日産クリッパーバン新型2026モデルチェンジ&マイナーチェンジ徹底解説

日産クリッパーバン新型2026モデルチェンジ&マイナーチェンジ徹底解説 日産

日産クリッパーバン新型2026のモデルチェンジ&マイナーチェンジに関する最新情報と、現行モデルの実力を徹底調査しました。

仕事のプロ機材としてはもちろん、最近では車中泊やアウトドアのベース車としても人気のこの一台。専門家ではない「いちユーザー」の視点でカタログや公式サイトの数値を洗い出し、メリットだけでなく「ここは注意が必要」というデメリットも隠さずに整理しています。

この記事を読めば、以下の4つのポイントが分かります。

  • 2026年時点における最新のモデル動向と変更点
  • 「CVT化」や「安全装備」など現行スペックの評価
  • 実際の使用シーンで感じるメリットとデメリット
  • 自分に合ったグレード選びと購入時の注意点

※この記事の情報は、2026年1月18日時点の調査データに基づいて作成しています。

【2026年初頭時点】日産クリッパーバンってどんなクルマ?(ざっくり)

先出しまとめ:日産クリッパーバンは、街中で扱いやすいコンパクトなボディに、大きく四角い荷室を組み合わせた軽商用バンです。仕事用の配達車・サービスカーとしてはもちろん、キャンプや車中泊のベース車としても使いやすく、2024年の改良で安全装備が大幅に強化された現行モデルが2026年初頭も主力として販売されています。

クリッパーバンは、日産が販売する軽商用バンで、「4人乗り+広い荷室」が欲しい人向けの箱型モデルです。ガソリンエンジンのバンがこの記事の対象で、同じ日産内の電気軽バン「クリッパーEV」や、乗用ワゴンの「クリッパーリオ」とは別ラインになります。

ボディサイズは軽自動車規格いっぱいの全長3.4m弱・全幅1.48m弱で、狭い路地やコインパーキングに入っていきやすい一方、背の高いハイルーフ形状と四角い荷室で、段ボール・資材・キャンプ道具などを効率よく積めるのが特徴です。「平日は配達、休日はアウトドア」といった二刀流的な使い方をしているオーナーも多いジャンルのクルマです。

  • 使い方イメージ(仕事):小口配送、設備工事・メンテナンス、移動サービスなど、道具+人を一緒に運ぶ業務車として。
  • 使い方イメージ(趣味):キャンプ・釣り・自転車・サーフィンなどのギアを載せつつ、荷室をアレンジして簡易な車中泊スペースにするベース車として。
  • 運転のしやすさ:目線が高く、ボンネットが短い「セミキャブ」形状なので、クルマの前端や左右の感覚がつかみやすく、初心者でも車両感覚をつかみやすいのがポイントです。

内装は商用バンらしくシンプルで、静粛性や乗り心地は乗用軽ワゴンほどではありませんが、そのぶん「積める量」「荷室の四角さ」「維持費の安さ」に振った設計です。2024年の仕様変更で、事故リスクを下げる先進安全装備が全グレードに標準化されているため、「安全面が心配だから軽バンは避けたい」という人にとっても選びやすくなっています。

※本章の内容は2026年1月時点の公開情報をもとにした一般的なまとめであり、実際の仕様・価格・装備・乗り味などを保証するものではありません。最新情報や詳細は必ず日産自動車のクリッパーバン公式サイトや販売店で確認してください。

【日産クリッパーバン新型2026】グレード構成とターボ・MTの選び方

先出しまとめ:ガソリンのクリッパーバンは、「DX」「DX GLパッケージ」「GX」「GXターボ」の4グレード構成で、すべて660ccエンジンを搭載しています。NA(自然吸気)とターボ、2WD/4WD、5MT/CVTの組み合わせで、約130万〜200万円台前半の価格レンジの中から、仕事重視・快適性重視・パワー重視など好みに合わせて選べるのが特徴です。

クリッパーバンのガソリン車は、全車660ccエンジン搭載という点は共通ですが、装備内容や走りの性格に応じて4つのグレードに分かれています。ベーシックなDXから、装備を盛ったGX、さらにターボ付きで余裕ある走りを狙ったGXターボまで、用途と予算に応じて選び分けるイメージです。

グレード構成(ガソリン車のグレード・価格一覧)

  • DX:一番ベーシックな商用グレード。マニュアルエアコンや樹脂バンパーなど必要最低限の装備で、車両価格を抑えたい法人・個人事業主向け。2WD/4WD、5MT/CVTが選べ、価格イメージはおおよそ130万〜150万円台前半。
  • DX GLパッケージ:DXをベースに(ただしCVTのみ)、パワーウインドウやキーレスなど日常の使い勝手を高める装備を追加した仕様。「仕事車だけど、最低限の快適装備は欲しい」という人がターゲットで、価格はおおよそ150万〜170万円前後。
  • GX:内装や快適装備が充実した上級グレード。自家用兼業務用としても現実的に使える内容で、2WD/4WD・MT/CVTを選択可能。価格感はおおよそ150万〜180万円台。
  • GXターボ:ターボエンジン+CVTの最上位グレード。高速道路や山道での力強さを重視する人向けで、2WD/4WDともに約180万〜200万円台前半の価格帯。オートエアコンなど装備面も充実しています。

パワートレインとしては、「NA(自然吸気)+5MT/CVT」と、「ターボ+CVT」の2系統に大別できます。4WD車は、2WD/4WD AUTO/4WD LOCKといったモード切替が用意されているタイプもあり、雪道や悪路での安心感を高める構成になっています。

組み合わせ 特徴
NA+5MT(2WD/4WD) 燃費と価格を重視した構成。ドライバーが積極的にギアを選ぶ「仕事道具」感の強い仕様。
NA+CVT(2WD/4WD) 街乗りメインで運転のしやすさ重視の人向け。AT感覚でラクに運転したい場合に選びやすい。
ターボ+CVT(2WD/4WD) 荷物満載で高速利用も多い人向け。坂道や合流での余裕が大きく、燃費と価格はやや高め。

なお、同じ「クリッパー」でもEV版の「クリッパーEV」は別系統のモデルで、動力源も価格帯もガソリン車とはかなり異なります。燃料代や静粛性を重視してEVも視野に入る場合は、クリッパーバン(ガソリン)と両方の試乗や見積もりを比較するのが現実的です。

※本章のグレード・価格レンジは公開カタログや報道情報をもとにした概算であり、すべての仕様・価格を保証するものではありません。最新かつ正確なグレード構成・価格・装備内容は必ずクリッパーバン公式サイトや販売店で確認してください。

【日産クリッパーバン新型2026】燃費・サイズ・積載量のスペック

先出しまとめ:クリッパーバンは、全長3,395mm×全幅1,475mmの軽自動車規格いっぱいのボディに、約1.9mの荷室長とハイルーフの室内高を備えた軽バンです。最小回転半径は約4.1mと小回りが利き、2人乗車時の最大積載量350kg・燃料タンク約37Lなど、商用バンとして必要な数値をバランスよく押さえています。

ここでは、どのグレードでも大きくは変わらない「クリッパーバンの基本的なサイズ・諸元」を整理します。カタログの数字がざっくり頭に入っていると、「駐車場に入るか」「どれくらい荷物が載るか」「燃費のイメージはどのくらいか」がつかみやすくなります。

ボディサイズ・基本諸元(ほぼ全グレード共通)

項目 数値の目安
全長×全幅×全高 約3,395mm × 1,475mm × 1,895mm(ハイルーフ)
ホイールベース 約2,430mm
最小回転半径 約4.1m(軽自動車としても小回りが効く部類)
乗車定員 2(4)人:2人乗車時に最大積載、4人乗車時は積載量が減る構成
最大積載量 約350kg(2人乗車時)/約200~250kg(4人乗車時グレードによる)
燃料タンク容量 約37L(レギュラーガソリン)

全高が約1.9mと高めのため、一般的な高さ1.55〜1.7mクラスの立体駐車場には入れないケースが多く、この点は大きな注意ポイントです。一方で、室内高と荷室高に余裕があるので、荷物の積み下ろしや荷室内で姿勢を変えるといった動きがしやすく、作業車や車中泊ベースとして扱いやすいパッケージになっています。

NAとターボの馬力・トルク比較(ガソリン)

エンジン種別 最高出力の目安 最大トルクの目安
NA(自然吸気) 約49PS/6,000rpm台 約6.1kgf・m/4,000rpm前後
ターボ 約64PS/6,000rpm前後 約9.7kgf・m/3,000rpm前後

どちらも排気量は660ccですが、ターボ付きは低回転からトルクが太いため、荷物を積んで坂道や高速道路を走る際の余裕がかなり変わります。NAエンジンは、市街地や郊外の60km/h前後で流れに乗る用途であれば必要十分といった位置づけで、「とにかく燃料代と購入費を抑えたい」ならNAが本命、「荷物+高速・坂道の余裕を優先したい」ならターボを候補にするイメージです。

2WD・4WDの実燃費とカタログ値

駆動・エンジン・ミッション カタログ燃費(WLTC)の目安
2WD・NA・5MT 約17km/L前後
2WD・NA・CVT 約16km/L台
4WD・NA・5MT/CVT 約16〜17km/L前後
2WD/4WD・ターボ・CVT 約15km/L台

実際のオーナーレポートでは、市街地メインで12〜14km/L、高速道路や郊外路が多いと15〜16km/L程度という報告が多く、軽商用バンとしては標準的な燃費感覚と言えます。ターボや4WDを選ぶと燃費は少し落ちるため、「走る距離」と「燃料代」「走りの余裕」のバランスを見て、どこまでを許容するかを決めるのが現実的です。

※本章の数値はカタログ値や公開データをもとにした目安であり、実際の燃費・性能・寸法などを保証するものではありません。最新かつ正確な諸元はクリッパーバン公式サイトの諸元表や販売店で必ず確認してください。

【日産クリッパーバン新型2026】用途で選ぶおすすめグレード

先出しまとめ:同じクリッパーバンでも、DX系は「安くてタフな仕事道具」、GX系は「仕事と自家用を両立する快適仕様」、GXターボは「荷物+高速移動をこなしたい人向け」という性格の違いがあります。2WD/4WDの組み合わせも含め、約130万〜200万円台前半の中で、自分の使い方に近いグレードを選び分けるイメージです。

ここでは、カタログ上の装備差と想定される用途を組み合わせて、「どういう人にはどのグレードが候補になりやすいか」を整理します。価格はすべて税込のおおよそのレンジです。

2WD:街乗り・配送におすすめ(後輪駆動)

グレード 主な特徴 価格レンジの目安
DX(5MT/CVT) NAエンジンのベースモデル。装備は最小限で、コスパ重視の業務用メイン。 約130万〜140万円台前半
DX GLパッケージ(CVT) DXにパワーウインドウなど快適装備を追加。「仕事車だけど不便すぎるのは困る」人向け。 約150万〜160万円前後
GX(5MT/CVT) 装備充実グレード。自家用兼業務用としても現実的な快適性。 約150万〜170万円台前半
GXターボ(CVT) ターボ+CVTの最上位。高速や坂道が多い人向け。 約180万〜190万円前後
  • 市街地メインの配達・営業車:コスト優先ならDX、停車や乗り降りが多いならCVT+DX GLパッケージが扱いやすい選択肢になりやすいです。
  • 「家族のクルマも兼ねたい」ケース:GXのCVT車を中心に検討すると、装備と価格のバランスが取りやすくなります。
  • 平地メインで雪も少ない地域:2WDで問題ないことが多く、車両価格・燃費・維持費も抑えやすい構成です。

4WD:雪道・アウトドアにおすすめ

グレード 主な特徴 価格レンジの目安
DX(5MT/CVT・4WD) 雪国や山間部向けのベーシック4WD業務グレード。 約140万〜160万円前後
DX GLパッケージ(CVT・4WD) 悪路や雪道でも快適装備をある程度確保したいユーザー向け。 約170万円前後
GX(5MT/CVT・4WD) 4WD+装備充実で、仕事とレジャーを両立させたいユーザーに向く。 約160万〜180万円台前半
GXターボ(CVT・4WD) ターボ+4WDのフル装備仕様。雪国+高速移動が多い人想定。 約190万〜200万円台前半
  • 降雪地・山間部の業務利用:4WDのDXまたはDX GLパッケージが現実的な候補。スタッドレスタイヤやチェーンと合わせて、安全マージンを確保したいところです。
  • ウインタースポーツや林道キャンプなど趣味重視:GXまたはGXターボの4WDであれば、装備と悪路走破性のバランスが取りやすいです。
  • 4WDのデメリット:車両価格・車重・燃費はいずれも2WDより不利になるため、「本当に4WDが必要な使い方か?」を一度具体的にイメージしてみると、後悔が減ります。

※本章の比較は一般的な傾向の整理であり、すべてのグレードの詳細仕様や価格、乗り味を保証するものではありません。実際の装備内容・価格・試乗の印象などは必ずクリッパーバン公式サイトと販売店で確認してください。

【日産クリッパーバン新型2026】荷室寸法と車中泊マルチラックの使い勝手

先出しまとめ:クリッパーバンの荷室は、2人乗車時で荷室長約1.9m、荷室幅約1.32m(最大幅1,385mm)、荷室高約1.24m(いずれも目安)と、軽バンとして標準的ながら無駄の少ない四角い空間が特徴です。2025年に追加された「マルチラック」仕様では、ラックや有孔ボード、ベッドマットなどを活用して、仕事用・趣味用・車中泊用に柔軟にレイアウトできるのが大きな魅力になっています。

クリッパーバンの強みは、やはり荷室の使い勝手です。外観はコンパクトでも、中はできるだけ四角く・フラットに作られていて、「荷物をどう積むか」「どんなふうに過ごすか」の自由度が高いのがポイントです。

荷室長・荷室幅の広さと積載性

項目 代表的な数値(目安)
荷室長 約1,820〜1,910mm(2人乗車時/グレードやシート位置により変動)
荷室幅 約1,385mm
荷室高 約1,240mm
  • 積める荷物のイメージ:段ボール箱、パンケース、工具箱、折りたたみ脚立、タタミサイズの板材など、平らな荷物を並べて積みやすい寸法感です。
  • 長尺物への対応:助手席側をうまく使えば、2m前後の木材や釣り竿、サーフボードなども現実的に積み込める長さがあります。
  • 開口部の大きさ:リアゲート開口が大きく、床面も比較的低めなので、重い荷物の積み下ろしがしやすい構造です。スライドドアからも人と荷物の乗り降りがしやすくなっています。

床面は商用バンらしく丈夫で掃除しやすい仕上げのため、泥や水で少し汚れる程度ならかなりラフに使えます。一方で、遮音・断熱は乗用車ほど厚くないので、車中泊での快適性を求める場合はマットや断熱材の追加といったカスタム前提で考えるとイメージが合いやすいです。

車中泊に最適!マルチラック仕様

2025年には、日産モータースポーツ&カスタマイズ(旧オーテック)が手がける特別仕様車として「クリッパーバン マルチラック」が登場しました。標準のクリッパーバンの荷室をベースに、ラックや有孔ボード、防汚フロアなどを組み合わせて「仕事にも遊びにも使える可変レイアウト」を実現したモデルです。

  • スチールラック+有孔ボード:荷室側面にラックとパンチングボードを備え、工具・釣り竿・ランタン・収納ボックスなどをフックやベルトで固定しやすい構成になっています。
  • 専用ブラケット:ブラケットの位置や向きを変えることで、ラックやボードの高さ・レイアウトを自由にアレンジ可能。仕事用の工具棚にも、趣味ギアの“見せる収納”にも使いやすい設計です。
  • 防汚専用フロア:泥のついたアウトドアギアや濡れた荷物を載せても、掃除しやすい防汚仕上げの床材を採用しています。
  • ベッドマット(オプション):耐久性の高いCORDURA生地を使った専用ベッドマットを装着することで、1〜2名が横になれる車中泊スペースを構築可能。高さを4段階で調整できるのも特徴です。

マルチラックの価格帯は、NAモデルでおおよそ210万〜220万円前後、ターボモデルで230万〜240万円台前半が目安です。標準車に比べると高めですが、市販ラックやベッドキットを一から選んで取り付ける手間を考えると、「最初から車中泊ベースとして形が整っている」という安心感があります。平日と休日で荷室の使い方をガラッと変えたい人には、検討しがいのあるパッケージと言えます。

※荷室寸法やマルチラックの装備内容・価格は年式やグレードによって異なる場合があります。本章の内容はあくまで代表値・概要であり、実際の仕様を保証するものではありません。最新の荷室寸法や特別仕様車の情報はクリッパーバン公式サイトおよび販売店で必ず確認してください。

【日産クリッパーバン新型2026】安全装備サポカーSワイドの性能

先出しまとめ:現行クリッパーバンは、全グレードが対歩行者対応の自動ブレーキや踏み間違い防止アシストなどを備えた「サポカーS ワイド」認定車です。いわゆる半自動運転的な機能は少ないものの、軽商用バンとしては先進安全装備が手厚く、「ぶつからない・はみ出さない・踏み間違えない」を支える守りの装備が揃っています。

昔の軽バンは安全装備が最小限のモデルも多く、「仕事用だから仕方ない」と割り切られてきましたが、2024年の仕様変更以降のクリッパーバンは、安全装備の面でかなり現代的な内容になりました。全車が政府推奨の「サポカーS ワイド」対象となっている点も、同クラスの商用バンの中では大きな特徴です。

全車標準の先進安全装備一覧

  • インテリジェント エマージェンシーブレーキ:前方の車両や歩行者を検知し、衝突の危険性が高まると警報+自動ブレーキで被害の軽減を図る機能です。
  • 踏み間違い衝突防止アシスト:ペダルの踏み間違いなどで、前方や後方の障害物に向かって急加速しそうになった際にエンジン出力やブレーキを制御し、衝突リスクを下げる機能です。
  • LDW(車線逸脱警報):前方不注意などで車線からはみ出しそうになると、ブザーなどでドライバーに注意喚起する機能です。
  • 先進ライト(ハイビームアシストなど):対向車や前走車の有無に応じて、自動でハイ/ロービームを切り替え、夜間の視界確保と対向車への配慮を両立させます。
  • インテリジェントDA(ふらつき警報):ステアリング操作の傾向からドライバーの疲れや注意散漫を検知し、ふらつきが増えると休憩を促す機能です。
  • 先行車発進お知らせ:信号待ちなどで前のクルマが発進したのに自車が止まったままの場合、ブザー等で教えてくれる機能です。
  • VDC(横滑り防止)+ヒルスタートアシスト:滑りやすい路面での横滑りを抑えたり、坂道発進時のずり下がりを防ぐ電子制御の安全装備です。
  • エマージェンシーストップシグナル:急ブレーキを検知するとハザードランプを自動点滅させ、後続車に急減速を知らせる機能です。

一方で、最近の乗用車に増えている「アダプティブクルーズコントロール(ACC)」や「車線維持支援(LKA)」といった半自動運転に近い機能は、クリッパーバンには用意されていません。高速道路での長距離ドライブの快適さを支える支援というよりは、あくまで「大きなミスを減らすための補助」に重きを置いた安全装備構成だと考えるとイメージに近いと思います。

また、これらの安全機能には当然限界があり、悪天候や急な飛び出しなど、あらゆる状況で事故を防げるわけではありません。公式の説明でも「機能には限界があります」と明記されているため、「安全装備があるから大丈夫」と過信せず、あくまで運転者の注意と安全運転が前提で、そのうえでリスクを下げてくれるものと考えるのが公平です。

※本章の安全装備は現行モデルの代表的な内容をまとめたものであり、年式やグレードにより搭載状況や作動条件が異なる場合があります。実際の機能・注意事項はクリッパーバン公式サイトの安全装備ページおよび取扱説明書を必ず確認してください。

【日産クリッパーバン新型2026】ターボ・NA・CVTの走行性能と乗り心地

先出しまとめ:クリッパーバンの走りは、軽商用バンらしく「荷物を積んでこそバランスが良い」セッティングで、NAは街中中心なら必要十分、ターボは高速や山道で余裕が欲しい人向けです。乗り心地や静粛性は乗用軽ワゴンほどではないものの、小回りの良さと視界の良さで運転しやすいキャラクターになっています。

実際の走行フィールは、ベースとなるスズキ・エブリイと同様、「積載と耐久性を重視した商用バン寄り」の味付けです。低速〜中速域ではNAエンジンでも普通に流れに乗れますが、高速道路の合流や急な上り坂では、どうしてもエンジンが高回転まで回る場面が増えます。

  • NAエンジン+CVT:街中〜郊外で60〜80km/hが中心なら、力感も静粛性も必要十分。CVTのおかげで、4速ATよりも回転数を抑えた走りがしやすくなっています。
  • NAエンジン+5MT:ギアを自分で選びたい人や、シンプルな構成を好む業務用途向け。渋滞が多いエリアではクラッチ操作の負担はそれなりにあります。
  • ターボ+CVT:荷物満載で高速を使う・山間部のアップダウンが多い、といった使い方では体感の余裕が大きく変わります。追い越しや合流のストレスを減らしたいなら、ターボを候補に入れる価値があります。

サスペンションは「荷物を積むこと」を前提にした設定なので、空荷では路面の凹凸をややダイレクトに伝えてくることが多いです。逆に、ある程度荷物を載せるとしっとり落ち着く、という声もよくあり、「常に荷物がある仕事車」としてはちょうど良いバランスと言えます。

静粛性も、乗用軽ワゴンやミニバンと比べるとエンジン音・ロードノイズは大きめですが、同クラスの軽バンの中では標準的です。長距離移動が多い場合は、タイヤ選びや床・ドア周りの簡易デッドニングなどである程度の改善余地がありますが、「最初から静かなクルマ」と期待するとギャップが出やすい点は押さえておくとよさそうです。

※本章は試乗記やユーザーレビューなどをもとにした一般的な印象の整理であり、すべての車両の走行感覚・乗り心地を保証するものではありません。実際のフィールはグレードやタイヤ、積載量、道路状況などで大きく変わるため、最終的にはクリッパーバン公式サイトの情報を確認のうえ、可能であれば試乗してご自身で確かめてください。

2024〜2025の主な変更点と、2026年初頭の位置づけ

先出しまとめ:現行クリッパーバンは、2024年3月の一部改良で「NV100クリッパー」から車名変更され、CVT化や安全装備の標準化が行われたモデルです。2025年には車中泊ニーズに応える「マルチラック」が追加され、2026年初頭時点ではこの系統の改良モデルが継続販売されており、フルモデルチェンジはまだ公式にはアナウンスされていません。

ここでは、「この情報がどの時点の仕様に基づいているのか」を分かりやすくするために、2024〜2025年の主な動きと、2026年初頭におけるクリッパーバンの立ち位置を整理します。

2024年3月マイナーチェンジの変更点

2024年3月、それまで「NV100クリッパー/NV100クリッパーリオ」として販売されていた軽バン/軽ワゴンが一部仕様変更され、商用バンは「クリッパーバン」、乗用ワゴンは「クリッパーリオ」という名称に変わりました。これに合わせて、装備やパワートレインも見直されています。

  • トランスミッションの変更:従来の4ATや5AGS(一部グレード)中心の構成から、無段変速のCVTに切り替えられ、燃費とスムーズさを向上させました。
  • GXターボの再設定:装備充実のターボグレード「GXターボ」が用意され、高速道路や山道を多用するユーザー向けの選択肢が増えました。
  • 先進安全技術の標準装備化:自動ブレーキや踏み間違い防止アシストなどの先進安全装備が全車標準となり、「サポカーS ワイド」認定を取得しました。
  • ボディカラーの追加:「デニムブルー」や「モスグレー」など、実用車でありながら遊び心のある新色が追加されました。

このタイミングでの価格帯は、クリッパーバンが約133万〜200万円前後といったレンジで設定されており、その後も大きく変わらない水準で2025年のカタログに引き継がれています。

2025年追加マルチラックの特徴

2025年10月には、日産モータースポーツ&カスタマイズが担当する特別仕様車として、荷室のアレンジ性を高めた「クリッパーバン マルチラック」が登場しました。これは、標準車の荷室をベースに、ラック類と専用フロアを組み合わせ、「仕事と趣味の両方で使いやすい軽バン」を目指したモデルです。

  • 装備のポイント:スチールラック+有孔ボード+専用ブラケット+防汚フロアを備え、市販のフックやストラップ類と組み合わせることで、工具棚としてもアウトドアギア収納としても使いやすい構成になっています。
  • ベッドマットの設定:オプションのベッドマットを組み合わせれば、1〜2名が寝られる車中泊スペースとしても活用できます。高さ調整機能により、下に荷物を収納しながら就寝スペースを確保する使い方も可能です。
  • 価格イメージ:NAモデルで約210万〜220万円前後、ターボモデルで約230万〜240万円台前半と、標準グレードより一段高い位置づけです。

新型2026年モデルの現在地

2026年1月18日時点で、日産の公式Webカタログには、2024年の一部改良をベースとしたクリッパーバンと、2025年追加のマルチラックがラインナップとして掲載されています。価格表の注記では「2025年9月現在のメーカー希望小売価格」とされており、その後も大きな仕様変更やフルモデルチェンジの公式発表は確認されていません。

また、軽商用EVバン「クリッパーEV」も別モデルとして併売されており、「ガソリンのクリッパーバン」と「EVのクリッパーEV」が並んでラインナップされる体制が続いています。ガソリン軽バンがすぐにEVに置き換わるというよりは、当面は用途に応じて選び分ける棲み分けの段階と捉えられます。

クリッパーバン新型2026年内に予想されるモデルチェンジ周りの話

2026年初頭の時点では、日産「クリッパーバン」そのものについて「次のマイナーチェンジ/フルモデルチェンジ」が公式に発表されているわけではありません。一方で、ベース車のスズキ「エブリイ/エブリイワゴン」側では、2026年春前後のビッグマイナーチェンジ情報がかなり具体的になってきています。

このパートはあくまで「予想・報道ベース」で、実際のクリッパーバンの仕様・時期を保証するものではありません。「今後1〜2年は、このあたりが動きそうだな」という大づかみのイメージとして見るのが安全です。

  • エブリイ側:2026年春にビッグマイナーの見込み:複数の自動車情報サイトが、エブリイ/エブリイワゴンの「7型」へのビッグマイナーチェンジを2026年2〜3月ごろと予想しています。現行プラットフォームのまま、フロントマスクのリフレッシュと安全装備・快適装備の底上げを行う“大手術”というトーンです。
  • 予防安全装備の世代アップ:エブリイワゴン7型については、従来の自動ブレーキからレーダー+カメラ方式の新世代システムに切り替わる、前後ソナーや全方位モニター用カメラの拡充など、安全装備強化が主要テーマになると報じられています。
  • フロントマスクと照明類の更新:近年大幅改良された同系統の軽トラ「キャリイ/スーパーキャリイ」と同じ流れで、エブリイもシャープなスクエア基調のヘッドライトや新デザインバンパーを採用する予想が主流です。LEDヘッドライトの設定拡大やボディカラー追加も噂されています。
  • 内装・メーター・ナビ周りの世代交代:ワゴンRやキャリイの改良と同様、メーターパネルのデジタル化、ディスプレイオーディオの大型化、スマホ連携(Apple CarPlay/Android Auto)対応の強化など、インテリアの“今どき化”がエブリイにも広がると見られています。
  • EV版「eエブリイ」投入:商用EV「eエブリイ」については、2026年2月前後の発売&2026年内の本格展開という見方が存在しています(非公式、推測ベース)。ジャパンモビリティショーでのコンセプト公開を経て、市販版は航続距離200kmクラスのBEV軽バンとして登場する、といった情報がまとまってきています。

一方で、日産「クリッパーバン」の動きは、エブリイと完全に同じタイミングで変わるとは限りません。ここ数年の履歴をざっと並べると、次のような流れがあります。

  • 2024年3月:NV100クリッパー → 「クリッパーバン」へ:名称変更を伴う一部改良で、安全装備や使い勝手が強化されました(車名もNV100クリッパーからクリッパーバン/リオへ)。
  • 2025年10月:「クリッパーバン マルチラック」追加:荷室のスチールラック+有孔ボードを備えた「マルチラック」が追加され、車中泊や趣味ユース/業務ユースの“架装ベース車”としての使い方を広げました。
  • 2026年1月:兄弟車「クリッパートラック」が大きく仕様向上:軽トラのクリッパートラックは、2026年1月発売分でフロントデザインと内装を刷新し、LEDヘッドライト標準化や先進安全装備の拡充など、かなり踏み込んだ一部仕様向上が入っています。

このパターンと、エブリイ側の動きを踏まえて「クリッパーバン周りの2026年〜数年」をざっくりまとめると、次のような見立てになります。

  • 短期的には「仕様向上」を積み重ねるフェーズ:まずは法規対応や安全装備の世代アップ(新世代自動ブレーキ、ソナー追加など)を中心に、兄弟車のトラックと足並みをそろえる形で一部改良を重ねる展開が想像しやすいです。
  • ビッグマイナーのタイミングは「エブリイの後追い」になりやすい:エブリイ/エブリイワゴンのビッグマイナーチェンジ後、その内容をベースにしたクリッパーバン/クリッパーリオの改良が半年から1年後程度に行われる、というのが自然なシナリオです。ただし、OEM契約や日産側の商品戦略によって前後する可能性は十分あります。つまり2026年春にエブリイ側の変更があるなら、秋から2026年内か、2027年春。
  • EV展開はやや読みにくい:日産はすでに三菱ミニキャブEVのOEMである「クリッパーEV」を販売しており、スズキ側のeエブリイとは系統が異なります。このため、「エブリイのEVがそのまま日産版クリッパーバンEVになる」とは言い切れず、当面はガソリン車クリッパーバンと、別系統のクリッパーEVが併売される構図が続く可能性が高そうです。

実務的には、「2026年初頭のクリッパーバンは、2024年改良で安全装備が整った現行モデルが主力のまま」「その後、エブリイ側のビッグマイナーチェンジやEV投入に合わせて、安全・快適装備を中心にじわじわ熟成が進んでいきそう」というくらいのイメージを持っておくと、今後の動きを追いやすいと思います。

※本章のうち2024〜2025年の出来事は公式リリースや信頼性の高い報道をもとにしていますが、将来のモデルチェンジに関する部分は予想記事等をもとにした一般的な見通しに過ぎません。実際の発売時期や仕様は必ずクリッパーバン公式サイトや日産自動車のニュースリリース、販売店で確認してください。

【日産クリッパーバン新型2026】メリット・デメリットと向いている人

先出しまとめ:クリッパーバンは、「狭い道を走る仕事用軽バンが欲しい人」や「荷物をしっかり積みつつ、週末はアウトドアや車中泊も楽しみたい人」と相性が良いクルマです。一方で、乗り心地や静粛性、半自動運転系の運転支援を最優先する人には、乗用軽ワゴンやミニバンの方が向きやすく、自分の用途と優先順位を整理したうえで候補に入れるのが現実的です。

最後に、スペックや装備の話から少し離れて、「どういう使い方・価値観の人ならクリッパーバンが選択肢に入りやすいか」を整理します。ここではあくまで中立的に向き・不向きを挙げるだけで、「買うべき」「やめるべき」といった結論は出さず、判断材料を並べるイメージです。

  • 向いていそうな人・用途
    • 街中〜近距離の仕事がメイン:配達、設備工事、営業車など、狭い路地やコインパーキングを頻繁に出入りする仕事。小回りと荷室の四角さが活きるシーンです。
    • 仕事兼、趣味用ベース車が欲しい:平日は工具や商品を積んで仕事、休日はキャンプ・釣り・車中泊などに使いたい人。GXやマルチラック仕様は、こうした「仕事+趣味」の両立をイメージしやすい構成です。
    • 安全装備を重視する商用ユーザー:軽バンでも自動ブレーキや踏み間違い防止は欲しい、という法人・個人事業主。サポカーSワイド相当の装備が最初から付くのは分かりやすいメリットです。
    • 荷室を自分好みに作り込みたい人:DIYで棚やベッド、収納を自作したい、電子機器やサブバッテリーを組み込みたいなど、「ベース車」として使いたい人。シンプルで四角い荷室はカスタムの素材として扱いやすいです。
  • あまり向いていないかもしれないケース
    • 長距離移動の快適性を最優先:高速道路での長距離移動が多い場合、静粛性やシートの快適性、足まわりのしなやかさなどで、乗用軽ワゴンやミニバンの方が有利なことが多いです。
    • 最新の運転支援を強く求める:ACCや車線維持支援といった半自動運転的な機能を求めるなら、より新しい設計の乗用車系モデルの方が選択肢は豊富です。
    • 立体駐車場を頻繁に利用する:全高約1.9mのハイルーフのため、高さ制限1.7m前後の立体駐車場には入れない場合が多く、「立駐前提」の生活スタイルだと不便が出やすくなります。

同じ「軽バン」でも、ダイハツ・スズキ・三菱など各社で、荷室寸法や走りの味付け、特別仕様車の方向性が少しずつ違います。クリッパーバンはその中で、「先進安全装備が手厚い商用バン」「OEM元ゆずりの信頼性と積載性」「マルチラックなどで車中泊・趣味用途にも広げやすい」といったポイントに特徴があります。最終的には、他社の同クラス車とカタログや試乗で比較しつつ、自分の用途と優先順位に合うかを冷静に見ていくのが現実的なスタンスになりそうです。

※本章はクリッパーバンの特徴や市場での位置づけをもとにした一般的な向き・不向きの整理であり、特定グレードや他車種との優劣を断定するものではありません。最終的な判断は、必ずクリッパーバン公式サイトの情報と試乗・見積もり結果をもとに、ご自身の用途や条件に照らして行ってください。