RAV4は運転しにくい?乗り心地悪い?など性能ら早見表!

RAV4は運転しにくい?乗り心地悪い? トヨタ

『RAV4は運転しにくい?』――そんな疑問や不安をきっかけに、このクルマを調べている方も多いのではないでしょうか。

そのたくましい見た目から「やっぱり車体がでかいのかな?」と感じたり、SNSなどで「乗り心地が悪い」「デザインがダサい」といった手厳しい意見を目にして、購入をためらってしまうこともあるかもしれません。

しかし、大人気のRAV4が本当にネガティブなだけのクルマなのでしょうか?実は、それらの気になる評価の裏には、RAV4ならではの個性やハッキリとした理由が隠されています。

この記事では、そうした皆さんの不安を解消するため、ライバル車との比較データや実際のオーナーの声も交えながら、RAV4の本当の実力に迫ります。

▼この記事を読めば、以下の5つのことが分かります

  • ライバル車と比較したRAV4の正確なサイズと、実際の運転のしやすさ
  • 「乗り心地が悪い」という評価の真相と、タイヤサイズによる乗り味の違い
  • ハイブリッドからガソリン車まで、パワートレイン別のリアルな燃費性能
  • 外観と内装デザインが「ダサい」と言われることがある理由とその魅力
  • モデル末期でも本当に人気があるのかが分かる、最新の売れ行きと評価

RAV4は運転しにくい?デカい?【サイズ比較早見表】

RAV4のサイズは、全長がライバル車より短めで駐車などの取り回しがしやすい一方、全幅が1,855mmとやや広めなのが大きな特徴です。特に都市部の狭い道や昔ながらの機械式駐車場では、この横幅を少し意識する必要があるかもしれません。ただ、最小回転半径は標準的な数値なので、慣れてしまえば「運転しにくい」と感じることは少ないでしょう。

都会での扱いやすさと、SUVらしい存在感を両立したサイズ感と言えますね。

▼主要SUVとのサイズ比較

まずは、RAV4がライバルと比べてどのくらいの大きさなのか、一覧表で見てみましょう。

車名(現行) 全長(mm) 全幅(mm) 全高(mm) 最小回転半径(m)
トヨタ RAV4 4,600 1,855 1,695 5.5〜5.7
日産 エクストレイル 4,665 1,840 1,720 5.4
マツダ CX-5 4,575 1,845 1,690 5.5
スバル フォレスター 4,655 1,830 1,730 5.4
トヨタ ハリアー 4,740 1,855 1,660 5.5〜5.7

※各車の代表的なグレードの数値を記載しています。
表を見ると、RAV4の特徴がよく分かりますね。

  • 全長は短め:エクストレイルやハリアーより短いので、駐車スペースでの前後の出し入れはむしろ楽な方です。
  • 全幅はワイド:ハリアーと同じ1,855mmで、このクラスでは最も広い部類に入ります。これがRAV4のドッシリとした迫力につながっています。
  • 全高は中間的:多くの立体駐車場(高さ1,550mm制限)には入りませんが、これはほとんどのSUVに共通する点です。
  • 最小回転半径(小回りのしやすさ)は標準的:18インチタイヤ装着車なら5.5mと、CX-5やハリアーと同等です(17インチおよび19インチタイヤ装着車は5.7m)。特別小回りが苦手というわけではありません。

▼注意点は「横幅」特に駐車場

RAV4を選ぶ際に最も気にしておきたいのが、やはり全幅1,855mmという数字です。

都市部でよく見かける機械式駐車場には、「全幅1,850mmまで」という制限が設けられていることが少なくありません。スペック上は5mmオーバーしてしまうため、駐車場の管理会社への確認や、実際に試し入れさせてもらうのが安心です。ただし、駐車場の仕様は場所によって様々ですので、ご利用になる際は必ず個別に寸法の確認をお願いします。

また、狭い路地ですれ違う時も、少しだけ車幅を意識する必要があるかもしれません。ただ、見晴らしの良い運転席からの視界が、その感覚をカバーしてくれます。

▼車選びメモの考察

RAV4のサイズ感は、「弱点でもあり、魅力でもある」と言えるかもしれません。このワイドな車幅が、他のSUVにはない力強さや安定感のある走りを生み出しています。最初は少し大きく感じるかもしれませんが、運転席からの見晴らしの良さも手伝って、すぐに慣れる方がほとんどです。特に、普段使いが郊外や幹線道路メインの方にとっては、このサイズがもたらす安定感のメリットの方が大きく感じられるでしょう。

RAV4は乗り心地悪い?

RAV4の乗り心地は、全体的に「やや硬めで安定感を重視したセッティング」と評価されることが多いですが、その乗り味は装着するタイヤのサイズ(17, 18, 19インチ)によって大きく変わるのが実情です。デザイン性の高い19インチタイヤは路面のゴツゴツ感を伝えやすい一方、17インチや18インチはよりマイルドで快適な乗り心地になる傾向があります。

「乗り心地が悪い」というよりは、「どんな乗り味を好むかで評価が分かれる一台」と言えるでしょう。

▼乗り心地に関する口コミの傾向

実際に乗っているオーナーさんの声を見てみると、評価が分かれるポイントがよく分かります。

観点 オーナー傾向(要約) 技術的な背景・ワンポイント
全体の硬さ 「少し硬めだけど安定していて、長距離でも疲れにくい」という声と、「段差で突き上げを感じる」という声が混在。 19インチタイヤや空気圧が高めだと硬く感じやすい傾向があります。
街中の走り 「舗装が荒れた道だと、低速でコツコツとした感触を感じることもある」。 タイヤの側面(サイドウォール)が薄いほど、細かな振動を伝えやすくなります。
高速道路 「まっすぐ走るのが得意で、高速走行はとても楽」と高評価。 ホイールベースの長さや、剛性の高いTNGA-Kプラットフォームが安定性に貢献しています。
静かさ 「ロードノイズ(タイヤが転がる音)が少し気になる」という声が一定数あります。 これはタイヤの銘柄や路面の状態で大きく変わる部分です。
シート 「腰を支えるランバーサポートが楽」という声の一方、「夏場はシートが蒸れやすい」という意見も。 上級グレードには、蒸れを防ぐシートベンチレーション機能が設定されています。

▼乗り心地を決めている3つの要素

RAV4の乗り心地は、主に以下の3つの要素で決まります。

  1. タイヤのインチサイズ:これが最も影響が大きいです。見た目がスタイリッシュな19インチは、タイヤのゴムが薄くなる(低扁平)ため、路面の凹凸をダイレクトに伝えがちです。一方、17インチ18インチはタイヤの厚みが増すため、乗り心地がマイルドになります。
  2. パワートレイン(エンジン)の種類:ハイブリッド(HEV)やPHVは、重いバッテリーを床下に積んでいるため、車全体の重心が低くなります。これにより、走りにドッシリとした落ち着きが生まれます。ガソリン車は車体が軽いぶん、軽快な乗り味が特徴です。
  3. 基本設計(プラットフォーム):RAV4は「TNGA-K」という新しい世代の車体設計を採用しています。これが非常にしっかりしているため、ボディの余計な揺れが少なく、高速道路などではフラットで安定した走りを楽しめます。

▼自分好みの乗り心地に近づけるには?

もしRAV4の乗り心地が少し硬いと感じた場合、いくつか試せる対策があります。一番手軽なのはタイヤの空気圧を調整することです。指定空気圧の範囲内で少しだけ低めに設定すると、乗り味がマイルドになることがあります(ただし、燃費には少し影響します)。より本格的に改善したいなら、次にタイヤを交換する際に、乗り心地や静粛性を重視した「コンフォートタイヤ」を選ぶのが非常に効果的です。

RAV4は燃費悪い?

RAV4の燃費は、選ぶパワートレイン(エンジン)によって評価が大きく異なります。ハイブリッド(HEV)はクラストップレベルの低燃費を誇り、PHV(プラグインハイブリッド)はご近所の移動なら電気だけで済ませられるため非常に経済的です。一方、ガソリン車は力強い4WD性能を考えると平均的な燃費と言えるでしょう。「RAV4は燃費が悪い」というイメージは、主にガソリン車の話かもしれません。

▼ライバル車との燃費比較(WLTCモード)

RAV4の実力を、人気のライバルSUVたちと比較してみましょう。

車種 パワートレーン 駆動方式 WLTC燃費 (km/L) 備考
トヨタ RAV4 ガソリン 2.0L ガソリン 4WD 15.2
トヨタ RAV4 ハイブリッド 2.5L HEV 4WD 20.3〜20.6
トヨタ RAV4 PHV 2.5L PHEV 4WD 22.2 (EV走行95km) ※1
日産 エクストレイル e-POWER 4WD 18.0前後
マツダ CX-5 2.2L ディーゼル 4WD 18.0〜19.5
スバル フォレスター e-BOXER AWD 18.4〜18.8
トヨタ ハリアー 2.5L HEV 4WD 21.7

※各車の代表的なグレードの数値を記載。※1:本記事執筆時点の現行モデルの数値です。次期型ではEV走行距離の大幅な延長が公式発表されています。
表の通り、RAV4のハイブリッド車(20.3〜20.6km/L)は、並みいるライバルの中でも非常に優秀な数値です。特に、ストップ&ゴーの多い市街地ではモーター走行の強みが最大限に発揮されます。

▼実際にかかるガソリン代はどれくらい?

カタログ燃費(WLTC)に対して、実際の燃費は7〜9割程度になるのが一般的です。これを基に、1km走るのにいくらかかるか計算してみましょう。

(※レギュラーガソリン173円/L、家庭用電気30円/kWhで計算)

  • RAV4 ガソリン車
    • 実燃費:約11.5〜14.0km/L
    • 1kmあたりのコスト:約12.4〜15.0円
  • RAV4 ハイブリッド車
    • 実燃費:約15.0〜18.5km/L
    • 1kmあたりのコスト:約9.4〜11.5円
  • RAV4 PHV(電気で走行時)
    • 電費:約6.45km/kWh
    • 1kmあたりのコスト:約4.6円~6.3円

PHVの経済性が際立ちますね。片道40km圏内の通勤であれば、ガソリンを使わずに往復できる計算です。週末の遠出では、優秀なハイブリッドカーとして走ってくれるので安心です。

▼あなたの使い方に合うのはどのRAV4?

燃費性能を軸に考えると、RAV4の選び方はとてもシンプルです。

  • 毎日のお買い物や通勤がメインの方:迷わず**ハイブリッド(HEV)**がおすすめです。燃費の良さでガソリン代を大きく節約できます。自宅に充電設備が設置できるなら、PHVはさらに強力な選択肢になります。
  • 週末のアウトドアや長距離ドライブが中心の方:高速道路を一定速度で走るシーンが多いなら、ハイブリッドのメリットは少し薄れます。しかし、トータルの燃費ではやはり有利です。ガソリン車は車両価格が安いので、初期費用を抑えたい方に向いています。
  • 雪道や悪路を走る機会が多い方:どのパワートレインでもRAV4の力強い4WD性能は健在ですが、モーター駆動を緻密に制御できるハイブリッド(E-Four)は、滑りやすい路面での発進が非常にスムーズです。

RAV4のうるさい?静粛性

RAV4の静粛性は、車としての基本レベルは高いものの、ユーザーからは「ロードノイズ(タイヤが路上を転がる音)が少し気になる」という声が時々聞かれます。特に、エンジン音が非常に静かなハイブリッド車やPHVでは、その静かさゆえにタイヤから伝わる「ゴーッ」という音が相対的に目立ちやすくなるのが特徴です。

決して「うるさい車」ではありませんが、静かさの感じ方は音の種類によって異なります。

▼どんな音が、どんな時に気になる?

RAV4の静粛性について、シーン別の評価をまとめてみました。

音源 / 状況 体感の傾向(ユーザーの声の要約) ワンポイント解説
停車中〜低速走行 【HEV/PHV】 とても静か。モーターだけで走る領域では高級車のように感じることも。 【ガソリン車】 こちらも静かですが、エンジンは常に動いています。 HEV/PHVの静かさが基準になると、他の音が気になりやすくなります。
加速時のエンジン音 【HEV/PHV】 強くアクセルを踏むと「ウーン」というエンジン音が聞こえることがある。 【ガソリン車】 加速時はエンジン音がハッキリ聞こえますが、不快な音ではありません。 これはハイブリッドシステム(E-CVT)の特性によるものです。
高速走行中の風切り音 会話の邪魔にならないレベルで、特に問題視する声は少ないです。 車体設計がしっかりしているため、風切り音はうまく抑えられています。
高速走行中のロードノイズ 「路面が荒れていると『ゴーッ』という音が気になる」という声が最も多いポイントです。 19インチタイヤや、特定の銘柄のタイヤで音が大きく感じられる傾向があります。

▼静粛性のカギも「タイヤ」が握っている

乗り心地と同様に、静粛性についてもタイヤが非常に重要な役割を担っています。

一般的に、タイヤはインチが大きく、幅が広くなるほどロードノイズが大きくなる傾向があります。RAV4で「ロードノイズが気になる」という声の多くは、デザイン性の高い19インチタイヤを装着しているケースで見られます。

もし、あなたが静かで快適なドライブを最優先するなら、17インチか18インチのタイヤを選ぶのがおすすめです。また、タイヤを交換するタイミングが来たら、静粛性を高める性能を持った「静音タイヤ」「コンフォートタイヤ」と呼ばれる種類を選ぶと、車内の静かさは劇的に改善されます。

▼試乗する時のチェックポイント

RAV4の静粛性を自分の耳で確かめたい時は、試乗コースの選び方が大切です。ディーラーの周りのキレイな道だけを走るのではなく、ぜひ「少し舗装の荒れた道」や「幹線道路」を走らせてもらいましょう。様々な路面状況を体験することで、ロードノイズが自分にとって許容範囲かどうかをリアルに判断することができます。できれば、18インチと19インチの仕様を乗り比べさせてもらうと、その違いがハッキリと分かるはずです。

RAV4はダサい?デザインやイメージ

RAV4のデザインは、近年のSUVの中でも特に「角が際立つタフでカッコいいスタイル」として高く評価されています。その一方で、外観の評価が非常に高いぶん、内装については「少しシンプルでプラスチック感が強い」という意見も見られます。

好き嫌いは分かれるかもしれませんが、「ダサい」というよりは「キャラクターがハッキリしている」デザインと言えるでしょう。都会の街並みから本格的なアウトドアフィールドまで、どんな景色にも不思議と溶け込む魅力を持っています。

▼外観は「ワイルド&タフ」で高評価

5代目となる現行RAV4は、過去の丸みを帯びたデザインから一新され、多角形を多用した力強いデザインになりました。「他の誰とも似ていない、自分だけのSUVが欲しい」という方にピッタリのデザインは、多くのユーザーから支持されています。

  • Adventureグレード:専用のフロントグリルやバンパーが与えられ、よりオフロード志向が強いデザインです。
  • G / Z グレード:シンプルで洗練された都会的なイメージ。
  • OFFROAD package Ⅱ:専用のサスペンションやオールテレーンタイヤを装備し、よりオフロード性能を高めた特別仕様車です。

▼内装は「機能性重視」で評価が分かれる

RAV4の内装は、華やかさや高級感を演出するというよりは、道具としての使いやすさを追求した、機能的なデザインが特徴です。

  • 良い点:スイッチ類が大きく、手袋をしたままでも操作しやすい。収納スペースも豊富で実用的。
  • 気になる点:ソフトパッドが使われている部分もあるものの、全体的に硬質なプラスチックの面積が広く、「チープに感じる」という声も聞かれます。ただしこれは、実用性を重視した結果かもしれません。高級感を求めると指紋や汚れが目だちやすいなどのデメリットもあり、逆に実用性装備では、泥や汚れが付いても掃除がしやすくなります。

▼ライバル車とのデザイン比較

他のSUVと並べてみると、RAV4の個性的な立ち位置がよく分かります。

  • トヨタ ハリアー:流れるような曲線が美しい、都会的でラグジュアリーなデザイン。
  • マツダ CX-5:無駄を削ぎ落とした、生命感あふれる「魂動デザイン」で上質感を演出。
  • 日産 エクストレイル:先進的なランプ類が特徴の、モダンでテック感のあるスタイル。
  • スバル フォレスター:実用性と安全性を追求した、堅実で理性的なデザイン。

それぞれに魅力がありますが、RAV4の持つ「冒険心」をくすぐるようなデザインは唯一無二と言えるでしょう。

▼**「ちょっと地味かも?」と感じたら**

もし純正の内装が少し物足りないと感じても、心配はいりません。RAV4は非常に人気の車種なので、社外品のインテリアパネルやシートカバー、LED照明といったカスタマイズパーツが豊富に販売されています。少し手を加えるだけで、自分だけの特別な一台に仕上げていく楽しみがあるのも、RAV4の魅力の一つです。

RAV4の安全性能や運転支援は?

RAV4の安全性能は、最新の予防安全パッケージ「トヨタセーフティセンス」を全車に標準装備しており、国の厳しい試験(JNCAP)でも最高ランクの「ファイブスター賞」を2019年度に獲得するなど、非常に高いレベルにあります。基本的な自動ブレーキや高速道路での追従走行はもちろん、交差点での事故防止をサポートする機能など、日常で起こりがちな「ヒヤリ」とする場面を未然に防ぐ機能が充実しています。

▼主要な安全・運転支援機能

RAV4に搭載されている「トヨタセーフティセンス」の主な機能を見てみましょう。

機能のテーマ 機能の名前 どんな機能?
ぶつからないをサポート プリクラッシュセーフティ(PCS) クルマや歩行者、自転車を検知して、衝突の危険があれば警告し、ブレーキ操作を補助します。交差点での右左折時にも対応しています。
高速道路の運転をサポート レーダークルーズコントロール(ACC) 設定した速度内で、前のクルマとの車間距離を保ちながら自動で追従走行します。渋滞時のノロノロ運転でも使えるのが嬉しいポイントです。
車線からはみ出さないをサポート レーントレーシングアシスト(LTA) カメラが車線を認識し、車線の中央を走れるようにハンドル操作を優しくアシストします。
夜間の見やすさをサポート オートマチックハイビーム(AHB) 先行車や対向車を検知して、自動でハイビームとロービームを切り替えてくれます。
標識の見落としをサポート ロードサインアシスト(RSA) 道路標識をカメラが読み取り、ディスプレイに表示してくれるので、うっかり見落としを防げます。
駐車時の安全をサポート パーキングサポートブレーキ 駐車場での後退時など、壁や他のクルマにぶつかりそうになると自動でブレーキをかけてくれます。

▼ライバルと比べてどうなの?

RAV4の安全性能は非常に高いですが、ライバルの中にはさらに一歩進んだ運転支援機能を持つモデルもあります。

車種 特徴的な運転支援機能
RAV4 バランスの取れた充実機能が標準装備。一部グレードにはカーブ速度抑制機能も搭載。
日産 エクストレイル 「プロパイロット(ナビリンク機能付)」は、ナビと連携してカーブの手前で自動で減速してくれます。
スバル フォレスター 「アイサイトX」搭載車は、一定の条件下で渋滞中にハンドルから手を放す「ハンズオフ」が可能です。
トヨタ ハリアー RAV4に搭載されている機能に加え、一部グレードでさらに高度な機能が選択できるなど、搭載機能に一部差があります。

RAV4にはハンズオフのような高度な機能はありませんが、日常の運転から長距離ドライブまで、幅広いシーンでドライバーをしっかりとサポートしてくれる安心感があります。

▼**「運転支援」との上手な付き合い方**

これらの便利な機能は、あくまで運転を「支援」してくれるもので、「自動運転」ではありません。システムには限界があり、天候や道路状況によっては正しく作動しないこともあります。機能を過信せず、常に周囲の安全を確認しながら運転することが何よりも大切です。上手に活用すれば、運転の疲れを大幅に減らし、より安全で快適なカーライフを送るための心強いパートナーになってくれます。

RAV4の人気売れ行きは?売れてない?

RAV4の売れ行きは、2025年に入ってから前年の同じ時期と比べると少し落ち着いて見えますが、これは2025年度内に新型モデルが登場すると公式に発表されたことによる「買い控え」が主な原因です。世界的に見れば、2024年に世界で最も売れた販売台数を誇る超人気車種であることに変わりはなく、「売れてない」わけでは決してありません。

モデルチェンジを控えた今だからこそ、現行モデルをお得に手に入れるチャンスとも言えます。

▼最新の販売台数をチェック

まずは、客観的なデータでRAV4の立ち位置を見てみましょう。

車名 累計販売台数 (2025年1月〜8月)
トヨタ ハリアー 30,457台
スバル フォレスター 13,798台
トヨタ RAV4 13,523台
マツダ CX-5 12,789台
日産 エクストレイル 11,095台

出典:一般社団法人日本自動車販売協会連合会(JADA)の公表データ(2025年8月時点)を基に作成
2025年の国内販売では、ライバルたちと僅差の戦いを繰り広げていることが分かります。前年と比べて台数が減少しているのは、やはり「どうせ買うなら新型を待ちたい」と考えるユーザーが増えている影響が大きいと考えられます。

▼**「売れてない」と言われる背景**

  1. 新型モデルの発表:これが最大の理由です。2025年5月に次期型のRAV4が世界初公開され、日本でも2025年度内に発売されることがアナウンスされました。新しいデザインや機能を期待して、購入を待つ人が増えるのは自然な流れです。
  2. 市場のトレンド:SUV市場全体は安定していますが、その中で新しいモデルや改良されたモデルに人気が集中する傾向があります。RAV4は現行モデルの登場から時間が経っているため、一時的に注目度が分散している状況です。

しかし、忘れてはならないのが、RAV4は2024年に世界で最も売れた乗用車であるという事実です。この基本的な人気の高さは、中古車市場での価格(リセールバリュー)が非常に安定していることからも伺えます。

▼今、現行RAV4を買うという選択

モデルチェンジ前というこのタイミングは、見方を変えれば絶好の購入チャンスかもしれません。

  • 好条件が出やすい:ディーラーによっては、在庫となっている現行モデルを売り切るために、値引きを拡大したり、お得なオプションを付けてくれたりする可能性があります。
  • 納期が比較的早い:トヨタの公式ウェブサイトで最新の「工場出荷時期目処」が公表されており、随時更新されています。新型モデルの発売直後は注文が殺到し、納車まで長期間待たされることが予想されます。すぐにRAV4に乗りたい方は、公式サイトや販売店で最新の納期情報を確認してみましょう。
  • 完成されたデザイン:現行モデルのデザインが好きで、「新型よりこっちが良い!」という方も少なくありません。自分の感性を信じるのも、素敵なクルマ選びの一つです。

▼買い時はいつ?

もしあなたが、「最新の技術やデザインにこだわりたい」のであれば、迷わず新型モデルの登場を待つのが良いでしょう。一方で、「良いクルマを、少しでもお得に、そして早く手に入れたい」と考えるなら、ディーラーを訪れて現行モデルの条件を聞いてみることを強くおすすめします。もしかしたら、思いがけない幸運な出会いが待っているかもしれませんよ。

「RAV4は運転しにくい?」など記事まとめ

  • RAV4は、タフな外観と高い実用性で世界的に人気のSUVですが、購入を検討する際は、その個性的な特徴を理解しておくことが重要です。
  • 全幅が1,855mmと広いため駐車場では注意が必要ですが、最小回転半径は標準的。乗り心地は「硬め」とされますが、快適性を求めるなら17インチか18インチタイヤの選択が乗り心地改善となる可能性はあります。
  • 燃費性能はパワートレインによって評価が大きく異なり、クラストップレベルの経済性を誇るハイブリッド車(HEV)が特に人気を集めています。
  • デザインは角張ったエクステリアが高く評価される一方、内装は機能性重視でシンプル。静粛性は基本的に高いものの、ロードノイズはタイヤの種類によって感じ方が変わる点も特徴です。
  • 安全性能は国の試験で最高評価(2019年度)を得ており、安心感は十分。次期型の発表で国内販売は落ち着いていますが、リセールバリューは高く、現行モデルを好条件で狙う選択肢も有効です。
  • RAV4の売れ行きは、日本ではライバル車種と比べると中堅、世界的にみると2024年度テスラを超えて、最も売れた乗用車です。