ヤリスの紫、「ボルドーマイカメタリック」は、街でなかなか見かけない、ちょっと大人っぽい雰囲気の色ですよね。落ち着いた色を探しているけれど、定番の黒や白はちょっとつまらない…。
そう考えている方にとって魅力的な選択肢ですが、いざ選ぶとなると「汚れは目立つのかな?」「売るときに損しない?」「実物は思ったより暗いって本当?」といった、リアルな評判が気になりませんか?
この記事では、ヤリスの紫(ボルドーマイカメタリック)について、ネット上の口コミや評判をリサーチ。「買ってから後悔しないために」知っておきたいポイントを、わかりやすくまとめました。
この記事でわかること
- 「ボルドーマイカメタリック」のリアルな口コミ評判
- 「写真と違う?」実物の色の見え方
- 汚れやキズの目立ちやすさ
- リセール(売却時)や手入れの注意点
※この記事の情報は、2025年10月31日時点の調査データに基づいて作成しています。
ヤリスの紫(ボルドーマイカメタリック)の口コミ評判
ヤリスの紫「ボルドーマイカメタリック(カラーコード:3R9)」の口コミ評判は、「街でかぶらない落ち着いた色で高級感がある」という好意的な声と、「濃色ゆえに汚れやキズが目立ちやすい」「リセールは定番色に劣る傾向」といった注意点が混在しています。光の当たり方で印象が変わりやすいため、「写真より実物が良かった」という感想もあれば、「思ったより暗く黒に見えた」という声もあり、好みがはっきりと分かれる、少しニッチなカラーと言えそうです。
紫(3R9)はどんな色?廃止されたカラー
この色は、ヤリスが2020年に登場した初期の段階から設定されていたボディカラーのひとつです。カラーコードは「3R9」として知られています。
色味としては、名前の通り「ボルドー」、つまり濃いワインレッドや、少し紫がかった深い赤色といったイメージです。メタリックカラーなので、ただの単色ではなく、光が当たるとボディの面にキラキラとした表情が出やすいのが特徴です。
▼車選択メモの考察
当時の人気カラーランキングなどを調べてみると、中位から下位(8位前後)に位置することが多いようです。
ヤリスの紫、良い口コミ・評判まとめ
ボルドーマイカメタリックを選んだ方や、実車を見た方からは、もちろん好意的な意見も多く見られます。
特に目立っているのは「街でほとんど見かけない」という希少性(レア感)についての声です。
ヤリスは人気車種であり、定番の色(白や黒、シルバー)だと、他の人の車と丸被りしてしまうデメリットがあります。しかし紫はレア色なので、安心材料です。
さらに「コンパクトカーなのに、落ち着きや高級感が出る」といった評価も多いようです。
ヤリスのキュッと引き締まったデザインに、この深みのある「ボルドー(ワイン系)」が組み合わさることで、大人っぽい雰囲気や、一部では「妖艶さ」を感じさせるという表現も見られました。
また、光の当たり方で印象が変わる点も、高く評価されています。
晴れた日の太陽光の下では赤み(ワイン感)が強く見え、曇りの日や夜間では紫や黒に近く見える、という「二面性」が楽しめる色です。
そのためか、「ネットの写真で見るより、実物の方が断然よかった」という感想もいくつか見られました。
▼オーナー評価傾向
この色を選ぶ方は、「人とかぶりたくない」「コンパクトカーでも、安っぽく見えず大人っぽく乗りたい」という点を重視している可能性が高いです。「自分だけの特別な一台」という所有欲を満たしてくれる色、と言えるかもしれません。
紫の悪い口コミ「汚れ・暗さ」で後悔?
一方で、もちろん「ここが気になる」という注意点についての口コミもあります。
最も多く指摘されているのは、濃い色のカラーの宿命ともいえる「汚れやキズの目立ちやすさ」です。
たとえば、黒い車が砂埃(黄砂)や雨が降った跡(水アカ)で、うっすら白っぽく汚れて見えるのと同じ現象が起こりやすいです。
洗車をこまめにする方や、購入時にコーティングをしっかり施工する方でないと、新車のようなキレイな状態を保ち続けるのが、少し大変に感じられるかもしれません。
次に、「色の見え方」に関するイメージ違いです。
「紫」という名前から、もっと明るい紫色をイメージしていると、「思ったより暗かった」「曇りの日だと、ほとんど黒に見える」と感じてしまう方もいるようです。
これは、先ほどの「落ち着きがある」というポジティブな評価と、表裏一体の部分ですね。
▼対策
汚れ対策としては、やはり新車時や中古車購入時にガラスコーティングなどを施工するのが、一番手軽で効果的な方法かもしれません。また、色のイメージ違いを防ぐには、ネット上の写真だけで判断せず、中古車屋さんなどで実車を「太陽光の下」と「日陰」の両方で確認するのが最も確実です。
ヤリスの紫、リセールは悪い?売却時の評価
車を買うとき、手放す時のこと(リセールバリュー)を気にする方も多いと思います。
この点については、「人気トップ3(白・黒・シルバー系)に比べると、リセールは少し落ちる傾向にある」という見方が多いようです。
中古車市場は、やはり多くの人が選びやすい「無難な色」のほうが需要が高く、価格も安定しやすいのが一般的です。
ボルドーマイカメタリックのような個性的な色は、「この色が欲しい!」という人が見つかるまで時間がかかるため、同じ条件の白や黒のヤリスと比べると、査定額が少し低めになったり、売れるまでに時間がかかったりする可能性はあります。
ただし、勘違いしてはいけないのは、ヤリス自体が非常に人気のある車種だということです。
「色が紫だから極端に売れない」というわけではなく、あくまで「定番色よりは有利ではない」という程度に考えておくと良さそうです。
▼車選択メモの考察
2025年現在では「廃止色」になっているため、逆に「この色の中古車をずっと探していた」というニッチな需要が生まれている可能性もゼロではありません。リセール価格は色だけで決まるものではなく、車の状態(走行距離やキズの有無)やグレードにも大きく左右されるため、あくまで参考程度と捉えるのがよさそうです。
※本記事で紹介する口コミや評判は、情報を収集・要約したものであり、特定の色を推奨または非推奨するものではありません。色の感じ方には個人差が大きいため、最終的な判断はご自身の目でお確かめください。
ヤリスの紫の注意点は?
ヤリスの紫(ボルドーマイカメタリック)を選ぶ際に知っておきたい注意点は、主に「濃色ゆえの汚れ・キズの目立ちやすさ」、「写真と実車で色の見え方(特に明るさ)が違う可能性」、「2021年の改良で廃止色となり、新車では選べない」、そして「リセール(売却時)の価格が定番色より落ちる傾向にある点」の4つが挙げられます。これらは色の特性や市場での扱われ方からくるもので、購入後に「こんなはずじゃなかった…」と後悔しないために、事前に把握しておくと安心です。
注意点① 汚れ・キズが目立ちやすい
これが、濃い色の車を選ぶときの最大の注意点かもしれません。
ボルドーマイカメタリックは、カタログ写真などでは「深い赤紫」に見えることもありますが、実物はかなり黒に近い、濃い色です。
そのため、汚れの目立ち方は「黒い車」とほぼ同じと考えておく必要があります。
具体的には、以下のような汚れが非常に目立ちやすいです。
- 黄砂や花粉(うっすらと白く積もる)
- 雨が乾いた跡(水アカ、ウロコ状のシミ)
- 洗車機などでつく細かい線キズ(スクラッチ傷)
- ドアノブ周りの爪のひっかきキズ
特に春先の花粉シーズンや、屋外(青空駐車)で保管する場合は、洗車してもすぐに車がくすんだように見えてしまうかもしれません。
この色は「シックで高級感がある」のが大きな魅力ですが、汚れでくすんでしまうと、その魅力が半減しやすい色とも言えます。
▼手軽な解決の可能性
「最低でも月1回以上は洗車する」「購入時にプロのガラスコーティングをかけておく」など、手入れの頻度を少し上げるか、事前に対策をしておくだけで、日々の満足度は大きく変わる可能性があります。「洗車は半年に1回くらいで済ませたい」という方には、正直なところ、少し管理が大変な色かもしれません。
注意点② 実物は「暗い・黒っぽい」色?
2つ目の注意点は、色のイメージ違いです。
インターネットでこの色の写真を探すと、鮮やかな紫に見えたり、明るいワインレッドに見えたり、はたまた、ほぼ黒に見えたり…と、写真によってかなり印象がバラバラなことに気づくと思います。
これは、撮影された場所(屋内か屋外か)や天候、時間帯によって、色の見え方が大きく変わる特性を持っているためです。
実車は、晴れた日の太陽光がしっかり当たっていると、キラキラとした赤みや紫のメタリック感が出ますが、曇りの日や夕方、屋内駐車場など光が少ない場所では、黒や濃いボルドーに沈んで見えます。
もしあなたが「明るい紫色の車に乗りたい!」とイメージしてこの色を選ぶと、「あれ?思ったより暗いな…」「ほとんど黒と変わらないかも」というギャップが生まれる可能性があります。
▼車選択メモの考察
この色のイメージ違いを防ぐには、やはり実車確認が一番です。中古車を探す際は、「紫」というより「光が当たると紫がかって見える、黒寄りのボルドー」とイメージしておくと、実物を見たときのギャップが少ないかもしれませんね。
注意点③ 廃止色で新車不可(中古のみ)
これは基本的な情報ですが、とても重要です。
このボルドーマイカメタリック(3R9)は、ヤリスが登場した当初(2020年頃)は設定されていましたが、2021年に行われた一部改良のタイミングで、ボディカラーのラインナップから外れています。
そのため、2025年現在、トヨタの公式サイトなどで新車のヤリスのカラー一覧を見ても、この色は載っていません。「ヤリスの紫が欲しい」と思っても、新車で注文することは基本的に難しい(※販売店に奇跡的に在庫車が残っている場合などを除く)状態です。
したがって、この色を選ぶ場合は、必然的に「中古車」または「登録済み未使用車(新古車)」から探すことになります。
注意点④ リセール(売却時)は不利?
車を手放す時の価格(リセールバリュー)も気になるところです。
一般的な傾向として、中古車市場で最も需要が高く、価格が安定しやすいのは「白(パールホワイト)」「黒」「シルバー」の3色と言われています。
紫(ボルドー)のような個性的な色は、どうしても「欲しい人」が限られるため、これら定番色と比べると中古車市場での動きが遅く、査定価格も低めになる傾向があります。ただし、勘違いしてはいけないのは「色だけで査定額がすべて決まるわけではない」という点です。
ヤリスは車種自体の人気が非常に高いため、車の状態(走行距離、キズの有無、装備)が良ければ、ボルドーマイカメタリックであっても、しっかりとした価格で取引されている例ももちろん見られます。
▼車選択メモの考察
リセールを最優先するなら、やはり定番色を選ぶのが無難と言えそうです。ですが、「売却時の数万円の差よりも、今この色が気に入っている気持ちを優先したい」という方にとっては、大きな問題ではないかもしれませんね。
注意点⑤ 修理の色合わせ・夜間の視認性
ほかにも、いくつか細かいながらも知っておくと安心な注意点が挙げられます。
(1) 修理や再塗装で色合わせが難しい
万が一、車体をこすってしまった場合など、修理でバンパーやドアだけを再塗装することがあります。その際、紫やワイン系のメタリックカラーは、ボディの他の部分(元の色)と、新しく塗った部分の色味を完全に合わせるのが難しい場合があります。廃止色であることもあり、調色(色を合わせる作業)がシビアになるかもしれません。
(2) 夜間や悪天候での見え方(被視認性)
暗い場所では黒っぽく沈んで見えるため、夜間や大雨の日には、他の車からの視認性(見えやすさ)が、明るい色の車より少し下がる可能性があります。安全運転を心がけるのはもちろんですが、色の特性として知っておくと良いでしょう。
(3) 家族や共有者と好みが分かれる
白やシルバーが「誰が乗っても無難」な色なのに対し、紫は個人の好みがはっきり出やすい色です。もしご家族で車を共有する場合、「自分は大好きだけど、パートナーはあまり好きではない…」といった状況が起こるかもしれません。
▼対策
修理の際は「色が完全に一致しない可能性はありますか?」と事前に確認したり、家族共有車として購入する場合は、契約前に一度みなさんの意見を聞いておいたりすると、後々のトラブルを防げるかもしれません。
※本記事で紹介する注意点は、色の一般的な特性や市場の傾向に基づき解説したものであり、特定の色(ボルドーマイカメタリック)の品質や価値を断定するものではありません。中古車の状態やリセールバリューは個々の車両によって大きく異なります。

