アウトランダーPHEV充電なしの燃費は?後悔しない徹底解説

アウトランダーPHEV充電なしの燃費は?後悔しない徹底解説 三菱

「アウトランダーPHEVの充電なしでの燃費って、実際どうなの?」

そんな疑問を抱え、ネットの情報を調べているのではないでしょうか。
自宅に充電環境がないけれど、アウトランダーPHEVのデザインや性能に強く惹かれている。まさに、今が買い時なのか、それとも待つべきか、判断に迷う状況かもしれません。

特に、オーナーの口コミ・評判を見ると「走りは最高」という声もあれば、「燃費が悪い」という指摘もあり、混乱してしまいますよね。
充電しなくても本当に大丈夫なのか、バッテリーが空になったらどう走るのか、そしてライバル比較としてトヨタのRAV4 PHV・ハリアーPHEVや日産エクストレイル e-4ORCEと比べてどうなのか。旧型との燃費の違いや中古車で狙う際の注意点まで、知りたいことは山積みのはずです。

しかし、ご安心ください。充電しないという使い方を前提とした場合でも、この車の本当の実力や価値を正しく理解することは可能です。
実際のオーナーが報告する実燃費や、高速道路・冬場での燃費変化、そしてCharge・Saveといった走行モードの効果的な使い方を知ることで、あなたの疑問は解消されます。
さらに、年間のガソリン代や維持費といったトータルコスト、EV走行との燃費差を把握すれば、納得のいく判断が下せるようになります。

この記事では、充電なし運用を検討するあなたのために、以下の点を網羅的に解説しています。

  • 充電なしでの実燃費と走行性能の徹底分析
  • オーナーの評判や維持費を含むトータルコストの検証
  • ライバル車(RAV4, ハリアー, エクストレイル)との多角的な比較
  • 旧型との違いや中古車選びで後悔しないための注意点

充電なしという条件が、あなたにとって最適な選択となるのか、それとも別の選択肢を探すべきなのか。この記事を最後まで読めば、きっとその答えが見つかるはずです。
ぜひ、あなたの車選びの参考にしてください。

タイトル画像 出典:三菱自動車 アウトランダーPHEV公式サイト

【記事のポイント】

  • 充電なしでの実燃費は平均13~16km/L。車格を考えれば優秀
  • 燃費以上に「走りの質」や「給電機能」に大きな価値がある
  • ライバル車との比較で分かる、アウトランダーPHEVならではの得意分野
  • 充電できる場合、走行コストはガソリンの半分近くまで激減する
  1. アウトランダーPHEVの燃費(充電なし):基本性能とメカニズムを徹底解説
    1. 実燃費はどれくらい?オーナー報告から見るリアルな数値
    2. カタログ燃費と実燃費の差はなぜ生まれる?
    3. なぜ「燃費が悪い」と言われるのか?その理由を徹底解説
    4. オーナーの本音!口コミ・評判から見るメリットとデメリット
    5. そもそも充電しなくても大丈夫?車両への影響について
    6. バッテリーが空になったらどう走る?シリーズハイブリッドの仕組み
    7. 高速道路や冬場(暖房使用時)の燃費はどう変わる?
    8. 燃費を左右する走行モード(Charge/Save)の効果的な使い方
  2. アウトランダーPHEVの燃費(充電なし):購入前に知るべきコストとライバル比較
    1. 旧型(GG型)と新型(GN0W)の燃費の違いを比較
    2. 充電なし運用が向いている人は?メリットを最大化する使い方
    3. ガソリン満タンでの航続距離と年間のガソリン代シミュレーション
    4. 維持費は高い?税金・保険などトータルコストを解説
    5. ライバル比較:RAV4 PHV・ハリアーPHEVとの燃費と走りの違い
    6. ライバル比較:日産エクストレイル e-4ORCEとどちらを選ぶべきか
    7. 中古車でアウトランダーPHEVを狙う際の注意点
    8. EV走行との燃費差は?充電できる場合のメリット
    9. アウトランダーPHEV(充電なし)に関する良くある質問
    10. アウトランダーPHEV(充電なし)の燃費性能まとめ

アウトランダーPHEVの燃費(充電なし):基本性能とメカニズムを徹底解説

アウトランダーPHEVの燃費(充電なし):基本性能とメカニズムを徹底解説

  • 実燃費はどれくらい?オーナー報告から見るリアルな数値
  • カタログ燃費と実燃費の差はなぜ生まれる?
  • なぜ「燃費が悪い」と言われるのか?その理由を徹底解説
  • オーナーの本音!口コミ・評判から見るメリットとデメリット
  • そもそも充電しなくても大丈夫?車両への影響について
  • バッテリーが空になったらどう走る?シリーズハイブリッドの仕組み
  • 高速道路や冬場(暖房使用時)の燃費はどう変わる?
  • 燃費を左右する走行モード(Charge/Save)の効果的な使い方

実燃費はどれくらい?オーナー報告から見るリアルな数値

  • 充電なしでの実燃費は平均13~16km/Lが目安
  • 市街地ではモーター駆動の強みが活き、燃費が伸びやすい
  • 車重2トン超のSUVとして見れば、ガソリン車と比較しても優秀な数値

「充電なしだと、アウトランダーPHEVの燃費って結局どれくらいなの?」

多くの方が最も知りたいこの疑問。結論からお伝えすると、オーナーの方々の報告を総合すると、実燃費はおおよそ13〜16km/Lの範囲に収まることが多いようです。

もちろん、これは乗り方や環境によって変わります。より具体的に、走行シーンごとの目安を見てみましょう。

走行シーン 実燃費の目安 特徴
市街地・街乗り 14〜16 km/L ストップ&ゴーが多いため、モーターでの走行や回生ブレーキが活かされ、燃費が伸びやすい傾向にあります。
郊外・バイパス 13〜15 km/L 信号の少ない道を一定の速度で走る、一般的な走行シーンでの平均的な数値です。
高速道路 12〜14 km/L 80〜100km/h程度での巡航は得意ですが、エンジンが主体となるため、速度を上げすぎると燃費は少し落ち込むことがあります。

この数値を見て、「思ったより良くないかも?」と感じた方もいるかもしれません。

しかし、アウトランダーPHEVは車重2トンを超える、パワフルな四輪駆動のSUVです。同じクラスのガソリンSUVと比較すると、この数値は決して悪くなく、むしろ静かで力強い走りを実現していることを考えると、非常に優れた性能だと言えるでしょう。

充電ができない環境でも、頼れるSUVとしてしっかり活躍してくれる実力を持っています。

カタログ燃費と実燃費の差はなぜ生まれる?

  • カタログ燃費は理想的な環境で測定された「モノサシ
  • 実際の道路状況や運転のクセ、エアコン使用などが差を生む要因
  • どんな車にも差は生まれるため、実燃費との違いは当然と理解するのが大切

「カタログに書いてある燃費と、実際に走った時の燃費って、なんだか違うわよね…」

そう感じた経験はありませんか?実は、アウトランダーPHEVに限らず、どんな車にもカタログ燃費と実燃費には差が生まれます。それには、主に3つの理由があるんです。

理由1:測定するときの「環境」が違うから

カタログ燃費(WLTCモード)は、国際的に決められたルールのもと、室内で天候や気温の影響を受けないように測定されます。渋滞や急な坂道、向かい風といった、私たちが日常的に遭遇する「燃費が悪くなる状況」は含まれていません。

理由2:運転の「クセ」が違うから

急発進や急ブレーキを控え、アクセルを優しく踏む「エコ運転」を心がける方と、キビキビとしたスポーティーな走りを楽しむ方とでは、当然ながら燃費は変わってきます。カタログ燃費は、定められた一定のパターンで測定されるため、個人の運転スタイルが反映されないのです。

理由3:エアコンや季節の「影響」があるから

特に燃費に影響するのが、エアコンや暖房の使用です。

  • 夏場の冷房: コンプレッサーを動かすためにエネルギーを使います。
  • 冬場の暖房: 特にPHEVやEVでは、エンジンを温めるために余計に稼働させたり、電気ヒーターを使ったりして燃費が悪化しやすくなります。

このように、実燃費は「実際の道路環境 + あなたの運転スタイル + 季節要因」が組み合わさって決まります。

カタログ燃費はあくまで「同じ条件で各車種を比較するためのモノサシ」と捉え、実燃費との差を理解しておくことで、購入後のガソリン代の計算がより現実的になりますよ。

なぜ「燃費が悪い」と言われるのか?その理由を徹底解説

  • PHEVという言葉への「超低燃費」という過度な期待とのギャップ
  • 大容量バッテリーを搭載するため、車体が2.1トンと重いこと
  • 燃費だけでなく「走りの質」など多様な価値を提供する設計であること

ネットの口コミなどで「アウトランダーPHEVは充電しないと燃費が悪い」という声を見かけて、不安に思っている方もいらっしゃるかもしれませんね。

この評価が生まれる背景には、主に3つの理由があります。決して車の性能が低いわけではなく、「特性」を理解することで、この言葉の意味が見えてきます。

理由1:PHEVという言葉への「期待とのギャップ」

アウトランダーPHEVは、「エンジン付きの電気自動車」に近い存在です。本来は、電気で走ることをメインに設計されており、エンジンはその補助や発電を担います。
この「EVとしての高性能」を知らずに、プリウスのような「超低燃費ハイブリッド車」というイメージだけで見てしまうと、「思ったより燃費が良くない」という感想につながりやすいのです。

理由2:大容量バッテリーを積む「車体の重さ」

アウトランダーPHEVの車重は、約2.1トン。これは、EVとして長い距離を走るための大容量バッテリー(2024年以降は約22.7kWh/改良前は20.0kWh)を搭載しているためです。一般的なガソリンのSUVと比べると、数百kgも重くなります。

人間が重い荷物を持って走ると疲れるのと同じで、車も重いほど動かすのにエネルギーが必要となり、結果としてガソリンの消費量に影響します。

理由3:ライバルとは異なる「得意分野の違い」

例えば、トヨタのRAV4ハイブリッドのような車は、軽いバッテリーを積み、エンジンとモーターの協調によって「燃費の良さ」を最大限に追求しています。
一方、アウトランダーPHEVは、燃費効率だけでなく、

  • モーターによる圧倒的に静かでパワフルな走り
  • 高度な四輪制御技術「S-AWC」による安定性
  • 家電が使える1500Wコンセント

といった、多彩な価値を提供することに重きを置いています。

燃費が悪いと言われるのは、こうした付加価値とのトレードオフという側面があるのです。何を重視するかで、この車の評価は大きく変わってきます。

オーナーの本音!口コミ・評判から見るメリットとデメリット

アウトランダーphevメリットデメリット

  • メリットは「異次元の静かさと滑らかさ」など走りの質に関する評価が多数
  • デメリットはやはり燃費だが、過度な期待をしなければ気にならないという声も
  • 燃費以外の価値に満足できれば、非常に評価の高い車であること

ここでは、実際にアウトランダーPHEVを所有しているオーナーの方々の声を集め、特に「充電なし」での運用に焦点を当てたメリット・デメリットをご紹介します。

メリット:充電なしでも「この車にして良かった」と感じる点

多くの方が絶賛するのが、ガソリン車や通常のハイブリッド車とは一線を画す「走りの質」です。

  • 異次元の静かさと滑らかさ
    「エンジンがかかっても室内は驚くほど静か。モーター駆動が主体だから、変速ショックのないスムーズな加速は感動モノです。」
  • パワフルで余裕のある加速性能
    「高速の合流や追い越しが本当に楽。2トンの巨体を感じさせない力強さがあります。」
  • 雨や雪道でも安心の安定性
    「四輪駆動の制御が素晴らしい。雨の日の高速道路でも、地面に吸付くように安定して走れます。」
  • いざという時に役立つ給電機能
    「キャンプで家電が使えて最高!災害時にも電源になるという安心感は大きい。」

デメリット:購入前に「知っておきたい」と感じる点

一方で、ネガティブな意見で最も多いのは、やはり燃費に関する声です。

  • 燃費への過度な期待は禁物
    「『PHEVだから』と期待しすぎると、ガソリン代にがっかりするかも。あくまで“走り重視のSUV”と考えるべき。」
  • Chargeモード時のエンジン音
    「強制的に充電するチャージモードを使うと、エンジン回転数が上がって音が気になる場面がある。」
  • 車両価格の高さ
    「補助金があっても、同クラスのガソリンSUVよりは高価。走りの質に価値を見出せるかどうかがポイント。」
まとめ

オーナーの方々の意見を総合すると、「燃費性能だけを追求するなら他の選択肢もある。しかし、それを補って余りあるほどの走行性能と多機能性に満足している」という声が大多数です。

ご自身のカーライフで「走り心地の良さ」や「多用途性」をどれだけ重視するか、考えてみてくださいね。

そもそも充電しなくても大丈夫?車両への影響について

  • 結論として、全く充電しなくても車両に問題はない
  • バッテリーを保護するため、残量がゼロになる前にエンジンが自動で発電する
  • ガソリンさえあれば、普通のハイブリッド車として乗り続けられるので安心

「プラグインハイブリッドなのに、全く充電しなくても車は大丈夫なの?」

はい、結論から申し上げますと、全く問題ありません。 アウトランダーPHEVは、充電できない状況が続いても、車の性能や寿命に悪影響が出ないように賢く設計されています。

その秘密は、車自身が駆動用バッテリーの残量を常に監視し、最適にコントロールしている点にあります。

バッテリーを守る「かしこい仕組み」

イメージとしては、スマートフォンのバッテリー残量表示を思い浮かべてみてください。

  1. ユーザーが使えるのは一部だけ
    メーター上のバッテリー残量が「0」になっても、実は内部的にはまだ電力が残っています。これは、バッテリーを空っぽにしすぎると劣化が進んでしまう「過放電」を防ぐための保護機能です。
  2. エンジンで自動的に充電
    バッテリー残量が一定以下になると、車が自動でエンジンを始動させ、発電して必要な電力をバッテリーに補充します。そのため、ドライバーが意識しなくても、バッテリーは常に適切な状態に保たれるのです。
  3. ガソリンさえ入っていれば走り続けられる
    この仕組みのおかげで、アウトランダーPHEVはガソリンスタンドで給油さえすれば、充電スタンドがない場所でも普通のハイブリッド車として、どこまでも走り続けることができます。

三菱自動車も、充電せずに乗り続けても問題ないことを公式に説明しています。

ですから、「自宅に充電設備がないから」という理由だけで、アウトランダーPHEVの購入を諦める必要は全くありませんので、安心してくださいね。

バッテリーが空になったらどう走る?シリーズハイブリッドの仕組み

  • バッテリー残量がない時は、主に「シリーズハイブリッド」方式で走行
  • エンジンは発電に徹し、その電気を使ってモーターだけで走るのが特徴
  • 高速巡航時など、状況に応じてエンジン直結の「パラレル走行」も自動で行う

では、メーター上のバッテリー残量がなくなり、充電なしの状態で走る時、アウトランダーPHEVの内部では一体何が起こっているのでしょうか?

この時、アウトランダーPHEVは主に「シリーズハイブリッド」という方式で走行します。

シリーズハイブリッド走行とは?

これは、とてもシンプルで効率的な仕組みです。

  1. エンジンが発電に徹する:エンジンはタイヤを直接回すのではなく、発電機を回すためだけに動きます。
  2. 発電した電気でモーターを動かす:発電機で作られた電気が、直接モーターに送られます。
  3. モーターの力だけで走る:車は、そのモーターの力だけでスムーズに走行します。

この方式の最大のメリットは、エンジンを最も燃費効率の良い回転数で動かし続けられることです。そのため、静かで滑らかな「モーター走行の気持ちよさ」を、ガソリンだけで味わうことができるのです。

高速道路ではエンジンが主役に!

ただし、高速道路などで非常に高い速度で巡航する際は、モーターだけで走るよりもエンジンが直接タイヤを駆動した方が効率が良い場面があります。

そのような状況では、システムが自動で判断し、エンジンとタイヤを直結させる「パラレルハイブリッド走行」に切り替わります。もちろん、この切り替わりは非常にスムーズで、ドライバーが気づくことはほとんどありません。

このように、アウトランダーPHEVは走行状況に応じて最適なハイブリッド方式を自動で使い分けることで、充電がなくてもパワフルで効率的な走りを実現しているのです。

高速道路や冬場(暖房使用時)の燃費はどう変わる?

  • 高速道路での燃費は約12~14km/Lと、街乗りより若干落ちる傾向
  • 冬場の暖房使用時は、熱を発生させるためにエンジンが稼働し燃費が悪化
  • 冬は燃費が2~3割悪化することもあるため、シートヒーターの活用が有効

アウトランダーPHEVの燃費は、走行するステージや季節によっても変化します。特に違いが出やすい「高速道路」と「冬場」のケースを見ていきましょう。

高速道路での燃費

充電なしの状態で高速道路を走る場合、燃費はおおよそ12〜14km/Lが目安となります。

「あれ?街乗りより少し悪くなるの?」と意外に思われるかもしれません。これには理由があります。

  • 街乗り: 信号での停止・発進が多く、そのたびに「回生ブレーキ」が働いて効率よくエネルギーを回収できます。
  • 高速道路: 一定速度で走り続けるため、回生ブレーキの恩恵が少なく、車重や空気抵抗の影響を受けながらエンジン主体で走る時間が長くなります。

とはいえ、時速80km〜100km程度のスムーズな巡航であれば、エンジンが最も効率の良い状態で稼働する「パラレルハイブリッド走行」が主体となるため、安定した燃費で走り切ることができます。追い越しなどでアクセルを強く踏み込む場面以外では、燃費が極端に悪化することはないので安心してください。

冬場(暖房使用時)の燃費

冬は、どんな車でも燃費が悪化しやすい季節ですが、PHEVやEVは特にその影響を受けやすい特性があります。

充電なしの状態で暖房(ヒーター)を使うと、燃費は春や秋に比べて2〜3割程度悪化することも珍しくありません。

その理由は、暖房の熱源をエンジンに頼っているからです。通常のガソリン車は、走行中のエンジンの排熱を暖房に利用できますが、モーター走行が主体のPHEVは、暖房のためにわざわざエンジンをかけて熱を生み出す必要があります。

そのため、信号待ちなどで停車している間も、室内を暖めるためにエンジンが作動し続けることがあり、結果としてガソリンの消費量が増えてしまうのです。

【冬場の燃費対策ポイント】

  • エアコンの温度設定を控えめにする。
  • 電気で直接体を温めるシートヒーターステアリングヒーターを積極的に活用する。これらは車内全体を暖めるより省エネです。

燃費を左右する走行モード(Charge/Save)の効果的な使い方

  • SAVEモード」は高速道路でバッテリーを温存し、目的地でのEV走行に備える
  • CHARGEモード」は燃費が悪化するため、給電など特別な目的の時だけ使う
  • 普段は車任せのノーマルモードが最も効率的

アウトランダーPHEVには、バッテリーの残量をドライバーの意思でコントロールできる、2つの便利なモードが備わっています。これらを使いこなせると、充電なしのドライブがもっと快適で効率的になりますよ。

バッテリーを温存する「SAVE(セーブ)モード」

セーブモードは、その名の通り「現在のバッテリー残量を維持(セーブ)しながら走る」機能です。

  • ▼どんな時に使う?
    高速道路など、長距離を移動する時に最適です。出発時にこのモードにしておけば、目的地に到着した際にバッテリーがしっかり残っているため、現地の静かな住宅街や観光地を、音のしないEVモードで静かに走行することができます。
    「高速はSAVEモード、目的地に着いたらEV走行」と覚えるのがおすすめです。
  • ▼注意点は?
    バッテリー残量を維持するためにエンジンが積極的に稼働するため、燃費は通常のハイブリッド走行時とほぼ同じか、若干悪化する場合があります。

強制的に充電する「CHARGE(チャージ)モード」

チャージモードは、「エンジンを使って、駆動用バッテリーを強制的に充電する」機能です。

  • ▼どんな時に使う?
    「この先、電気が絶対に必要」という特別な場面で使います。例えば、キャンプ場で家電製品を使いたい時や、災害時に車を電源として活用したい時など、「コンセントとしてのアウトランダーPHEV」の出番に備えるためのモードです。
  • ▼注意点は?
    このモードは、エンジンで「走行」と「発電・充電」を同時に行うため、燃費は大幅に悪化します。あくまで緊急用と割り切り、日常的に使うのは避けましょう。電気をバッテリーに貯める効率は、コンセントから充電する方が圧倒的に優れています。
モード 主な目的 おすすめの利用シーン 燃費への影響
SAVE バッテリー残量の維持 高速道路での走行中 やや悪化
CHARGE バッテリー残量の回復 キャンプや災害への備え 大幅に悪化

アウトランダーPHEVの燃費(充電なし):購入前に知るべきコストとライバル比較

アウトランダーPHEVの燃費(充電なし):購入前に知るべきコストとライバル比較

  • 旧型(GG型)と新型(GN0W)の燃費の違いを比較
  • 充電なし運用が向いている人は?メリットを最大化する使い方
  • ガソリン満タンでの航続距離と年間のガソリン代シミュレーション
  • 維持費は高い?税金・保険などトータルコストを解説
  • ライバル比較:RAV4 PHV・ハリアーPHEVとの燃費と走りの違い
  • ライバル比較:日産エクストレイル e-4ORCEとどちらを選ぶべきか
  • 中古車でアウトランダーPHEVを狙う際の注意点
  • EV走行との燃費差は?充電できる場合のメリット
  • アウトランダーPHEV(充電なし)に関する良くある質問
  • アウトランダーPHEV(充電なし)の燃費性能まとめ

旧型(GG型)と新型(GN0W)の燃費の違いを比較

  • 新型(GN0W)は旧型(GG型)より実燃費でリッター2km以上向上
  • システム全体が刷新され、モーターやエンジンの効率が大幅にアップ
  • 中古車で選ぶなら、価格差以上の価値がある新型がおすすめ

アウトランダーPHEVは、2021年末のフルモデルチェンジで旧型(GG型)から新型(GN0W)へと進化し、充電なしでの燃費性能も大きく向上しました。

中古車市場では両方のモデルが流通しているため、その差をしっかり理解しておくことが重要です。

モデル 新型(GN0W) 旧型(GG型・最終)
販売期間 2021年12月~ ~2021年11月
カタログ燃費
(WLTC-H)
17.2 km/L(一部グレード17.6 km/L 16.4 km/L
実燃費の目安
(充電なし)
約13~16 km/L 約11~13 km/L

なぜ新型は燃費が良くなったのか?

この燃費向上の背景には、PHEVシステム全体の刷新があります。

  • モーター性能の向上:前後モーターがよりパワフルになり、エンジンに頼らず走行できる領域が拡大しました。
  • エンジン効率の改善:同じ2.4Lエンジンですが、発電効率などが高められています。
  • 制御技術の進化:バッテリー、モーター、エンジンを最適に連携させる頭脳(OS)が格段に賢くなりました。

もし中古車で悩んでいる場合、予算が許すのであれば、燃費性能だけでなく走り全体の質感が向上している新型(GN0W)を選ぶ方が、長期的な満足度は高くなる可能性が高いでしょう。

充電なし運用が向いている人は?メリットを最大化する使い方

  • 燃費の数値より「走りの質」を最優先したい方
  • 悪天候や山道など、走行安定性を重視する方
  • アウトドアや災害時に役立つ「給電機能」に魅力を感じる方

ここまで、充電なしでのアウトランダーPHEVの様々な側面を見てきました。
最後に、これまでの情報を踏まえて「どんな人に充電なし運用が向いているのか」をまとめてみましょう。

こんな人には「充電なし運用」でもおすすめです!

以下の項目に当てはまる方なら、充電環境がなくても、きっと満足できるカーライフが送れるはずです。

  • 燃費の数値より「走りの質」を最優先したい方
    モーター駆動ならではの静かさ、スムーズさ、そして力強い加速は何物にも代えがたい魅力です。この気持ちよさを味わいたい方には、最高の選択肢となります。
  • 雨や雪道、山道を走る機会が多い方
    三菱が誇る四輪制御技術「S-AWC」がもたらす圧倒的な走行安定性は、どんな路面でもドライバーに安心感を与えてくれます。
  • アウトドアや車中泊が趣味の方
    1500Wのコンセントで家電が使える機能は、アウトドアの楽しみ方を一変させます。キャンプで炊飯器や電気ケトルが使える便利さは、一度体験すると手放せません。
  • 災害時の「もしも」に備えたい方
    ガソリン満タンとバッテリーの電力で一般家庭の電力を最大約11日分まかなえる能力は、停電など万が一の際の大きな安心材料になります。

一方で、こんな人には不向きかもしれません

逆に、以下のような考えが第一の方には、他の車種の方が合っている可能性があります。

  • 何よりも「日々のガソリン代の安さ」を追求したい方
    燃費性能だけを最優先するならば、より軽量なハイブリッド専用車(トヨタのRAV4ハイブリッドなど)の方が、ガソリン代を抑えられるでしょう。

ご自身の価値観と照らし合わせて、アウトランダーPHEVが持つ「燃費だけでは測れない価値」に魅力を感じるかどうか、ぜひじっくり考えてみてくださいね。

ガソリン満タンでの航続距離と年間のガソリン代シミュレーション

  • ガソリン満タン(53L)での航続距離は約700~800kmが目安
  • 東京から大阪まで無給油で走れる計算で、長距離も安心
  • 年間1万km走行時のガソリン代は約12.5万円と試算される

ここでは、多くの方が気になる「航続距離」と、具体的な「ガソリン代」について、シミュレーションしてみましょう。

ガソリン満タンでの航続距離

アウトランダーPHEV(GN0W)のガソリンタンク容量は53Lです(現行モデル)。

充電なしでの実燃費を、平均的な14.0km/Lと仮定して計算してみると…

53 L × 14.0 km/L = 742 km

となり、1回の給油で約700〜800kmの走行が期待できます。
これだけの距離を走れれば、東京から大阪(約500km)までのロングドライブでも、途中で給油することなく余裕をもって到着できる計算になります。PHEVだからといって、航続距離を心配する必要は全くありませんね。

年間のガソリン代シミュレーション

次に、年間走行距離に応じたガソリン代を試算してみます。
(※実燃費:14.0km/L、レギュラーガソリン価格:175円/Lで計算)

年間走行距離 年間のガソリン代(目安) 1ヶ月あたりのガソリン代(目安)
5,000 km 約 62,500 円 約 5,200 円
8,000 km 約 100,000 円 約 8,300 円
10,000 km 約 125,000 円 約 10,400 円
15,000 km 約 187,500 円 約 15,600 円

もちろんガソリン価格は変動しますが、ご自身の年間走行距離と照らし合わせて、大まかな費用感を掴む参考にしてみてください。このシミュレーションに、もしご家庭で充電できる日があれば、ガソリン代はさらに安くなります。

維持費は高い?税金・保険などトータルコストを解説

  • PHEVは「エコカー減税」の対象で、税金が優遇される
  • 購入後3年間の自動車重量税は0円で、ガソリン車よりお得
  • トータルで見れば、同クラスのガソリン車より税負担は軽い

「購入後の維持費は、ガソリン代だけじゃないから心配…」
その通りです。車を所有するには、税金や保険料などが毎年かかります。しかし、アウトランダーPHEVは環境性能に優れた車として、税金の面で大きな優遇を受けられるのが魅力です。

主な年間維持費を一覧表にまとめました。

項目 費用の目安(年間) 備考
自動車税
(種別割)
43,500円 エンジン排気量2.4Lのため。これはガソリン車と同じです。(翌年度はグリーン化特例で軽減
自動車重量税 0円
(購入から3年間)
エコカー減免により初回車検時は全額免税されます。2トン超のガソリン車なら通常年間20,500円かかるので、非常にお得です。
自賠責保険料 約9,000円 車検時に24ヶ月分をまとめて支払います。車種による差はありません。
任意保険料 変動 年齢、等級、補償内容によって大きく変わります。車両保険は、車両価格が高いためやや高くなる傾向があります。
メンテナンス費 変動 オイル交換、タイヤ交換など。エンジン稼働時間が少ない分オイルは汚れにくいですが、車重があるためタイヤの消耗は早まる可能性があります。

維持費のポイント

  • 購入後の初回車検までの3年間は、自動車重量税が免除されるのが最大のメリットです。
  • 自動車税は2.4Lクラスの標準額ですが、優遇措置のおかげで、トータルの税負担は同クラスのガソリン車より軽くなります。

車両価格の高さはネックに感じるかもしれませんが、こうした税金の優遇によって、数年間のトータルコストで見た時の差は少し縮まります。購入計画を立てる際は、ぜひこの点も考慮に入れてみてくださいね。

ライバル比較:RAV4 PHV・ハリアーPHEVとの燃費と走りの違い

  • 純粋なハイブリッド燃費では、トヨタの2台に軍配が上がる
  • アウトランダーは「走りの楽しさ」と「悪路走破性」で勝る
  • 7人乗りが選べるのはアウトランダーPHEVだけの大きなメリット
項目 アウトランダーPHEV RAV4 PHV / ハリアーPHEV
ハイブリッド燃費
(カタログ値)
17.2 km/L(一部17.6 22.2 km/L
実燃費の目安
(充電なし)
約13~16 km/L 約17~20 km/L
基本思想 EVに近い
(モーター主体)
HVに近い
(エンジン+モーター協調)
四輪駆動システム S-AWC
(より緻密な駆動力制御)
E-Four
(安定志向)
乗車定員 5人乗り/7人乗り 5人乗り
給電能力 1500W 1500W

燃費性能で選ぶなら「トヨタ勢」

まず、充電なしでの純粋なハイブリッド燃費性能では、トヨタの2台に軍配が上がります。これは、長年ハイブリッドシステムを磨き上げてきたトヨタの技術力の高さを物語っています。「少しでもガソリン代を安く抑えたい」という効率性を最優先するならば、RAV4 PHVやハリアーPHEVが有力な選択肢となるでしょう。

走りの楽しさと悪路走破性なら「アウトランダーPHEV」

一方、アウトランダーPHEVの魅力は、燃費の数値だけでは測れません。

  • EVのような走り味: 基本的に前後2つの高出力モーターで駆動するため、アクセルを踏んだ瞬間から力強く、どこまでも滑らかに加速するフィーリングは、より「電気自動車」に近い感覚です。
  • 卓越したハンドリング: 三菱がラリーなどで培った四輪制御技術「S-AWC」は、カーブを意のままに曲がれる楽しさや、雨・雪道での圧倒的な安定感をもたらします。

「運転そのものを楽しみたい」「様々な路面状況で安心して走りたい」という方には、アウトランダーPHEVが非常におすすめです。また、いざという時に3列目シートが使える7人乗りが選べるのも、ファミリー層にとっては大きなアドバンテージですね。

ライバル比較:日産エクストレイル e-4ORCEとどちらを選ぶべきか

  • どちらもモーター駆動のため、静かで滑らかな走行フィールはよく似ている
  • 選択の決め手は「外部から充電したいか、したくないか
  • 充電不要で手軽に上質な走りを楽しみたいならエクストレイルが有利
項目 アウトランダーPHEV エクストレイル e-4ORCE
システム プラグインハイブリッド シリーズハイブリッド(e-POWER)
外部からの充電 できる できない
EV走行 約102km前後(WLTC) (カタログにEV走行距離の設定なし)
実燃費の目安 約13~16 km/L 約14~17 km/L
走行フィール EVに近い静かで力強い走り EVに近い静かで滑らかな走り
メリット ・EVとして使える
・給電機能が強力
・充電の手間が一切不要
・乗り出し価格が安い傾向

似ているようで全く違う、2つの「モーター駆動」

この2台の最大の特徴は、どちらも「モーターの力で走る」ため、走り出しの静かさや加速の滑らかさが非常によく似ている点です。運転感覚としては、従来のガソリン車よりもワンランク上の上質さを感じられるでしょう。

では、どちらを選ぶべきか?その答えは「外部からの充電ができるか、したいか」という一点に尽きます。

選択のポイント

  • 自宅で充電できる、または将来的にその可能性がある方
    普段の買い物や通勤をガソリンゼロの「EV」として使え、週末の遠出もこなせるアウトランダーPHEVがおすすめです。災害時の電源としての価値も非常に大きいです。
  • 自宅に充電環境がなく、今後も設置予定がない方
    充電の手間やコストを一切考えずに、EVのような上質な走りを毎日楽しみたいならエクストレイルが最適です。ハイブリッド車としての燃費も安定して優れています。

あなたのライフスタイルや充電環境に合わせて、最適な一台を選んでくださいね。

中古車でアウトランダーPHEVを狙う際の注意点

  • 最重要チェック項目は「駆動用バッテリーの劣化状態(SOH)
  • 旧型を狙うなら、性能が大きく向上した2019年以降の2.4Lモデルが推奨
  • 便利な「1500Wコンセント」は現行型は全車標準。旧型はオプション設定のグレードもあるため、中古は有無の確認が必須

アウトランダーPHEVは中古車市場でも人気ですが、PHEVならではの確認しておきたいポイントがいくつかあります。これらを押さえておけば、賢く、安心して購入することができますよ。

1. 最重要!駆動用バッテリーの劣化状態を確認する

PHEVの心臓部である駆動用バッテリー。この劣化具合は必ず確認しましょう。

  • 確認方法:
    車のメーター内でバッテリーの容量レベルを確認できる機能があります。また、販売店やディーラーでは専用の診断機で「SOH(State of Health / 健康状態)」という詳細な数値を提示してくれる場合もあります。SOHは100%から始まり、年数と共に減少します。
  • 劣化の目安:
    SOHは高いほど良好です。メーカーのバッテリー容量保証(22型は8年/16万kmで66%未満が補修対象)の条件内かを確認しつつ、ディーラーで診断値を示してもらうと安心です。

2. モデル(年式)による違いを把握する

特に旧型(GG型)を狙う場合、年式によって性能が異なります。

  • おすすめは2019年モデル以降:
    このモデルからエンジンが2.0L→2.4Lに、バッテリー容量が12kWh→13.8kWhに進化し、走りやEV航続距離が大きく向上しています。予算が許せば、この2.4Lモデルを選ぶと満足度が高いです。(さらに2024年以降のモデルでは、バッテリー容量が22.7kWhにまで向上しています)

3. 必須装備「1500Wコンセント」の有無

アウトランダーPHEVの大きな魅力である、家電が使えるAC100V/1500W電源コンセント。現行型(GN0W)は全車標準装備です。旧型ではオプション設定のグレードもあるため、中古で狙う場合は搭載の有無を必ず確認しましょう。

4. 充電ケーブルなどの付属品

意外と忘れがちなのが、充電に必要なケーブル類です。「普通充電用の200Vケーブル」や「100Vケーブル」がきちんと付属しているか、トランク下などをチェックさせてもらいましょう。後から純正品を買い足すと、数万円の思わぬ出費になってしまいます。

EV走行との燃費差は?充電できる場合のメリット

  • 自宅の電気で走ると、走行コストはガソリンの半分近くまで削減できる
  • 圧倒的な静粛性や、給油の手間が省けるなど、コスト以外のメリットも大きい
  • アウトランダーPHEVの真価は、充電してこそ最大限に発揮される

これまで「充電なし」を前提にお話ししてきましたが、最後に「もし充電できたら?」という視点をご紹介します。アウトランダーPHEVの真価は、やはりこのEV走行にあります。

ガソリンで走る場合と、電気で走る場合で、コストはどれくらい違うのでしょうか。 100km走行した場合の費用を比べてみましょう。

走行モード 充電しない場合(ハイブリッド走行) 充電した場合(EV走行)
必要なエネルギー ガソリン 約7.1L
(燃費14km/Lで計算)
電気 約22.7kWh
電費4.4km/kWh相当)
コストの目安 約1,250円
(ガソリン175円/L)
681
(電気代30円/kWh)

コストは半分近くに!
驚くべきことに、自宅で充電した電気で走ると、走行コストは半分近くにまで抑えられます。
もし、毎日の通勤や買い物がEV走行だけでまかなえる距離(新型なら約100km前後)であれば、日々のランニングコストを劇的に節約できるのです。

コスト以外のメリットも大きい

  • 圧倒的な静粛性:エンジンが一切かからないため、車内は本当に静か。音楽や会話がクリアに楽しめます。
  • ガソリンスタンドに行く手間が激減:自宅が「ガソリンスタンド」になるため、給油のためにわざわざ寄り道する必要がなくなります。
  • 環境への配慮:走行中にCO2を一切排出しない、クリーンなドライブが実現できます。

アウトランダーPHEVは、充電なしでも非常に魅力的なSUVです。しかし、もし充電ができる環境にあるなら、その魅力と経済性は飛躍的に高まります。この「二刀流」こそが、PHEVが持つ最大の強みなのです。

アウトランダーPHEV(充電なし)に関する良くある質問

  • 充電なしの実燃費は13~16km/L。車格を考えれば十分な数値
  • 充電しなくても全く問題なく、普通のハイブリッド車として乗れる
  • 選ぶ理由は燃費より「走りの質」と「多機能性」にある

Q1. 結局、充電なしでの実燃費はリッター何キロくらい?

A1. オーナー報告ではおおよそ13km/L〜16km/Lの範囲です。市街地や郊外路では燃費が伸びやすく、高速道路では12km/L〜14km/Lが目安となります。2トン超の四輪駆動SUVとしては優れた数値です。

Q2. 本当に一度も充電しなくても、車は壊れませんか?

A2. はい、全く問題ありません。 車両が自動でバッテリー残量を管理し、エンジンで発電して最適な状態を保つように設計されています。ガソリンさえ入っていれば、普通のハイブリッド車として安心して乗り続けることができます。

Q3. 充電しない場合、RAV4やエクストレイルよりガソリン代は高くなりますか?

A3. はい、少し高くなる傾向があります。 純粋なハイブリッド燃費では、より軽量なRAV4ハイブリッドや、燃費効率を追求したエクストレイルに軍配が上がります。その差額を、アウトランダーPHEVならではの「走りの質」や「給電機能」という価値に見合うと判断できるかがポイントです。

Q4. 充電できないのに、あえてアウトランダーPHEVを選ぶ一番の理由は何ですか?

A4. モーター駆動による「異次元の走行性能」と「多機能性」です。充電なしでも味わえる、圧倒的に静かで滑らかな加速フィール、S-AWCによる走行安定性、そしてキャンプや災害時に役立つ1500W給電機能は、他のハイブリッドSUVにはない大きな魅力です。

アウトランダーPHEV(充電なし)の燃費性能まとめ

  • 充電なしでも平均13~16km/Lと、車格を考えれば優秀な燃費性能
  • 最大の魅力は燃費数値でなく、モーター駆動ならではの上質な走り
  • 充電環境がなくても多大なメリットを享受できるが、充電できれば真価を発揮する
  • 充電なしでの実燃費は、平均して13km/L〜16km/Lが目安。
  • カタログ燃費との差は、測定環境や運転スタイル、季節要因によって生まれる正常なもの。
  • 「燃費が悪い」と言われる背景には、車重の重さや、燃費効率一辺倒ではない設計思想がある。
  • オーナーからの評価は「走りの質」が非常に高く、燃費への期待値を間違えなければ満足度は高い。
  • 充電しなくてもバッテリーが劣化しないよう、車両が自動で残量をコントロールするため問題ない。
  • バッテリーが空の状態では、主にエンジンが発電に徹する効率的な「シリーズハイブリッド」で走行する。
  • 高速道路では安定した燃費で走れるが、冬場の暖房使用時は燃費が2〜3割悪化することがある。
  • 走行モードは、高速でバッテリーを温存する「SAVE」、緊急時に充電する「CHARGE」と使い分けるのがコツ。
  • 燃費性能は旧型(GG型)より新型(GN0W)がカタログ値で向上(17.2〜17.6 km/L)。
  • 充電なし運用は「走りの質」や「安定性」「給電機能」を重視する人に向いている。
  • ガソリン満タンでの航続距離は700km以上と長く、長距離移動も安心。
  • エコカー減免の恩恵で、自動車重量税などが免除され、維持費の負担は見た目より軽い。
  • ライバルのトヨタ製PHEVより燃費は劣るが、走り味と四輪制御の緻密さでは勝る。
  • 充電不要でEVのような走りを楽しみたいなら、日産エクストレイルも強力なライバルになる。
  • 中古車を狙う際は、最重要項目としてバッテリーの劣化状態(SOH)を確認することが必須。
  • もし家庭で充電できれば、走行コストはガソリンの半分近くまで劇的に削減できる。

本記事はメーカーの公式サイト・公的機関等の権威ある公開情報を参照して作成しております。
三菱自動車 アウトランダーPHEV公式サイト
国土交通省/自動車関係税制について(エコカー減税・グリーン化特例 等)
国土交通省/自動車重量税額について
一般社団法人 日本自動車工業会(JAMA)/統計・資料