ランドクルーザーFJの最新情報がついに解禁され、その愛らしいルックスと本格的な中身に、今、熱い視線が注がれています。
「ランクルには憧れるけれど、300や250は大きすぎて運転する自信がない」「もっと手軽に遊べるサイズ感が欲しい」
そんな私たちの長年の想いに応えるかのように登場したこの新型モデル。2025年のジャパンモビリティショーで世界初公開され、2026年の日本発売に向けて期待は高まるばかりです。
この記事では、トヨタ公式の発表内容からメディアのスクープ情報までを徹底的にリサーチ。「結局、いくらで買えて、どんな使い方ができるの?」という、購入検討者が一番知りたいポイントを、難しい専門用語を使わずに分かりやすく整理しました。
■この記事でわかること
- 2026年年央とされる発売時期と、予約開始の予想スケジュール
- 「400万円前後?」など、リアルな予想価格帯とグレード感
- 自宅の駐車場に入る?RAV4やジムニーとのサイズ比較
- 見た目はポップでも中身は硬派な「本格オフロード性能」の正体
※この記事の情報は、2025年12月10日時点の調査データに基づいて作成しています。
ランドクルーザーFJ最新情報:どんな車?
ランドクルーザーFJは、2026年年央に発売予定の「小さめランクル+本格オフロード」の新シリーズです。
「ガチ過ぎないけど中身は本格派」なキャラクターで、ランクルの世界への入り口となるモデルと位置づけられています。
「ランドクルーザー」と聞くと、とてつもなく大きくて、値段も高い、プロ向けの車……というイメージを持つ方も多いかもしれません。しかし、今回発表された「ランドクルーザーFJ」は、そんなイメージを少し変える、親しみやすい存在です。
まず結論から言うと、この車は「全長4.6m級の扱いやすいサイズ」に「本格的なオフロード性能」を詰め込んだ、遊び心満載の5人乗りSUVです。2025年10月21日にトヨタが世界初公開し、その後のジャパンモビリティショー2025で実車が公開されました。日本での発売は2026年年央(真ん中ごろ)と公式にアナウンスされています。
ランクル300等との違い
現在、トヨタのランドクルーザーには3つのシリーズがありますが、FJはそこに加わる「4つ目の選択肢」となります。
- 300シリーズ: 王様。豪華で超高性能なフラッグシップ。
- 250シリーズ: 中核。家族でも使いやすい実用性と快適性のバランス型。
- 70シリーズ: 職人。とにかく頑丈で、仕事や過酷な環境で使う道具。
- 新型FJ: もっと気楽に「ランクル」を楽しむための、カジュアルな相棒。
ランクル「FJ」の意味は?
「FJ」という名前には、「Freedom & Joy(自由と楽しさ)」という意味が込められています。
これまでのランクルが「どこへでも行き、生きて帰ってくる」という極限の信頼性をテーマにしていたのに対し、FJはそれに加えて「自分らしく楽しむ自由」を提案しています。角ばったサイコロのようなボディや、カスタムしやすい設計は、まさに「大人のためのおもちゃ箱」のようなワクワク感を感じさせてくれます。
「RAV4などの乗用車ベースのSUVではちょっと物足りない、でも本格的なランクルは大きすぎて運転が不安」という方にとって、まさにストライクゾーンど真ん中のモデルと言えるでしょう。
▼車選択メモの考察
公式が掲げる「Freedom & Joy」というコンセプトは、単なるキャッチコピー以上の意味を持ちそうです。従来のランクルユーザーは「性能」で選ぶ傾向が強かったですが、FJは「ファッション」や「ライフスタイル」で選ばれる車になる可能性があります。性能はガチなのに、見た目はポップ。「本物をカジュアルに着こなす」ような感覚で乗れる点が、これまでのトヨタSUVにはなかった最大の魅力かもしれません。
※本記事の内容は執筆時点(2025年12月)の情報に基づきます。仕様や発売時期は変更になる可能性があります。最新情報は必ずトヨタ自動車株式会社 ランクルFJ公式記事をご確認ください。
ランクルFJの発売日と予約はいつから?
日本発売は「2026年年央(夏前〜夏頃)」の予定です。
予約開始は正式発表されていませんが、これまでの傾向から「2026年春頃」に動きがあると予想されます。
欲しいと思っている方にとって一番気になるのが「いつ買えるのか」ですよね。トヨタ公式の発表と、最近の新型車の販売傾向からスケジュールを紐解いてみましょう。
日本発売日は2026年年央
トヨタ自動車は、日本での発売時期を「2026年年央頃」と明言しています。
「年央」とは、文字通り1年の真ん中あたり、つまり6月〜8月くらいを指すのが一般的です。2025年10月の世界初公開から半年以上先になりますので、少し待ち遠しいですが、その分しっかりと開発が進められているはずです。
先行予約・受注開始時期の予想
現時点では予約開始日は未定ですが、過去の「新型プリウス」や「ランクル250」の事例を参考にすると、ある程度の予測が立ちます。
最近のトヨタ車では、新型プリウスやランクル250のように、「詳細なスペックや価格の発表」と「注文受付の開始」がほぼ同時になるケースも目立っています。昔のように「発売の数ヶ月前から事前予約ができる」というパターンばかりではなくなってきています。
これを踏まえた、筆者の予想スケジュール感は以下の通りです。
- 2026年春ごろ(3月〜4月?): 日本仕様のグレード・価格などの詳細情報が発表される。
- 発表と同日〜数日後: ディーラーでの正式注文(契約)がスタート。
- 2026年夏前〜夏ごろ: 発売開始、および初期ロットの納車が始まる。
もちろん、半導体の供給状況や生産ラインの都合で前後する可能性は十分にあるため、あくまで目安として捉えてください。
▼車選択メモの考察
最近の人気車種、特にランドクルーザーシリーズは「発売と同時に注文が殺到し、すぐに受注停止になる」という現象が頻発しています。もしFJを本気で狙っているなら、「発売されてから試乗して考えよう」ではなく、2026年の春先からディーラー担当者とこまめに連絡を取り、「情報が入ったらすぐに教えてほしい」と伝えておくのが、早期納車への一番の近道かもしれません。
※本記事の予想スケジュールは過去の傾向に基づく推測であり、確定情報ではありません。最新の販売スケジュールはトヨタ自動車株式会社 公式企業サイトや販売店へお問い合わせください。
ランクルFJの価格予想と値段
公式価格は未発表ですが、各種メディアの予想では「300万円台後半〜400万円台後半」程度のレンジが有力視されています。「RAV4より少し高く、ランクル70よりは少し安い」というポジションが濃厚です。
「小さいランクルだから安いだろう」と期待しすぎると、少し驚くかもしれません。中身が本格的なクロカン四駆である以上、それなりのコストがかかっているからです。
グレード別乗り出し価格予想
各種自動車メディアや、既存のトヨタ車の価格バランスを整理すると、以下のような価格帯になるのではないかと推測されます。
| 想定グレード | 予想価格帯(税込) | イメージ |
|---|---|---|
| エントリー | 約400万円前後 | 必要最低限の装備で、カスタムベースにも向く仕様。 |
| 中間グレード | 430〜460万円 | 快適装備が充実した、一番売れ筋になりそうなモデル。 |
| 上級・特別仕様 | 470〜520万円 | オフロード装備満載や、豪華内装のトップグレード。 |
※上記はあくまで予想価格です。
RAV4・ランクル70との価格比較
価格を予想する上でヒントになるのが、「他の車種との位置関係」です。
- RAV4(約300〜560万円): 乗用車ベースのSUV。これよりは「本格機能代」の分、少し高くなりそうです。
- ランドクルーザー70(約480万円): 兄貴分にあたる70シリーズが480万円です。FJはこれより下の価格設定にしないと、お客さんが迷ってしまいます。
このことから、「スタート価格は400万円を切るか切らないか、中心価格は450万円前後」というのが、現実的なラインではないでしょうか。
▼車選択メモの考察
「ジムニーのような手軽な価格(200万円台)」を期待する声もありますが、ボディサイズや排気量(2.7L)を考えると、その価格帯は物理的に難しいでしょう。ただ、最近の車の高騰ぶりを考えると、もし400万円前後でこの本格的な機能が手に入るなら、むしろ「バーゲンセール」と言えるかもしれません。リセールバリュー(売却時の価値)もランクルシリーズ同様に期待できそうです。
※価格情報はすべて予想です。正式な価格はトヨタ自動車株式会社 ランクルFJ公式記事の発表をお待ちください。
ランクルFJのサイズとボディ寸法
全長約4.6m、全幅約1.85m。「ジムニーよりはずっと大きく、プラドよりは扱いやすい」サイズ感です。
RAV4などの中型SUVに近い感覚で乗れるでしょう。
コンセプトモデル「コンパクトクルーザーEV」の流れをくむとも言われるFJですが、実際にどれくらいの大きさなのでしょうか。数値で比べてみると、そのキャラクターがはっきりします。
ジムニー・250とサイズ比較
トヨタが公開しているプロトタイプの数値を元に、おなじみの車種と比べてみました。
| 項目 | 新型 FJ (プロト) | ランクル250 | スズキ ジムニー |
|---|---|---|---|
| 全長 | 4,575mm | 4,925mm | 3,395mm |
| 全幅 | 1,855mm | 1,980mm | 1,475mm |
| 全高 | 1,960mm | 1,935mm | 1,725mm |
運転のしやすさと立体駐車場
1. 長さは意外と短い
全長4,575mmというのは、トヨタの「カローラクロス」や「RAV4」に近い長さです。ランクル250と比べると35cmも短いので、スーパーの駐車場やUターンなどで「長すぎて困る」ことは少ないはずです。
2. 幅はそこそこある
全幅1,855mmは、決して「コンパクトカー」の幅ではありません。昨今のSUVとしては標準的ですが、狭い路地でのすれ違いでは少し気を使うサイズです。ジムニーのような「軽自動車感覚」ではないので注意が必要です。
3. 背はかなり高い
注目すべきは全高1,960mmという高さです。これは大人の男性が見上げるほどの高さで、ランクル250よりも高い数値です。頭上の空間が広いため車内は開放的ですが、高さ制限のある立体駐車場(2.1m以下など)には注意が必要なレベルです。
▼車選択メモの考察
このサイズ感は絶妙です。日本の道路事情において「長さ」は取り回しに直結しますが、「幅」はある程度許容される傾向にあります。全長をバッサリ短くして取り回しを良くしつつ、幅と高さを確保して居住性と迫力を出す。このパッケージングは、日本の都市部でランクルに乗りたい人にとって、まさに「待ってました」というサイズではないでしょうか。
※数値はプロトタイプのものであり、量産モデルでは変更になる可能性があります。詳細はトヨタ自動車株式会社 ランクルFJ公式記事をご確認ください。
外装デザインと内装の特徴:サイコロ+丸目ライト
「サイコロ」をモチーフにした四角いボディに、愛らしい丸目ライトを装備。
バンパーが分割式で交換しやすいなど、遊びと実用を兼ね備えたデザインです。
FJのデザインは、一目見て「あ、これ好き!」となる人が多そうな、レトロで新しい雰囲気をまとっています。
外装:丸目と角型ボディ
全体的なシルエットは、まるでサイコロのように四角い「直方体」です。これは単にデザインだけでなく、車内のスペースを隅々まで無駄なく使うための工夫でもあります。
- 丸目ヘッドライト: 歴代ランクルの伝統を受け継ぐアイコン。可愛らしさと頼もしさが同居しています。
- 交換しやすいバンパー: 前後のバンパーは、角の部分だけが独立して外れる構造になっています。もしオフロードでガリッとぶつけてしまっても、その部分だけ交換すれば済むように設計されています。「傷つくことを恐れずに遊んでほしい」というメッセージが感じられます。
内装:水平基調と操作性
インテリアも「道具感」にあふれています。
- 水平基調のダッシュボード: ハンドルの奥に広がるパネルが真っ直ぐ水平になっています。これは、悪路を走っている時に車がどれくらい傾いているかを直感的に分かりやすくするためです。
- シンプルな操作系: スイッチ類は直感的に操作できるように配置されており、オシャレさよりも「迷わないこと」が重視されています。
▼車選択メモの考察
最近の車は流線型でシュッとしたデザインが多いですが、FJはその逆を行く「カクカク・ゴツゴツ」路線です。しかし、これが逆に新鮮で、都会の風景にもアウトドアにも映えます。「ぶつけてもバンパーの角だけ変えればいいや」と思える心理的な気楽さは、この車を使い倒す上で意外と大きなメリットになるはずです。
※デザインや装備の詳細はトヨタ自動車株式会社 公式企業サイトの情報に基づきます。
IMVプラットフォームと走行性能:ハイラックス系の本格派
見た目は可愛くても、骨格はトラック譲りの「ラダーフレーム」。
頑丈なIMVプラットフォーム採用やサスペンションの動き(ホイールアーティキュレーション)は、ランクル70並みを目指しています。
FJの最大の売りは、SUV風の見た目をした乗用車(クロスオーバー)ではなく、「中身がガチのクロカン四駆」であることです。
ラダーフレームIMVの採用
この車には、ハイラックスなどと同じ「IMVシリーズ」のプラットフォームが使われています。これは、世界中の過酷な道路や鉱山などで使われることを前提とした、極めて頑丈な「ラダーフレーム(はしご型の骨格)」構造です。
普通の乗用車はボディ全体で力を受け止めますが、FJは鉄のハシゴの上にボディが乗っているような構造なので、岩場を走ってもボディが歪みにくく、圧倒的な耐久性を誇ります。
70譲りの悪路走破性
トヨタは、この短いボディで「ランクル70」と同じくらいの足回りの動き(タイヤが地面から離れない性能)を確保したとしています。
さらに、ホイールベース(前輪と後輪の間隔)をランクル250より27cmも短くしたことで、小回りが利き、段差でお腹を擦りにくくなっています。
▼車選択メモの考察
「ラダーフレーム」と聞くと、乗り心地が悪いイメージがあるかもしれません。確かに最新の乗用車ベースSUV(ハリアーやRAV4など)のようなフワッとした快適さとは質が違いますが、最近のラダーフレーム車は剛性が高く、意外としっかりとした乗り味です。「頑丈な道具に守られている」という独特の安心感は、一度味わうと病みつきになる魅力があります。
※メカニズムの詳細はトヨタ自動車株式会社 ランドクルーザーFJ公式記事の情報に基づきます。
ランクルFJエンジンと燃費・スペック
心臓部は「2.7Lガソリンエンジン+6速AT」のシンプルな組み合わせ。
ハイブリッドなどの設定は現時点ではなく、パワーよりも信頼性を重視した仕様です。
最新の車というとハイブリッドやターボを想像しますが、FJのエンジンは非常にクラシックで実直なものが選ばれました。
2.7Lエンジンのスペック詳細
公式発表されているスペックは以下の通りです。
- 種類: 直列4気筒 2.7L ガソリン自然吸気
- 出力: 163馬力 / 246N・m
- 変速機: 6速オートマチック(6 Super ECT)
- 駆動: パートタイム4WD
この「2TR-FE」というエンジンは、長い間ランドクルーザープラドやハイラックスで使われてきた、改良に改良を重ねて行き着いた「完成され尽くした」エンジンです。
最新のターボエンジンのような爆発的な加速はありませんが、壊れにくく、低回転からじわっと力が湧き出るため、オフロードでの扱いやすさは一級品です。
2TR-FEの実燃費と走行感
正直にお伝えすると、このエンジンと車体の組み合わせは燃費向きではありません。
同じエンジンを積むプラドの実績から推測すると、使い方次第で実燃費はおおよそリッター5〜9km前後、街乗り中心では7km/L前後になる可能性が高いでしょう。維持費については、あらかじめ心の準備をしておいた方が良さそうです。
パートタイム4WDの操作と特徴
FJは、自分で2WDと4WDを切り替える「パートタイム4WD」を採用しています。
- 普段(街乗り): 後輪駆動(2WD)で走行。
- 悪路・雪道: レバー操作で4WDに切り替え。
「必要な時だけ変身する」というこの機構は、機械としてシンプルで壊れにくいため、本格派の四駆では好まれる方式です。
ディーゼルやハイブリッドの予定
▼車選択メモの考察
「えっ、今どきハイブリッドないの?」と思うかもしれませんが、これはコストダウンと信頼性の両立を狙った結果でしょう。複雑なハイブリッドシステムを積まないことで車両価格を抑え、万が一僻地で故障しても直しやすくする。FJが「生活の道具」であることを象徴するエンジン選びだと言えます。
※エンジンスペックはトヨタ自動車株式会社 公式ランクルFJ公式記事のプロトタイプ数値を参照しています。
カスタムパーツと拡張性:LAND HOPPER
FJは「素材」としての魅力も満載。自分好みにイジる前提で作られています。
トランクに積める三輪の電動パーソナルモビリティ「LAND HOPPER」と組み合わせた遊び方もコンセプトとして提案されています(市販化や発売時期は未定)
FJは、納車された時が完成ではありません。そこからオーナーが自分色に染めていくことをトヨタは推奨しています。
純正オプションとカスタム
ボディの側面には「モールパネル」と呼ばれる部分があり、ここにアウトドアギアを取り付けたり、アクセサリーを装着したりできるような設計になっています。
ルーフラックを載せてキャンプ道具を満載にするもよし、ガード類をつけてよりワイルドにするもよし。純正オプションだけでなく、社外品のパーツもたくさん出てきそうな予感がします。
ランドホッパーとの連携
FJの発表と同時に提案されたのが、三輪の電動モビリティ「LAND HOPPER(ランドホッパー)」です。
これは折りたたんでFJの荷室に積み込める小型バイクのようなもので、「車でキャンプ場まで行き、現地の散策はランドホッパーで」という新しい遊び方を提案しています。
「車で行ける場所の、さらにその奥へ」という冒険心をくすぐるアイテムです。
▼車選択メモの考察
車を単なる移動手段ではなく「秘密基地」のように捉える人にとって、FJの拡張性はたまりません。かつてのFJクルーザーがそうだったように、この車もまた、オーナーごとの個性が爆発するカスタムカルチャーを生み出すでしょう。「何をつけようか」とカタログを見ている時間も、この車の性能の一部と言えるかもしれません。
※カスタマイズオプションやLAND HOPPERの市販化詳細はトヨタ自動車株式会社 ランドクルーザーFJ公式記事の続報をお待ちください。
ランクルFJ:ランクル250・70・300との違い
300は高級、250は家族向け、70は仕事人。
対してFJは「カジュアル&パーソナル」なポジションです。
ランクルシリーズの中でどれを選ぶべきか迷っている方へ、それぞれのキャラクターを一言で整理します。
- ランクル300:
予算があり、最高の快適性とステータスが欲しい人向け。サイズも特大。 - ランクル250:
家族4〜5人で快適に移動し、3列シートも。たまにキャンプもしたい人向け。優等生。 - ランクル70:
乗り心地の硬さや不便さよりも商用やハードなオフロード用。「本物の道具」を愛せる人向け。マニアック。 - 新型FJ:
高いルーフの5人乗り、1人2人あるいは少人数の家族で、街乗りから泥遊びまで「肩肘張らずに」楽しみたい人向け。
FJは、サイズ的にも価格的にも、これら兄貴分たちへの「入り口」としての役割を果たします。
▼車選択メモの考察
これまで「ランクルに乗りたいけど、家の駐車場に入らないから諦めていた」「値段が高すぎて手が出なかった」という層を、FJはごっそり救い上げる可能性があります。既存のランクルユーザーが降りてくるというよりは、全く新しい若い層や、ダウンサイジングしたいシニア層など、新しいファンを開拓するモデルになるでしょう。
※各モデルの位置づけはトヨタ自動車株式会社 ランクルFJ公式記事の情報を元に分析しています。
ランクルFJのメリット・デメリット
最大のメリットは「扱いやすいサイズと本格性能の両立」。
デメリットは「燃費」と「立体駐車場の制限」です。
どんな車にも良い点と注意点があります。購入後に後悔しないよう、公平な視点で整理しました。
メリット(ここが良い!)
- 取り回しの良さ: 4.6mを切る全長と、良く切れるハンドル(最小回転半径5.5m予定)で、日本の狭い道でも苦労しにくい。
- 本物の安心感: ハイラックス譲りの頑丈なフレームは、長く乗ってもヘタりにくく、災害時などの悪路でも頼りになります。
- デザインの愛嬌: 威圧感の少ないポップなデザインは、街中でも好印象を与えます。
デメリット(ここは注意!)
- 燃費と維持費: 2.7Lガソリンエンジンは、ハイブリッド車に慣れた身には「大食い」に感じるでしょう。税金もそれなりにかかります。
- 高さ制限: 全高1,960mmは、都市部の古い立体駐車場や、ショッピングモールの高さ制限(2.1mなど)ギリギリの場所も。自宅の車庫の高さ確認は必須です。
- 納期のリスク: 人気爆発が予想されるため、発売直後は「数年待ち」や「抽選販売」になる可能性が高いです。
▼車選択メモの考察
「デザインに惚れた!」という理由だけで買うと、燃費の悪さや乗り心地の硬さに驚くかもしれません。しかし、それらのネガティブ要素を補って余りある「所有する喜び」と「どこへでも行ける自由」がこの車にはあります。デメリットを理解した上で、それでも欲しいと思えるなら、FJは最高の相棒になるはずです。
※メリット・デメリットは現時点の公開情報に基づく筆者の分析です。最新情報はランクルFJ公式企業サイトをご確認ください。
ランクルFJ購入前のよくある質問
昔のFJクルーザーとは別物です。街乗りメインでもOKですが、燃費は覚悟しましょう。
Q. FJクルーザーとの違いは?
A. 名前や雰囲気は似ていますが、中身は全く新しい別の車です。
昔のFJクルーザーは「おしゃれな企画モノ」的な側面がありましたが、今回のFJはランドクルーザーシリーズの正当な一員として、最新の技術でゼロから開発されています。観音開きのドアではなく、使いやすい普通のドアになっています。
Q. 街乗りでの使い勝手は?
A. もちろんです!でも、少しもったいないかも?
ファッションとして乗るのも大いにアリです。段差を気にせず走れるので、実は街乗りも快適です。ただ、この車の真価はやはりオフロードやアウトドアで発揮されます。せっかくFJを買うなら、これを機にキャンプなどを始めてみるのも素敵だと思います。
Q. ジムニーと迷っています。
A. 「維持費」と「広さ」で決めましょう。
維持費の安さと狭い林道での最強さを求めるなら軽自動車のジムニーです。
一方、5人で乗ったり、高速道路を使って遠出をしたり、たくさんの荷物を積むなら、普通車のFJの方が圧倒的に楽といえそうです。
▼車選択メモの考察
この車への疑問の多くは、「本格的すぎて使いこなせるか?」という点に集約されると思います。ですが、今のランクルは電子制御も優秀で、初心者でも安全に運転できるように作られています。「自分にはオーバースペックかな?」なんて心配せず、見た目が好きなら飛び込んでみる価値は十分にあります。
※本記事のQ&Aは一般的な傾向に基づく回答です。詳細はランドクルーザーFJ公式記事をご確認ください。

