トライトン維持費は高い?車検・1ナンバー・ローンなど徹底検証

トライトン維持費は高い?1ナンバーのなぜ など全知識 三菱

トライトン 維持費について、具体的な金額や内訳がわからず購入に踏み切れない、と感じていませんか?ピックアップトラックという特殊なジャンルだからこそ、「1ナンバーの税金は?」「車検費用は乗用車と違うの?」など、疑問は尽きませんよね。特に、トライトンの自動車税重量税自賠責といった法定費用から、任意保険の考え方、燃費(実燃費)と軽油 価格を元にした燃料費、さらにはAdBlueの補充タイヤ(265/60R18)の価格まで、知っておくべきことは多岐にわたります。

この記事では、まず年間維持費のモデルケースを提示し、その上で各費目の詳細な内訳と、数値を元にした具体的な節約術まで、一つひとつ丁寧に解説していきます。

この記事を読めば、以下のことがわかります。

  • トライトンにかかる年間維持費の具体的な内訳と金額の目安
  • 「1ナンバー」ならではの自動車税や車検周期のメリット・デメリット
  • WLTC燃費とオーナーが語る「実燃費」のリアルな数値
  • 駐車場問題やAdBlue補充など、見落としがちな「隠れコスト」
  • 購入後に維持費を賢く抑えるための具体的な方法

トライトン 年間維持費のモデルケース【年間走行距離1万kmの場合】

まずは結論から。トライトンを所有した場合の年間維持費は、おおよそ**40万円~**が目安となります。ただし、これは駐車場代を含まない金額であり、お住まいの地域や任意保険の条件によって大きく変動します。

費用項目 金額(年間目安) 備考
① 法定費用 約59,000円 2年目以降、毎年車検の場合
┗ 自動車税 16,000円
┗ 重量税 12,300円
┗ 自賠責保険 14,280円 12ヶ月
┗ 印紙代等 2,300円
┗ 整備費用(車検時) 約14,000円 メンテパック按分
② 燃料費 約158,000円 実燃費9.5km/L、軽油150円/L
③ 任意保険 約80,000円 30代・ゴールド免許・車両保険なし
④ メンテナンス・消耗品 約72,500円 タイヤ、オイル、AdBlue等
合計(駐車場代除く) 約369,500円
⑤ 駐車場代(必要な場合) 約96,000円~ 地方都市:月8,000円~
総計(駐車場代含む) 約465,500円~

【車選択メモの考察】 このシミュレーションからわかるように、トライトンの維持費は自動車税の安さが際立つ一方で、燃料費や消耗品、そして1年ごとの車検費用が継続的に発生します。特に駐車場代は地域差が大きく、都心部では年間60万円以上かかることもあり、維持費全体を大きく左右する要因となります。

トライトン 維持費の全体像と必ず知っておきたい前提条件

新型トライトンの維持費を考える上で、まず全体像を把握することが大切です。年間維持費は、大きく分けて「必ずかかるお金」と「乗り方によって変わるお金」に分類できます。ここでは、トライトンが分類される「1ナンバー」(普通貨物車)の前提知識と合わせて、費用の全体像を掴んでいきましょう。トライトン 維持費の計画を立てるための最初のステップです。

トライトンの主要スペック・燃費・車格

維持費を計算する前に、まずはトライトンがどのような車なのか、基本的なスペックを確認しておきましょう。特にボディサイズや最小回転半径は、駐車場選びなど維持のしやすさに直結する重要なポイントです。

項目 スペック
グレード GSR(4WD)
全長 5,320 mm
全幅 1,930 mm
全高 1,815 mm
最小回転半径 6.2 m
最大積載量 500 kg
乗車定員 5名
タイヤサイズ 265/60R18
燃費(WLTCモード) 11.3 km/L

【車選択メモの考察】 注目すべきは、全長5.3m超、全幅1.9m超という堂々たるサイズです。特に最小回転半径6.2mは、アルファード(5.6m)など大型ミニバンよりも大きく、Uターンや狭い道での切り返しには相応の慣れが必要になるでしょう。このサイズが、後述する駐車場問題にも関わってきます。一方で、500kgの最大積載量を誇り、レジャーから仕事まで幅広い用途に応えてくれるのが最大の魅力です。

法定費用(自動車税種別割・重量税・自賠責・印紙)の見方

法定費用は、国や自治体に支払う義務のあるお金です。トライトンは「1ナンバー(自家用・貨客兼用・最大積載量1t以下・排気量1.5L超)」に分類されるため、一般的な乗用車(3ナンバーや5ナンバー)とは税金の体系が異なります。

費用項目 金額(目安) 支払いタイミング
自動車税種別割 年額 16,000円 毎年5月頃
自動車重量税 12,300円(1年・エコカー減税適用なしの場合) 車検ごと
自賠責保険料 14,280円(12ヶ月契約の場合) 車検ごと
検査手数料(印紙代) 2,300円(持込検査の場合) 車検ごと

※重量税・自賠責保険料は、初度登録年月や契約期間によって変動します。

【車選択メモの考察】 最大のポイントは、自動車税が年間16,000円と非常に安価な点です。 同排気量の乗用車(2.0L超2.5L以下)の自動車税が43,500円であることを考えると、大きなメリットと言えるでしょう。ただし、後述しますが車検が初回以降は毎年になるため、トータルで考える必要があります。

任意保険の考え方と見積もり手順

任意保険は、自賠責保険だけではカバーしきれない損害に備えるための重要な保険です。1ナンバーのトライトンでも、基本的な考え方は乗用車と同じですが、保険料は運転者の年齢や等級、車両保険の有無などによって大きく変動します。

【任意保険料の年間目安】
任意保険料の年間目安

【車選択メモの考察】 1ナンバーの保険料は、一部の保険会社で乗用車と異なる料率が適用される場合があります。そのため、複数の保険会社から見積もりを取ることが非常に重要です。 「価格.com」や「インズウェブ」といった一括見積もりサイトを利用すれば、一度の入力で複数の保険会社の料金を比較できるため、手間を省きつつ自分に合ったプランを見つけやすくなります。補償内容としては、万が一の事故に備え、対人・対物賠償は「無制限」で設定しておくことを強く推奨します。

トライトンの維持費に潜む「隠れコスト」と使用環境

法定費用や燃料費といった目に見えるコスト以外にも、トライトンの大きな車体ならではの「隠れコスト」が存在します。特に都市部にお住まいの場合、立体駐車場の制限や最小回転半径6.2mがもたらす取り回しの問題は、日々の使い勝手とコストに直結します。また、現代のディーゼル車に必須のAdBlue(尿素水)や、実燃費も計画に入れておくべき項目です。

駐車場制限・立体駐車場の注意

トライトンを所有する上で、最も現実的な問題となるのが駐車場です。特に機械式の立体駐車場は、厳しいサイズ制限があるため、入庫できないケースが非常に多いです。

【トライトン vs 機械式駐車場 スペック比較】

項目 トライトン GSRのスペック 機械式駐車場の一般的な制限値 判定
全長 5,320 mm 5,000mm~5,300mm ×(オーバー)
全幅 1,930 mm 1,850mm~1,900mm ×(オーバーの可能性大)
全高 1,815 mm 1,550mm~2,000mm 〇(ハイルーフ用なら可)
車両重量 2,130 kg 2,000kg~2,500kg 〇(範囲内)

【月極駐車場代の年間目安】
月極駐車場代の年間目安

【オーナー評価傾向】 「都内の月極駐車場探しに苦労した」「ほとんどの機械式立体駐車場は幅と長さで断られてしまう」といった声が多く聞かれます。特に、タイヤを載せるパレットの幅(タイヤ外幅)も制限に関わるため、契約前には必ず駐車場の管理会社にトライトンの車検証の数値を伝え、入庫可能かを確認する必要があります。平置きの駐車場を確保できるかどうかが、快適なトライトンライフの鍵となりそうです。

タイヤ・オイル・AdBlue等の消耗品

大きな車体を支える消耗品も、乗用車よりコストがかかる傾向にあります。

【主な消耗品の年間費用 目安】

項目 交換目安 費用 年間按分
タイヤ 4年 / 4万km 150,000円 37,500円
エンジンオイル 半年 / 5千km 15,000円/回 30,000円
AdBlue 約1万km 2,500円/10L 2,500円
合計 約70,000円

【オーナー評価傾向】 AdBlueについては、「大体8,000km~10,000kmくらいで補充の警告灯がつく」という声が多いようです。警告灯が点灯してからでもしばらくは走行できますが、AdBlueが完全になくなるとエンジンが再始動できなくなるため、早めの補充が肝心です。

【手軽な解決の可能性】 AdBlueはディーラーやガソリンスタンドで補充できますが、カー用品店やホームセンターで10Lや20Lの箱で購入し、自分で補充すると費用を抑えることができます。10Lあたり2,000円~3,000円程度で購入できることもあり、自分で補充しているオーナーも多いようです。

実燃費と燃料費の算出

カタログに記載されているWLTCモード燃費は11.3km/Lですが、実際の燃費(実燃費)は乗り方によって大きく変わります。

【オーナーが報告する実燃費の目安】

走行シーン 実燃費の目安 WLTCモード燃費との比較
市街地(ストップ&ゴー多め) 8~10 km/L 低下する傾向
郊外・高速道路(巡航) 11~13 km/L カタログ値に近い、または上回る
WLTCモード燃費(カタログ値) 11.3 km/L

【年間走行距離別の燃料費シミュレーション】(実燃費9.5km/L、軽油価格150円/Lで計算)

年間走行距離 年間燃料費
5,000 km 約79,000円
10,000 km 約158,000円
15,000 km 約237,000円

【オーナー評価傾向】 燃費投稿サイト「e燃費」などを見ると、オーナーからの報告では市街地走行で8~10km/L、高速道路での巡航では11~13km/Lといった数値が多く見られます。やはり、ストップ&ゴーの多い市街地では燃費が悪化し、一定速度で走りやすい郊外や高速道路ではカタログ値に近づく、あるいは上回る傾向があるようです。

トライトン 維持費を下げる実践テクとリセールバリュー

トライトンは魅力的な車ですが、維持費が気になるのも事実。しかし、いくつかのポイントを押さえることで、賢くコストを管理することが可能です。ここでは、メーカーのプラン活用法や車検費用の最適化、そして将来の売却まで見据えたトライトン 維持費の節約術をご紹介します。

メンテナンスプラン・保証の活用

新車購入時には、メーカーが提供するメンテナンスプランや保証を上手に活用することで、将来の出費を平準化し、突発的な故障リスクに備えることができます。

プラン名 内容 料金(税込)
I 車検付 お手軽 3年間の点検・消耗品交換+初回車検 71,500円
I 車検付 しっかり お手軽プラン+ワイパーゴム等の交換 113,300円

【車選択の考察】 「I 車検付 お手軽」プランの場合、3年間の費用71,500円には初回車検の基本料金(法定費用除く)が含まれています。これを年間に換算すると約23,800円となり、オイル交換などを個別に行うよりも割安になるケースが多いです。特に新車から3年間は安心して乗りたい方におすすめです。

車検費用を最適化する手順

1ナンバーのトライトンは、新車登録から初回の車検は2年後ですが、それ以降は1年ごとに車検が必要になります。

【2年目以降の年間車検費用 目安】

項目 金額(目安)
法定費用(重量税・自賠責・印紙) 約29,000円
整備・検査基本料 約30,000円~50,000円
合計 約59,000円~

【車選択メモの考察】 車検の見積もりを取る際は、必ず項目を分解して確認しましょう。法定費用はどこで受けても同じ金額です。差がつくのは整備費用なので、「今回は交換が必須な部品はどれか」「次の車検まで持ちそうな部品はどれか」を整備士と相談し、過剰な予防整備を避けることがコスト削減の鍵となります。事前に国交省のウェブサイトで自分の車の重量税額を照会しておくなど、法定費用を把握しておくと、見積もりの妥当性を判断しやすくなります。

リセール/下取りはいくら?

将来車を乗り換える際の売却価格(リセールバリュー)は、実質的な維持費を考える上で非常に重要です。新型トライトンは市場での注目度が非常に高いため、高いリセールバリューが期待されています。

経過年数 残価率の目安(新車価格比)
1年後 85% ~ 95%
3年後(初回車検) 75% ~ 85%
5年後 60% ~ 70%

【なぜ分析】 上記はあくまで一般的な目安であり、実際の買取価格は走行距離、車両の状態、ボディカラー、そしてその時々の中古車市場の動向によって大きく変動します。特にトライトンのような新型の人気車種は、発売初期は供給が需要に追いつかず、中古車価格が新車価格を上回るようなケースも珍しくありません。

【車選択メモの考察】 ピックアップトラックは国内ではニッチな市場ですが、その分、コアなファンが多く、中古車市場でも根強い人気を誇る傾向があります。特にトライトンのような新型モデルは、しばらくは高いリセールバリューが期待できる可能性があります。売却する際は、1社だけの査定で決めず、複数の買取業者に査定を依頼する「相見積もり」が基本です。日頃から内外装をきれいに保ち、整備記録簿をしっかり保管しておくことも、査定額アップに繋がります。

【参考情報(外部リンク)】