カローラフィールダーwxbの違いって?【カタログを簡単解説】

カローラフィールダーwxbの違い トヨタ

「カローラフィールダー W×Bの『違い』って、一体何なんだろう?」

中古車情報サイトを見ていると、時々目にする「W×B」という特別なグレード。普通のカローラフィールダーと比べて、なんだかスタイリッシュでカッコよく見えますよね。

W×Bは、実用的なステーションワゴンでありながら、さりげない個性と上質感を求める賢い選択として、今もなお中古車市場で根強い人気を誇っています。

ただ、特別なモデルだからこそ、「具体的に何が違うの?」「選んでから後悔するような点はない?」といった疑問が浮かぶのも自然なことです。

この記事では、そんなあなたの疑問を解消するために、W×Bの情報を分かりやすく整理しました。読み終える頃には、きっと自分にとってW×Bがベストな選択なのか、自信を持って判断できるようになるはずです。

この記事でわかること

  • W×Bの基本的なカタログスペックと特徴
  • 標準グレードと具体的に何が違うのか
  • 購入前に知っておきたい注意点や後悔しがちなポイント
  • どんな人にW×Bが向いているのか

カローラフィールダーW×Bのカタログの要点まとめ

カローラフィールダー W×Bは、スポーティで洗練された内外装をまとった特別なデザインパッケージです。標準グレードの使いやすさはそのままに、内外装の質感をぐっと高めているのが最大の特徴で、1.5Lガソリン、1.8Lガソリン、そしてハイブリッドと、ライフスタイルに合わせて選べる多彩なパワートレーンが用意されています。賢く個性を表現したい方々に愛されてきた一台と言えるでしょう。

カローラフィールダーwxbのカタログ

トヨタのカローラフィールダーwxbのカタログ(2017年式)が見つかりにくいと思ったので提示しておきます。

>>カローラフィールダーWxBのカタログ

以下はこの資料を中心にして解説していきます。

W×Bの由来は「White × Black」

「W×B」は、“White × Black”の頭文字から名付けられました。

その名の通り、黒を基調とした引き締まった内外装に、白のアクセント(シートステッチなど)が映える、スタイリッシュなデザインがコンセプトです。

元々は2012年に特別仕様車として登場しましたが、人気を博してパッケージへと昇格した経緯があります。まさに、多くの人に選ばれてきた証ですね。

スモーク加飾が特徴的な外装とカラー

W×Bの外装は、まさに「専用装備」のオンパレードです。

  • フロントグリル: スモーク仕上げで精悍な顔つきに。
  • ヘッドランプ: 先進的な印象のLED Bi-Beamヘッドランプ(ブラック加飾付き)が設定されています。
  • リヤランプ: こちらもスモークタイプのLEDで、ライン状に光るのがとてもお洒落です。
  • アルミホイール: 広く設定されている16インチが足元を引き締めます。

標準グレードがシルバーやメッキの加飾で上品にまとめているのに対し、W×Bはブラックを基調にすることで、スポーティな雰囲気をぐっと高めています。

ピアノブラックで統一された上質な内装

ドアを開けた瞬間に「おっ」と思わせる上質感が、W×Bの内装の魅力です。

ピアノブラックのパネルが広範囲に使われ、インパネやドアトリムには専用の合皮素材があしらわれています。

特に、ステッチ(縫い目)が入ったアームレストや、本革巻きのハンドルとシフトノブは、触れるたびに満足感を与えてくれるはずです。

また、体をしっかり支えてくれるスポーツシートが標準なのも嬉しいポイント。オプションで選べるホワイトの合成皮革シートは、室内をさらに明るく、特別な空間に変えてくれます。

ハイブリッドやガソリンから選べる

走りや燃費の好みに合わせて、3つの心臓部から選べます。

パワートレーン 特徴 最高出力(目安)
ハイブリッド 燃費性能が最も優秀。静かで滑らかな走り。 エンジン74PS + モーター61PS
1.8L ガソリン パワフルで高速道路なども余裕の走り。 140PS
1.5L ガソリン バランスの取れた走り。CVTの他にMTも選べる。 109PS

1.5Lモデルには4WDの設定もあり、雪道などを走る機会が多い方にも対応しているのが心強いですね。

カタログ燃費とToyota Safety Sense Cの装備

燃費は、やはりハイブリッドが圧倒的です。当時のカタログ燃費(JC08モード)では 34.4km/L という数値を記録しています。

ガソリン車も、1.5L(2WD)で最大 23.0km/L と良好な数値を実現しており、お財布に優しいのが美点です。

安全装備については、衝突被害軽減ブレーキなどを含む「Toyota Safety Sense C」が全車に標準装備されています。駐車時の踏み間違いをサポートする機能(ICS)も設定されるなど、安全への配慮もしっかりしていますね。

▼ 車選びのメモ

W×Bは、いわゆる「全部盛り」に近い豪華な仕様ですね。ベースのフィールダーが持つ実用性や信頼性はそのままに、所有する喜びをプラスしてくれる。この絶妙なバランス感覚が、多くの人を惹きつける理由なのかもしれません。

カローラフィールダーW×Bは何が違う?【比較・W×Bと同年式】

カローラフィールダー W×Bは、同年式の標準グレード(GグレードやXグレードなど)と比較して、内外装のデザインと装備に明確な違いがあります。具体的には、スモーク加飾された外観、ピアノブラックを多用した上質な内装、そして16インチの専用アルミホイールなどがW×Bだけの特別な装備です。走りの基本性能は同じエンジンを積むグレードと同じですが、見た目と質感で大きく差別化されています。

GやXグレードとの違い:専用外装パーツを比較

W×Bと標準グレードの最も大きな違いは、やはり見た目の「特別感」です。

比較項目 W×B 標準グレード(G, Xなど)
フロントグリル スモーク仕上げでスポーティ シルバー/メッキ基調で上品
リヤランプ スモーク&LEDライン発光 クリアなレンズが中心
内装加飾 ピアノブラックが広範囲 高輝度シルバー塗装など
シート スポーツシート(合皮巻き) ファブリックが基本
タイヤ 16インチアルミが中心 15インチが中心

このように、W×Bは黒を基調としたパーツで統一することで、引き締まったスポーティな印象を演出しています。

内装の違いは素材感|専用シートと加飾

内装に目を向けると、その差はさらに顕著になります。

W×Bでは、インパネやドアの内張りにステッチ入りの合皮が使われており、しっとりとした手触りが高級感を高めています。

一方で、標準グレードは手触りの良いファブリック(布地)が中心で、これはこれで落ち着いた良い雰囲気ですが、W×Bの華やかさと比べると少しシンプルに感じられるかもしれません。

タイヤサイズの違いによる乗り心地と評価

W×Bは、標準グレードより一回り大きい 16インチ のタイヤを履いています。

これにより、見た目のカッコよさや、カーブを曲がる時などのしっかり感が増す傾向にあります。

ただ、その反面、タイヤの側面(ゴムの厚み)が少し薄くなるため、乗り心地がやや硬めに感じられたり、最小回転半径が少しだけ大きくなったり(5.2m→5.5m)する点は、知っておくと良いかもしれません。

W×Bを選ぶメリット|デザイン性と所有感

標準グレードではなく、あえてW×Bを選ぶ人たちは、どんな点に魅力を感じているのでしょうか。

  • 日々の満足感: 黒基調の内装や合皮の質感は、乗るたびにちょっとした優越感を与えてくれます。
  • 夜間の存在感: 暗い中で光るLEDライン発光テールは、先進的でとても綺麗です。
  • 選ぶ楽しさ: オプションの白合皮シートなど、「自分だけの一台」を選べる楽しさがあります。

まさに、実用性だけでなく、クルマに「愛着」や「個性」を求める賢い選択と言えそうですね。

▼ オーナー評価の傾向

W×Bのオーナーの方々の声を見ていると、「見た目がとにかく気に入っている」という意見が非常に多いように感じます。標準グレードとの価格差はありますが、このデザインに価値を見出せるかどうかが、満足度を大きく左右するポイントになりそうです。

カローラフィールダーW×Bを選択する上での注意点・後悔しうるポイント

カローラフィールダー W×Bを選ぶ際は、その魅力的なデザインの裏側にある、維持に関する注意点を理解しておくことが後悔しないための鍵です。具体的には、専用16インチタイヤの交換費用が割高になる可能性や、先進安全装備が最新世代ではないこと、そして年式によってはスマホ連携機能(Apple CarPlayなど)に対応していない点などが挙げられます。

デメリット①16インチタイヤの価格と維持費

W×Bが標準で履いている「185/55R16」というサイズのタイヤは、実は少し特殊なサイズです。

標準グレードが履くことが多い15インチタイヤ(185/60R15)と比べると、市場に出回っているタイヤの種類が少なく、交換する際の費用が1本あたり数千円〜高くなる傾向にあります。(※ただし価格差はブランドや/シーズンセールなどで逆転することがあります)

乗り心地も15インチ仕様に比べて少し硬質になるため、デザインのカッコよさと、日々の乗り味や維持費のバランスを考えておくと良いでしょう。

デメリット②安全装備の性能と世代差

W×Bに搭載されている安全装備「Toyota Safety Sense C」は、当時の先進的な機能でした。しかし、現代のクルマに搭載されている最新世代のシステムと比べると、機能には差があります。

  • 追従クルコン(ACC)はない: 前の車に自動でついていく機能はありません。
  • 歩行者検知:歩行者検知非対応です。
  • 作動範囲: 自動ブレーキが作動する速度は約10km/hからとされています。

もちろん、万が一の際の保険として非常に心強い機能ですが、「今のクルマと同じように何でもやってくれる」と思っていると、少しギャップを感じるかもしれません。

デメリット③ナビが古い?スマホ連携の注意点

2017年当時の純正ナビは、Apple CarPlayやAndroid Autoに対応していません

最近のクルマでは当たり前になってきた、スマホのナビアプリをカーナビ画面に映して使う、といったことが純正の状態ではできないのです。

もし、どうしてもこの機能が欲しい場合は、社外品のナビやディスプレイオーディオに交換する必要がある、という点は覚えておきましょう。

デメリット④ハイブリッドバッテリーの寿命と交換費用

ハイブリッド車には、モーターを動かすための「駆動用バッテリー」が積まれています。

このバッテリーは、いつかは寿命を迎える消耗品です。交換費用は、選ぶ部品(新品かリビルト品かなど)によって大きく変わりますが、10万円台から、時には50万円近くになるケースも考えられます。

中古でハイブリッドのW×Bを検討する際は、バッテリーの保証がどうなっているか、販売店によく確認することをおすすめします。

その他、中古車購入で後悔しないために

他にも、長く乗る上で知っておくと安心なポイントがいくつかあります。

  • 白内装の汚れ: オプションの白合皮シートはとてもお洒落ですが、ジーンズの色移りなど汚れが目立ちやすい面も。定期的にお手入れする心構えが必要です。
  • 自動車税: 1.8Lモデルは、1.5Lモデルよりも年間の自動車税が一段階高くなります。
  • 生産終了: カローラフィールダーは生産終了がアナウンスされています(2025年10月に終了予定)。今後の部品供給などが気になる方は、保証の延長プランなどを検討しておくと、より安心かもしれません。