ルーミーの赤、「ファイアークォーツレッドメタリック(R67)」は、定番の黒や白とは一味違う、個性を演出できるカラーです。
「でも、派手すぎないかな?」
「黒と比べて、汚れや傷は目立つの?」
「手入れが大変で後悔しないか不安…」
そんな不安や疑問を抱えている方のために、この記事ではルーミーの赤(R67)を選ぶ上で知っておきたい情報を、専門家ではない「情報を集めて、噛み砕いて届ける人」の視点で公平にまとめました。
あなたにとって最適な色選びの参考になれば幸いです。
【この記事でわかること】
- ルーミーの赤(R67)のリアルな口コミや人気
- 黒や白と比べた「汚れ」の目立ちやすさと対策
- 洗車傷など「傷」の目立ちやすさと対策
- ルーミーの赤が「向いてる人」と「向いてない人」
※この記事の情報は、2025年11月7日時点の調査データに基づいて作成しています。
ルーミーの赤(ファイアークォーツレッドメタリック)の口コミ評判
ルーミーの赤、「ファイアークォーツレッドメタリック(カラーナンバー:R67)」は、黒や白に次ぐ人気色として、全体の約1割(3位)の方に選ばれていた時期もあるカラーです(※ 2020年~2022年のKINTOデータに基づく参考値であり、時期やグレードによって変動する可能性があります。)。
「派手すぎない個性」として一定の支持を集めており、特に「黒い車の維持に疲れたけれど、無難すぎる白は避けたい」と考える方や、女性からの人気がうかがえる傾向があります。
口コミ評判「黒より手入れが楽?」
実際に選んだ方の口コミを調べてみると、「お手入れ」に関する声が一定数見つかります。
多かったのは、「以前乗っていた黒よりは汚れが目立たなくて楽」「でも、やっぱり濃い色なので、それなりに手入れ(洗車)は必要」といったバランス感覚のコメントです。
以前に黒い車の手入れで苦労した方が、次の車としてこの赤やワイン系を検討するケースも見受けられました。
また、オーナーコミュニティからは、ルーミーの「使い勝手」や「視界の良さ」に満足している声は多いものの、「この色(R67)を選んで致命的に後悔した」といった強い不満は少ない印象です。(※ あくまで色限定の集計ではないため、傾向としての読み取りです。)
色味「派手?」「ワインレッド系?」
ファイアークォーツレッドメタリック(R67)は、「光によって表情が変わる、深みのある赤」です。
メタリック塗装なので、太陽の光が強く当たる日中はキラキラと明るく華やかに見えます。
一方で、曇りの日や夕方の日陰では、光沢が抑えられ、ワインレッドのような落ち着いた「濃赤」の表情が強くなります。
この「派手すぎない赤」というバランスが、日常使い(ショッピングモールや送迎など)でも浮きにくい理由かもしれません。
また、ルーミーはバンパー下部などに黒い樹脂パーツが使われていますが、この赤はそうした黒い部分やメッキパーツとの相性も良いとされています。
とくにルーフが黒いツートーン[X96]は、上半身がグッと引き締まり、赤の艶感が際立つため、よりスポーティな印象を好む方に選ばれる傾向があるようです。
人気と評判「女性に人気?」
「赤」と聞くと少し勇気がいるかもしれませんが、ルーミーの赤は定番カラーとして受け入れられているようです。
ある調査(2020年当時のKINTOルーミー人気ランキング)によれば、人気順は以下の通りでした。
- ブラックマイカメタリック (29%)
- パールホワイトIII (23%)
- ファイアークォーツレッドM (11%)
そのあと、ターコイズ10%、シルバー9%と続きます。
黒と白で全体の半数以上を占める中で、赤が3位(約1割)というのは、かなり健闘していると言えそうです。他にも2022年のKINTOのルーミー人気カラーランキングでも黒白シルバーに続く4位となっており、無難カラーの他では安定した人気を獲得しているように見えます。
また、実際のディーラーでも赤が第3位として紹介されている例があり、「鮮やかで元気が出る」「女性にも人気」といった現場の声が寄せられています。
ルーミーの赤に一定の人気がある理由
ルーミーの女性人気によるものが大きいと予測されます。
一般的に乗用車の赤は、人気が低くなりがちです。スポーツカーを除けば、昨今人気が高いのは無難カラー(白黒グレーシルバー)であり、赤が上位に来ることはありません。
しかしトヨタ販売店(トヨタカローラ博多)の記事によると、この販売店集計の女性登録ランキング1位(2025年8月記事)となっているのが車種がルーミーと紹介されています。その女性人気の高さが赤の人気を押し上げているものと思われます。
後悔しないために実車確認
カタログやWebサイトでは、撮影の光の当たり方や、あなたが見ているスマホ・PCの画面設定によって、色の見え方はどうしても変わってしまいます。これはトヨタの公式カタログPDFにも注意書きとして明記されています。
「思っていた色と違った…」という後悔を避けるためにも、購入を決める前には、必ず屋外(日の当たる場所)と屋内(日陰)の両方で実車を確認することを強くおすすめします。
▼車選択メモの考察
ルーミーの赤(R67)は、「黒の手入れは疲れた。でも、白やシルバーという“無難な色”も選びたくない」という方の、現実的で、かつ気分が上がる選択肢として選ばれているのかもしれませんね。「黒よりは楽、でも白よりは手入れが必要」という立ち位置を理解しておくと、購入後の満足度も高まりそうです。
ルーミーの赤の汚れ(黒白比較)
ルーミーの赤(R67)の汚れやすさは、黒と白の中間、感覚的には「やや濃色寄り(中~高)」と言えそうです。
最も汚れが目立つ「黒」よりは楽ですが、汚れが目立ちにくい「白」ほど楽でもない、というバランスです。メタリックの粒子が光を反射するため、わずかに汚れをカモフラージュする効果も期待できますが、濃色としてのケアは必要になります。
ルーミー赤の汚れやすさ。黒白と比較
車の汚れは、主に「白っぽい汚れ」と「黒っぽい汚れ」に分かれます。色によって、どちらが目立つかが変わってきます。
黒(ブラックマイカなど)
- 砂埃・黄砂(白っぽい汚れ):最も目立ちます。車体全体が灰色っぽくくすんで見えます。
- 水垢・雨シミ(白っぽい汚れ):非常に目立ちます。雨が乾いた跡が、白い筋や輪(イオンデポジット)になって残りやすいです。これは、黒いボディが太陽熱を吸収しやすく、水滴が急速に乾燥してしまうことも一因とされています。
- ピッチ・タール(黒っぽい汚れ):目立ちにくいです(黒いボディに黒い点々のため)。
- 洗車負荷:最大レベル。こまめな洗車と、水滴を残さない素早い拭き上げが求められます。
白(パールホワイトなど)
- 砂埃・黄砂(白っぽい汚れ):目立ちにくい方ですが、うっすらと蓄積すると全体が黄ばんだり、くすんで見えます。
- 水垢・雨シミ(白っぽい汚れ):目立ちにくいですが、見えないだけで蓄積はしています。放置すると艶がなくなり、水垢の「黒ずみ」に発展することがあります。
- ピッチ・タール(黒っぽい汚れ):非常に目立ちます。アスファルトの油汚れ(黒い点々)や、窓枠から垂れる黒い筋汚れがはっきりと見えてしまいます。
- 洗車負荷:中レベル。水垢自体は見えにくいですが、黒い汚れを放置しないケアが必要です。
赤(ファイアークォーツレッド R67)
- 砂埃・黄砂(白っぽい汚れ):目立ちやすいです。黒ほどではありませんが、濃色のため、白っぽいくすみは分かります。
- 水垢・雨シミ(白っぽい汚れ):目立ちやすいです。黒と同様、雨上がりに放置すると白い筋や輪郭シミが残りやすいです。
- ピッチ・タール(黒っぽい汚れ):やや目立ちます。白ほどではありませんが、暗い赤色のボディに黒い点が付くため認識できます。
- 洗車負荷:中〜高レベル。黒ほど神経質になる必要はないかもしれませんが、白っぽい汚れ(水垢)対策は必須です。
(※汚れの目立ち方や洗車負荷は、お住まいの環境(屋外駐車か屋内か、交通量、天候)や走行頻度によって大きく変わります。)
汚れ対策とコーティング選び
赤の艶をきれいに保つためには、「水垢(白いシミ)」をいかに防ぐかが鍵になります。
1. 洗車頻度の目安
屋外(露天)駐車の場合、数週間おきに洗車するのが理想とされます。特に、黄砂や花粉が降った後、雨が降った後は、汚れが固着する前に早めに水で流し、拭き上げる習慣をつけると安心です。
2. コーティングの選び方
水垢対策として、コーティング選びも重要です。
ボディに残った水玉がレンズの役割をしてシミを作るため、水玉が残りにくいタイプが推奨されます。
- 親水系・疎水系:水がベターッと広がり、流れ落ちやすいタイプ。水玉が残りにくいため、雨ジミのリスクを抑えやすい傾向にあるようです。赤(R67)のような濃色車には、こちらを選ぶ方が多い傾向。ただし屋外補完では、撥水推しをする意見もあるため、結局は専門家に相談するのが良さそうです。
- 強撥水系:水を玉のように弾くタイプ。見た目は気持ち良いですが、水玉がボディに残りやすいため、雨ジミのリスクは(相対的に)高まる傾向にあります。
3. 拭き上げの鉄則
洗車で最も水垢が付きやすいのは「拭き上げ不足による自然乾燥」です。
特にボディが熱い炎天下での洗車は避けましょう。水滴が一瞬で蒸発し、ミネラル分だけが白く残ってしまいます。
洗車は日陰や涼しい時間帯に行い、たっぷりの水ですすいだ後、柔らかい吸水クロス(マイクロファイバーなど)で、水滴が乾く前に素早く拭き上げることが大切です。
塗装を守るお手入れのヒント
もし、鳥のフンや樹液、虫の死骸などが付着した場合は、塗装(クリア層)を傷める(陥没させる)原因になるため、放置してはいけません。
見つけたら、できるだけ早く(固着する前に)、水でふやかし、柔らかいクロスや中性シャンプーで優しく取り除いてください。
▼手軽な解決の可能性
赤(R67)の艶を保つ一番の近道は、「汚れを放置しないこと」、特に「水滴を乾かさないこと」かもしれません。とはいえ、毎回完璧な洗車は大変です。購入時に「親水系」や「疎水系」のコーティングを施工しておくだけでも、水垢が固着するのを防ぎ、日々のお手入れ(水洗い)が格段に楽になる可能性があります。
ルーミーの赤の傷(黒白比較)
ルーミーの赤(R67)の傷の目立ちやすさは、黒と白の中間、感覚的には「やや傷が目立ちやすい」レベルです。
黒い車ほど、洗車機で付くような細かい渦巻き状の傷(洗車傷・オーロラマーク)がギラギラと目立つわけではありません。しかし、白い車のように傷をカモフラージュしてくれる(隠してくれる)効果も低いです。
濃色であるため傷は映りやすいですが、メタリックの粒子が光を乱反射させることで、その輪郭を“多少”和らげてくれる効果が期待できます。
ルーミー赤の洗車傷が目立つ理由とは?
なぜ色によって傷の目立ち方が違うのでしょうか。
車の塗装に入った傷は、光が当たると「白っぽい線」に見えます。黒や濃赤のような「濃色」は、ボディの色(暗い)と傷の色(白い)のコントラスト(明暗差)が大きくなるため、傷がはっきりと見えてしまいます。
一方、白やシルバーは、ボディの色(明るい)と傷の色(白い)のコントラストが小さいため、傷が目立ちにくい(カモフラージュされる)のです。
ただ、赤(R67)は「メタリック」塗装です。塗装に含まれるアルミ片(メタリック粒子)が光を様々な方向に反射(乱反射)させます。この乱反射が、微細な傷の輪郭をわずかに散らして(ぼかして)くれるため、同じ濃色でもメタリックの入っていない「ソリッドの赤」よりは、傷が“多少”目立ちにくくなる傾向があるとされています。
ルーミー赤の傷対策。洗車とコーティング
傷を「ゼロ」にすることはできませんが、「増やさない」ための対策は可能です。
1. 優しい洗車を心がける
傷の最大の原因は「洗車」です。ボディに砂埃が付いたままスポンジで擦れば、ヤスリをかけているのと同じことになります。
- まず「プレウォッシュ」。高圧洗浄機やシャワーで、たっぷりの水をかけて砂や埃を流します。
- シャンプーはよく泡立て、柔らかいスポンジやムートングローブ(※タグやラベルが塗装に当たらないよう注意)で、一方向に優しく撫でるように洗います。(円を描くように洗うと渦巻き傷=オーロラマークの原因になります)
- ホイールやタイヤ周りを洗うスポンジと、ボディを洗うスポンジは必ず分けましょう。(ブレーキダストや砂を引きずり傷の原因にしないため)
2. コーティングで塗装を保護する
塗装の上に硬い「犠牲被膜」を作ることで、洗車傷が直接塗装に入るのを防ぐ(または軽減する)効果が期待できます。
硬質のガラスコーティングやセラミックコーティングは、傷の入り方を抑制する助けになります。また、KeePerなどの分厚い被膜(レジン被膜など)を持つコーティングは、艶や映り込みを深くすることで、視覚的に微細な傷を見えにくくする効果も期待できるとされています。
傷補修:タッチアップペン(R67)
もし小さな飛び石などで塗装が欠けてしまった場合、R67(ファイアークォーツレッドメタリック)のタッチアップペン(補修塗料)がカー用品店やネット通販で市販されています。
R67はトヨタ車やダイハツ車で共通して使われているカラーコードなので、比較的入手しやすいです。
ただし、メタリック塗装の補修は少しコツが必要です。色(赤)を塗っただけでは艶が出ません。必ず最後に「クリア(透明)」塗料を上塗りして仕上げる必要があります。補修跡を完璧に分からなくするのはプロでも難しいですが、サビを防ぐ応急処置としては有効です。
▼車選択メモの考察
赤(R67)は、「傷は濃色の宿命」と割り切りつつも、メタリックの「光学的カモフラージュ」に少しだけ期待できる色、と言えるかもしれません。「黒ほど神経質にならなくて良いが、白ほど気楽でもない」というポジションです。コーティングで予防しつつ、日々の洗車方法(擦らないこと)で差がつく色とも言えそうです。
ルーミーの赤に向いてる人・向いてない人
ルーミーの赤(R67)は、「手入れの負担」と「適度な個性」を天秤にかけた時、後者を優先したい方に向いているカラーです。
逆に、「とにかく手入れを楽にしたい」「傷や色褪せのリスクを最小限にしたい」という方には、白やシルバー系の方が適している可能性があります。
あなたのライフスタイルや車の保管環境と照らし合わせてみてください。
向いてる人。「黒に疲れた人」
こんな方には、R67が生活に彩りを加えてくれるかもしれません。
- 黒い車の手入れに疲れた人
「黒は格好いいけど、水垢や傷が目立ちすぎて疲れた…」という方。赤(R67)なら、黒ほどの神経質さを求められず、濃色ならではの艶感を楽しむ余裕が生まれるかもしれません。 - 駐車場で自分の車を見つけたい人
ショッピングモールなどで、黒・白・シルバーの車が並ぶ中で、適度な識別性が欲しい方。赤は目立ちすぎず、見つけやすい色です。 - ツートーンで個性を出したい人
ルーフが黒(X07)になるツートーン[X96]は、ボディ全体が引き締まり、スポーティな印象が強まります。この組み合わせが好みの方。 - “派手すぎない赤”が好みの人
R67はワインレッド寄りの落ち着きと、メタリックの艶を併せ持っています。真っ赤(ソリッドレッド)は気後れするけれど、華やかさは欲しい、という方にぴったりです。
後悔?向いてない人の特徴
一方で、このような使い方や考え方の方には、R67はストレスの原因になるかもしれません。
- 洗車は数ヶ月に1回、という人
R67は濃色です。屋外駐車で洗車を怠ると、雨ジミや水垢が蓄積しやすいです。手入れを最小限にしたい場合は、汚れが最も目立ちにくいシルバーやグレー系を検討する方が現実的です。 - 洗車傷や小傷を一切見たくない人
濃色である以上、白やシルバーに比べて傷が目立つのは宿命です。傷が目立たないことを最優先するなら、シルバー系が最適とされています。 - 炎天下の屋外駐車場に放置がメインの人
近年の塗装は飛躍的に進化しましたが、それでも「赤系」の顔料は、紫外線による色褪せ(退色)のリスクが他の色より相対的に高いとされています。対策(コーティングやカーポート)をしないまま屋外に長期間放置する環境の方は、注意が必要です。
ルーミーの赤は色あせする?退色のウワサ
「赤い車は色褪せする」と昔から言われますが、現在はどうなのでしょうか。結論から言うと、「傾向は残るが、昔の車より大幅に改善されている」です。
昔のソリッド塗装と違い、現代のR67のような塗装は「ベース(色)+メタリック+クリア層」という多層構造になっています。一番上の透明なクリア層が、紫外線や酸性雨から色の層(赤系顔料)を守るフタの役割を果たしています。
そのため、昔のようにすぐに白ボケたり、ピンクっぽく変色したりすることは稀になりました。
とはいえ、赤系顔料が紫外線に弱いという特性は変わらないため、その「クリア層」を守るためのメンテナンス(定期的な洗車やコーティング)が、赤の艶を長く保つ鍵となります。
▼車選択メモの提案
もし「赤(R67)を選びたいけれど、屋外駐車で色褪せが不安…」という場合は、購入時に紫外線(UV)カット効果のあるガラスコーティングを施工するのが最も現実的な対策かもしれません。塗装の“日焼け止め”のような役割として、クリア層の劣化を防ぐ助けになる可能性があります。あとは、こまめに洗車をして、汚れ(酸性雨や鳥フン)を長期間放置しないことが大切ですね。

