大きく向上する
「自分だけの秘密基地を作りたい」「旅先で気軽に宿泊したい」 そんな夢を叶えてくれる「車中泊」。 数ある軽自動車の中でも、タウンボックスは軽キャンパーのベース車両として絶大な人気を誇ります。 その理由と、快適な車中泊空間を作るための注意点を見ていきましょう。
タウンボックスが車中泊に最適な3つの理由
- 圧倒的な室内高と、ほぼフラットになる荷室 後部座席を倒すと、広大な荷室空間が出現します。その広さは、身長180cmの男性でも足を伸ばして寝られるほど。特にハイルーフモデルなら室内高にも余裕があり、車内で着替えたり、あぐらをかいて過ごしたりするのも苦になりません。この居住性の高さが最大の魅力です。
- 大きな開口部で、出入りも荷物の出し入れも楽々 バックドアも横のスライドドアも開口部が非常に大きいのが特徴です。大きなクーラーボックスやキャンプ道具の出し入れがしやすいだけでなく、タープなどを連結させて「リビング空間」を拡張する際にも、この大きな開口部が役立ちます。
- DIYしやすい、シンプルな内装 内装がシンプルで凹凸が少ないため、断熱材を貼ったり、木の板を張ったりといったDIYカスタムがしやすいのも人気の理由です。自分だけのオリジナル空間を作り上げていく楽しみがあります。
快適な車中泊のための3つの注意点
- 「シートの段差」対策は必須! 後部座席を倒してフラットにした際、多くのモデルでシートのつなぎ目に若干の段差や隙間ができてしまいます。そのまま寝ると背中が痛くなる原因になるため、対策は必須です。
- 対策A(手軽): 厚手のキャンプ用マットや、折りたたみのマットレスを敷く。
- 対策B(本格的): ホームセンターの木材で「ベッドキット」を自作する。
- 対策C(快適): 市販されているタウンボックス専用のベッドキットを購入する。
- エンジンが真下にあることを忘れずに 長距離を走った直後に車内で寝ようとすると、床下(エンジン)からの熱気で床がじんわりと暖かくなっていることがあります。夏場は特に不快に感じることがあるため、エンジンを止めてしばらく換気するなどの工夫をしましょう。
- バッテリー上がりと夏場の暑さ対策 室内灯をつけっぱなしにしたり、スマホを充電したりしていると、バッテリーが上がってしまう可能性があります。対策として、ポータブル電源を用意しておくと非常に便利です。また、夏場は窓を閉め切ると熱中症の危険があるため、網戸付きのウィンドウパネルや、USB扇風機などを活用して、安全に過ごせる環境を整えましょう。
いくつかの工夫は必要ですが、タウンボックスが持つポテンシャルはまさに一級品。 あなただけの「走る城」を作り上げて、自由な旅に出かけてみてはいかがでしょうか。
税金・保険料込み!タウンボックスの年間維持費を徹底シミュレーション
- ガソリン代や保険料などを含めた年間維持費は約23万円が目安
- 月々に換算すると約19,200円(駐車場代は別途)
- 燃費は悪いが、税金などの固定費は普通車より格段に安い
「車は買ったら終わりじゃない」とよく言われますが、実際に年間どれくらいの費用がかかるのか、具体的にイメージするのは難しいですよね。
ここでは、現行型(DS17W)の中古タウンボックスを所有した場合を想定して、年間の維持費をリアルにシミュレーションしてみます。
これを見れば、毎月いくらくらい車のために確保しておけば良いかが一目瞭然です。
タウンボックス年間維持費シミュレーション
- モデル: 現行型(DS17W)ターボ・2WD
- 使用者: 40歳、ゴールド免許、年間走行距離8,000km
- ガソリン価格: 1リッター175円、実燃費11km/Lで計算
費目 | 年間費用の目安 | 備考 |
---|---|---|
軽自動車税 | ¥10,800 | 2015年4月以降登録の標準税額 |
自動車重量税 | ¥3,300 | 2年分¥6,600を年換算 |
自賠責保険料 | ¥8,770 | 2年分約¥17,540を年換算 |
任意保険料 | ¥40,000 | 年齢・等級・補償内容で大きく変動 |
ガソリン代 | ¥127,300 | (8000km÷11km/L)×175円 |
メンテナンス代 | ¥20,000 | オイル交換2回、その他消耗品 |
車検費用積立 | ¥20,000 | 整備費用4万円を年換算 |
合計 | ¥230,170 |
シミュレーションの結果、年間の維持費は約23万円となりました。 これを12ヶ月で割ると、月々約19,200円の負担となります。(駐車場代は別途必要です)
維持費の大きな変動要因
上記のシミュレーションで、特に人によって大きく変わるのが以下の3つです。
- 任意保険料: 年齢が若かったり、等級が低かったりすると、保険料は10万円を超えることもあります。
- ガソリン代: 年間の走行距離が倍になれば、ガソリン代も倍になります。
- メンテナンス代: 古い中古車(U61Wなど)の場合は、予期せぬ修理費用がかかる可能性も考慮しておきましょう。
【フォロー】それでも普通車よりは断然おトク! 燃費の悪さからガソリン代は嵩みますが、税金の安さは軽自動車の大きなメリットです。 例えば、1500ccのコンパクトカーの自動車税は年間¥30,500(2019年10月以降登録車)。 軽自動車税との差額は年間約2万円にもなります。 固定費を安く抑えられるのが、タウンボックスを選ぶ魅力の一つと言えるでしょう。
後悔しない中古タウンボックスの選び方と注意点
- 最重要チェックポイントは「整備記録簿」の有無
- オイル管理の状態や下回りのサビは必ず自分の目で確認する
- 旧型(U61W)を狙うなら3速ATは避けるのが鉄則
中古車選びは、まさに一期一会。 状態の良い個体を見つけられれば、新車同様の満足感をはるかに安い価格で手に入れることができます。
しかし、チェックポイントを知らないまま購入に踏み切ると、「安かったけど、修理代が高くついた…」と後悔することにもなりかねません。
ここでは、中古タウンボックス選びで失敗しないための「6つのチェックリスト」をご紹介します。
1. 【大前提】「整備記録簿」の有無を最優先する
これが最も重要です。整備記録簿は、その車の「健康診断書」のようなもの。 いつ、どんな整備を受けてきたかが克明に記録されています。 特に、定期的なオイル交換の記録があるかどうかは、エンジンの寿命を左右する最重要ポイントです。 記録簿がない、または内容がスカスカな車は、どんなに安くても避けるのが賢明です。
2. 【エンジン】オイル管理の状態を「見て」確認
記録簿と合わせて、実際のエンジンもチェックしましょう。 ボンネットを開け(タウンボックスは運転席・助手席の下)、オイルレベルゲージを抜いてみてください。 オイルが真っ黒に汚れていたり、量が規定値より極端に少なかったりする場合は、オイル管理がずさんだった可能性があります。
3. 【駆動方式】旧型(U61W)なら「4速AT」以上を狙う
旧型(U61W)を検討しているなら、トランスミッションの確認は必須です。 燃費が悪く、高速走行も苦手な「3速AT」モデルは避け、「4速AT」か「5速MT」のモデルを選びましょう。
4. 【車体】下回りとドアの「サビ」をチェック
特に雪国で使われていた車両は、融雪剤の影響で下回りがサビていることがあります。 しゃがんで車の下を覗き込み、フロアやマフラーが赤茶色に錆びていないか確認しましょう。 ドアの下のフチもサビやすいポイントです。
5. 【試乗】異音とATの変速ショックを感じ取る
必ず試乗させてもらいましょう。 走行中に「ゴー」「カタカタ」といった異音がしないか、ATの変速がスムーズか(大きなショックがないか)を重点的にチェックしてください。 エアコンやパワーウィンドウなど、電装品がすべて正常に作動するかも確認が必要です。
6. 【内装】仕事で酷使された「商用車上がり」ではないか?
タウンボックスは乗用モデルですが、中には仕事でハードに使われた個体も紛れています。 運転席のシートのヘタリが異常に激しい、荷室が傷だらけ、といった特徴がある場合は、過走行でなくても各部が疲弊している可能性があるので注意しましょう。
【結論】焦らず、じっくり比較検討を
良い中古車選びの最大のコツは「焦らないこと」です。
上記のリストを参考に、できれば2〜3台の候補を比較検討してみてください。
少しでも「おかしいな」と感じたら、その直感を信じる勇気も大切です。
納得の一台を見つけて、楽しいタウンボックスライフをスタートさせてくださいね。
燃費改善の基本!オイル交換と最適なエンジンオイル粘度
- 定期的なオイル交換は燃費改善とエンジン保護の基本
- 現行型はメーカー指定の粘度(例:5W-30)、旧型は指定粘度を守ることが重要
- ターボ車はNA車より早めのオイル交換を心がける
エコドライブと並んで、燃費改善の二大巨頭と言えるのが「エンジンオイルの管理」です。
人間で例えるなら、エンジンオイルは体中を巡る「血液」のようなもの。
血液がドロドロだと体の調子が悪くなるのと同じで、オイルが汚れたり、エンジンに合っていないものを使ったりすると、燃費は確実に悪化します。
なぜオイル交換が燃費に効くのか?
エンジンオイルの最も重要な役割は、金属同士が高速で動き回るエンジン内部の「潤滑」です。 しかし、オイルは使ううちに劣化して汚れ、潤滑性能が落ちてしまいます。
性能が落ちたドロドロのオイルでは、エンジン内部の抵抗が大きくなり、動かすためにより多くのパワー(=ガソリン)が必要になります。
定期的に新しいオイルに交換するだけで、エンジンはスムーズに動けるようになり、本来の燃費性能を取り戻せるのです。
最重要!エンジンに合ったオイル粘度(硬さ)を選ぼう
燃費を左右するもう一つの要素が、オイルの「粘度(ねんど)」、つまり硬さやサラサラ具合です。 一般的に、サラサラなオイル(低粘度)ほどエンジン内部の抵抗が少なくなり、燃費は向上します。
ただし、重要なのはご自身のタウンボックスのエンジンに合った粘度を選ぶことです。
- 現行型(DS17W)の場合 R06A型ターボエンジンには、「5W-30」などメーカー指定の粘度を選ぶのが基本です。燃費を重視しても、指定外の過度にサラサラな粘度は避け、取扱説明書の範囲で選択しましょう。
- 旧型(U61W)の場合 古い「3G83型」エンジンに、最新のエコカー用のサラサラすぎるオイル(0W-20など)を入れるのはNGです。エンジンの設計が古いため、オイルの保護性能が足りずにエンジンを傷めてしまう可能性があります。「5W-30」や「10W-30」といった、少し硬めの粘度を選ぶのがセオリーです。
【ポイント】 最適な粘度は、車の取扱説明書に必ず記載されています。迷ったら、まずは説明書を確認しましょう。
オイル交換の頻度は?ターボ車は早めに!
交換時期の目安は以下の通りです。
- NA(ノンターボ)車: 走行距離 5,000km または 6ヶ月ごと
- ターボ車: 走行距離 3,000km〜5,000km または 6ヶ月ごと
ターボ車はエンジンに掛かる負荷が大きく、オイルが劣化しやすい為、NA車よりも早めの交換が推奨されます。 定期的なオイル交換は、燃費改善だけでなく、愛車を長く健康に保つための最も効果的なメンテナンスですよ。
タイヤ選びで燃費は変わる!おすすめタイヤと空気圧
- タイヤの「転がり抵抗」が燃費を大きく左右する
- 燃費改善には「低燃費タイヤ(エコタイヤ)」への交換が効果的
- どんなタイヤでも、月一回の空気圧チェックは燃費の生命線
「燃費を良くしたいなら、タイヤを見直せ」 これは、自動車整備のプロの間では常識です。 地面と接する唯一のパーツであるタイヤは、皆さんが思っている以上に燃費性能を大きく左右します。
燃費の鍵は「転がり抵抗」にあり
車が前に進むとき、タイヤが転がるのを妨げようとする力、それが「転がり抵抗」です。 この抵抗が小さければ小さければ、車は少ないエネルギーでスッと前に進むことができます。
例えるなら、空気圧がパンパンの自転車と、空気が抜けた自転車の違いです。
後者はペダルが重く、進むのに多くの力が必要ですよね。これと同じことが、車でも起きているのです。
おすすめは断然「低燃費タイヤ(エコタイヤ)」
「低燃費タイヤ」や「エコタイヤ」と呼ばれる製品は、この転がり抵抗を特殊なゴムの配合技術などによって極限まで小さくしたタイヤです。
- 効果: 一般的なタイヤに比べ、3〜5%ほど燃費が向上すると言われています。
- 価格: スタンダードなタイヤより1〜2割ほど高価ですが、タイヤが寿命を迎えるまでの数年間のガソリン代を考えれば、差額分は十分に元が取れる計算になります。
- 乗り心地: 最近の低燃費タイヤは、静粛性や乗り心地にも配慮された製品が多く、ゴツゴツ感を和らげてくれる効果も期待できます。
ブリヂストンの「ECOPIA」や、ダンロップの「ENASAVE」などが代表的なブランドです。
安すぎるタイヤの落とし穴
とにかく安さを追求した海外製のノーブランドタイヤは、初期費用を抑えられるのが魅力です。 しかし、多くの場合、転がり抵抗性能までは考慮されていません。
せっかく低燃費タイヤを履けばリッター11km/L走れるところが、安いタイヤでは10.5km/Lに落ちてしまう、といったことも十分にありえます。
長い目で見ると、ガソリン代で損をしてしまい、結局「安物買いの銭失い」になる可能性もあるのです。
【再確認】タイヤの空気圧は燃費の生命線
どんなに高性能な低燃費タイヤを履いていても、空気圧が適正でなければ意味がありません。 月に一度の空気圧チェックは、タイヤの性能を100%引き出し、燃費悪化を防ぐための最も安くて効果的なメンテナンスです。
タイヤ交換は、燃費と乗り心地を改善できる絶好のチャンス。
次の交換時期には、ぜひ「低燃費タイヤ」を選択肢に入れてみてください。
【徹底比較】タウンボックスvsエブリイワゴン!燃費や価格、買うならどっち?
- タウンボックスとエブリイワゴンは基本設計が同じ兄弟車
- 大きな違いはフロントグリルなどのデザインのみ
- 好きなデザインとディーラーの条件(価格・サービス)で選ぶのが正解
「タウンボックスとエブリイワゴン、この2台って何が違うの?」
車選びでこの2台を候補に挙げた方なら、誰もが抱く疑問ですよね。
それもそのはず、実はこの2台、中身は全く同じ「OEM兄弟車」なんです。
スズキが製造したエブリイワゴンを、三菱が自社ブランドのタウンボックスとして販売しています。
では、選ぶ意味は全くないのか?というと、そうではありません。
ここでは、兄弟車だからこそ知っておきたい「わずかな違い」と「本当の選び方」を解説します。
一目でわかる!タウンボックス vs エブリイワゴン 比較表
比較項目 | 三菱 タウンボックス | スズキ エブリイワゴン |
---|---|---|
基本設計(中身) | 全く同じ | 全く同じ |
エンジン・燃費性能 | 全く同じ | 全く同じ |
室内空間・使い勝手 | 全く同じ | 全く同じ |
フロントグリル | 三菱のデザイン | スズキのデザイン |
エンブレム | スリーダイヤ | Sマーク |
グレード・カラー | 選択肢がやや少ない傾向 | 選択肢が豊富な傾向 |
ご覧の通り、走行性能や燃費、広さといった車の根幹部分は、寸分違わぬ同じものです。 最大の違いは、ずばり「外観のデザイン」と「販売している会社」です。
違い①:エンブレムとフロントグリルの「顔」つき
一番分かりやすい違いが、車の「顔」にあたるフロント部分のデザインです。
- タウンボックス: 三菱のグローバルデザイン「ダイナミックシールド」を反映した、メッキラインが特徴的な力強い顔つき。
- エブリイワゴン: 横基調のメッキグリルを採用した、比較的シンプルで落ち着いた顔つき。
これは完全に好みの問題です。どちらの「顔」が好きか、というのが最初の選択基準になります。
違い②:選べるグレードやボディカラーの選択肢
製造元であるスズキのエブリイワゴンのほうが、選べるグレードの数やボディカラーのバリエーションが豊富に用意されている傾向があります。 欲しい装備や色が明確に決まっている場合は、エブリイワゴンのほうが希望に合う一台を見つけやすいかもしれません。
【結論】結局、どっちを買うべき?
では、最終的にどちらを選ぶべきなのでしょうか。答えはシンプルです。
- ステップ1:デザインの好みで選ぶ まず、タウンボックスとエブリイワゴンの「顔」を見比べて、単純に「こっちが好きだな」と思う方を選びましょう。中身は同じなので、見た目で選んでも性能面で後悔することはありません。
- ステップ2:ディーラーで見積もりを取って比較する もしデザインの好みが同じくらいなら、お近くの三菱とスズキの両方のディーラーを訪れて、同じグレードで見積もりを取ってみましょう。販売会社が違うため、値引き額や下取り価格、キャンペーン内容などに差が出ることがあります。より良い条件を提示してくれた方から購入するのが、最も賢い選び方です。
中古車の場合も考え方は同じです。 2台を「同じ車」として捉え、より年式が新しく、走行距離が短く、整備状態の良い個体を、価格と見比べて選ぶのが正解です。
【ライバル比較】ダイハツ アトレーとの燃費と性能の違い
- どちらもCVTを搭載し、燃費と走りの滑らかさは拮抗
- 後部座席の快適性は、乗用設計のタウンボックスに軍配が上がる
- 荷室の完全なフラットさを求めるならアトレーが有利
タウンボックス(エブリイワゴン)の永遠のライバル、それがダイハツの「アトレー」です。 特に2021年に登場した新型アトレーは、中身を大きく進化させ、市場の評価をガラリと変えました。
ここでは、タウンボックスと新型アトレーの決定的な違いを3つのポイントで比較します。
タウンボックス vs アトレー 主要スペック比較
比較項目 | タウンボックス | 新型アトレー |
---|---|---|
トランスミッション | CVT | CVT |
カタログ燃費 (WLTC) | 15.1 km/L | 14.7 km/L |
走りのスムーズさ | 滑らか(CVT) | 滑らか(CVT) |
後部座席 | 快適(分割可倒) | 簡素(一体型ベンチ) |
荷室のフラットさ | 段差対策が必要 | 完全なフルフラット |
違い①:燃費と走りの質はどちらもCVT。カタログ燃費はタウンボックスがわずかに上
両車ともCVTを搭載し、変速ショックが少なく、静かで滑らかな加速が特長です。 カタログ燃費はタウンボックスが15.1km/L、アトレーが14.7km/Lで、ごくわずかにタウンボックスが上回ります。実燃費は荷物の量や走り方で大きく変わるため、用途によっては拮抗します。
違い②:後部座席の快適性はタウンボックスに軍配
アトレーは税区分上の都合から後部座席が簡素なベンチシート。一方、タウンボックスは乗用設計で、左右独立かつ厚みのあるシートを備え、乗車時の快適性に優れます。
違い③:「車中泊」のしやすさは一長一短
- アトレー: 後部座席を倒すと、何の工夫もなしに完璧なフルフラット空間が生まれます。これは車中泊をする上で最大のメリットです。
- タウンボックス: 後部座席を倒した際に、若干の段差ができます。快適に寝るためには、マットを敷くなどの工夫が必要です。
【結論】どちらを選ぶべき? 選び方は、あなたの使い方次第です。
- 人を乗せる機会が多く、後部座席の快適性を重視するなら → タウンボックス
- 燃費の良さと走りのスムーズさを最優先し、後部座席はあくまで緊急用と割り切れるなら → アトレー
- 車中泊メインで、段差を解消するDIYが面倒だと感じるなら → アトレー
それぞれの長所と短所を理解して、あなたのライフスタイルにピッタリの一台を選んでくださいね。
「タウンボックス 燃費 悪い」に関するよくある質問
ここでは、タウンボックスの燃費に関して、多くの方が抱く疑問について、Q&A形式でズバッとお答えします。
Q1. ぶっちゃけ、リッター何キロ走りますか?
A1. あくまで目安ですが、実燃費は現行モデル(DS17W)で平均10〜12km/L、旧型(U61W)で平均7〜10km/Lと考えてください。特に信号の多い市街地走行がメインだと、リッター10km/Lを下回ることも珍しくありません。
Q2. 現行モデルは旧型より燃費は良くなっていますか?
A2. はい、リッターあたり2〜3km/Lほど、体感できるレベルで大幅に改善されています。エンジンが新しくなり、車体も軽量化された恩恵は大きいです。ただし、N-BOXやスペーシアといった最新の乗用軽ハイトワゴンと比べると、燃費性能では一歩譲ります。
Q3. 燃費を少しでも良くする一番効果的な方法は何ですか?
A3. 最も効果的なのは、運転方法とメンテナンスの両面からのアプローチです。
- 運転:急発進・急加速をしない「ふんわりアクセル」を徹底すること。
- メンテナンス:月に一度のタイヤ空気圧チェックと、メーカー指定の範囲で適切な粘度のオイル管理、さらに低燃費(エコ)タイヤへの交換が効果的です。
Q4. 結局、燃費が悪くても「買い」の車ですか? A4. 「圧倒的な積載能力」と「趣味や仕事の道具としての使い勝手の良さ」を最優先するなら、間違いなく「買い」です。 燃費の悪さは、その広大な室内空間とタフな作りのための「トレードオフ(代償)」です。その点を割り切れる方にとっては、他の車では替えの効かない最高の相棒になるでしょう。
「タウンボックス 燃費 悪い」の悩みを解決!総まとめ
本記事では、タウンボックスの燃費が悪いと言われる理由から、具体的な改善策、ライバル車との比較まで、あらゆる角度から徹底的に解説してきました。 最後に、この記事の最も重要なポイントを箇条書きでまとめます。
- 実燃費: 現行型(DS17W)の実燃費は平均10~12km/L、旧型(U61W)は7~10km/Lが現実的な数値。
- 燃費が悪い理由: 「箱型のデザイン」「重い車体」「パワーの使い方や走行環境」の影響が大きい。
- モデル別の特徴: 旧型(U61W)は3速AT車を避け、4速ATか5速MTを選ぶのが鉄則。現行型(DS17W)は燃費が大幅に改善されている。
- 駆動方式とターボ: 4WDは2WDより燃費が1~2km/L悪化。ターボ車は走り方に燃費が大きく左右される。
- 欠点: 燃費以外では、商用車ベースゆえの「硬い乗り心地」と「車内の騒音」が主なウィークポイント。
- 加速性能: NA(ノンターボ)車は加速が穏やかなため、ストレスフリーな走りを求めるならターボ車が推奨される。
- 故障: 基本的に丈夫な車だが、旧型は経年劣化によるオイル関連のトラブルに注意が必要。
- 評判: 「広さ・安さ」を評価する声が多い一方、「燃費・乗り心地」への不満も多い。目的が明確なユーザーからの満足度は高い。
- 燃費改善策: 「ふんわりアクセル」「タイヤ空気圧チェック」「不要な荷物を降ろす」が基本の3原則。
- 走行シーン: 燃費が最も悪いのは「市街地」、最も良いのは「郊外の一般道」。
- 乗り心地: 荷物を積むことを前提とした硬めの設定。見晴らしの良さは大きなメリット。
- 車中泊: 圧倒的な広さでベース車として最適だが、快適に寝るにはシートの段差対策が必須。
- 維持費: 税金は安いがガソリン代が嵩む。年間維持費は約23万円(駐車場代別)が目安。
- 中古車選び: 最重要チェックポイントは「整備記録簿」の有無。オイル管理の状態は必ず確認する。
- オイル: 現行型は5W-30などメーカー指定粘度、旧型は5W-30/10W-30など指定粘度を守ることが重要。
- タイヤ: 「低燃費タイヤ」への交換は、燃費改善に非常に効果的な投資となる。
- エブリイワゴンとの違い: 基本的にエンブレムとフロントグリルのデザイン違い。好きな「顔」とディーラーの条件で選んでOK。
- アトレーとの違い: どちらもCVT。カタログ燃費はタウンボックス15.1km/L、アトレー14.7km/L。後部座席の快適性ではタウンボックスが勝る。
本記事はメーカーの公式サイト・公的機関等の権威ある公開情報を参照して作成しております。
・三菱自動車 タウンボックス公式サイト
・スズキ エブリイワゴン公式サイト
・ダイハツ アトレー公式サイト
・国土交通省/自動車関係税制について
・一般社団法人 日本自動車工業会(JAMA)/統計・資料