新型ハイラックス(9代目)のフルモデルチェンジ最新情報が、トヨタ公式サイトや海外での発表を通じて徐々に明らかになってきました。約10年ぶりの全面刷新となる次期モデルは、「頑丈なトラック」としての魅力はそのままに、内装や快適性が劇的に進化し、「家族も乗せやすい最新ピックうアップトラック」へと生まれ変わると予想されています。
「現行モデルのデザインが好きだけど、新型の機能も気になる」
「今買うべきか、2026年まで待つべきか決められない……」
そんな悩みを持つ方のために、難しい専門用語はできるだけ使わず、新旧モデルの違いを徹底比較してまとめました。
▼この記事でわかること
- 2026年年央とされる「日本発売時期」と国内導入モデルの詳細
- コンセプトはサイバー相撲?「見た目」と「デジタル内装」の全貌
- 2.8Lエンジン&電動パワステ採用で「運転のしやすさ」はどう変わる?
- 【結論】お得なのはどっち?現行型vs新型の比較と選び方
※この記事の情報は、2025年12月10日時点の調査データに基づいて作成しています。
新型ハイラックス(9代目)フルモデルチェンジ:何が違う?
2026年年央に日本発売予定の新型ハイラックス(9代目)は、約10年ぶりのフルモデルチェンジで「乗用車ライクな快適性」へ大きく進化します。従来の頑丈さはそのままに、最新のデジタル内装と運転支援システム、そして海外発表で採用が明らかになっている力強い2.8Lディーゼルエンジンの採用(予想)により、ファミリーユースでも選びやすい一台になるでしょう。
「ハイラックスが新しくなるらしいけど、結局何が変わるの?」
「今のモデルを買うべきか、2026年まで待つべきか悩む……」
そんな疑問をお持ちの方へ。まずは難しいスペックの話を抜きにして、「現行型(8代目)」と「新型(9代目)」の違いを、初心者の方にも分かりやすいようにざっくりとした比較表にまとめました。
結論から言うと、大きさはほぼ変わらないものの、中身は「トラック」から「最新の快適SUV」へと劇的な進化を遂げています。
新型ハイラックスと旧型とのざっくり比較
※新型の仕様は、海外発表および国内メディアの予想情報を含みます。
| 比較項目 | 現行(8代目) | 新型(9代目) | 初心者向けポイント |
|---|---|---|---|
| 発売時期 | 2017年~発売中 (公式:生産休止) |
2026年年央 (公式) |
約10年ぶりのフルモデルチェンジ |
| エンジン (パワー) |
2.4L ディーゼル | 2.8L ディーゼル (有力) |
排気量UPで、坂道や追い越しがラクに |
| 変速機 (ミッション) |
6速オートマのみ | 6速AT | 基本はAT。 海外仕様では6速MT設定あり。 しかし日本仕様の導入は未定。 |
| サイズ (取り回し) |
全長 5340mm | 全長 5320mm (プロト) |
ほぼ変わらない(今の駐車場でOK) |
| メーター (目の前) |
アナログ針+小画面 | フルデジタル画面 | 地図や情報を目の前に大きく表示可能 |
| ナビ画面 (中央) |
8インチ程度 | 12.3インチ大型画面 | スマホ連携も見やすい巨大画面へ |
| ハンドル (操作感) |
油圧式(ずっしり重い) | 電動式 (低速で軽い) |
一番の進化点!車庫入れが劇的に楽 |
| ブレーキ (制御) |
油圧式 | 電子制御ブレーキ | 自動運転支援時のブレーキが滑らかに |
| 安全装備 (TSS) |
一世代前のシステム | 最新世代へ進化 | 歩行者検知や死角モニターで安心感UP |
| 動力源 (種類) |
ディーゼルのみ | ディーゼル (BEV等は未定) |
日本は当面「力強いディーゼル」を継続 |
このように、見た目の迫力はそのままに、運転のしやすさや車内のハイテク化が一気に進むのが今回のフルモデルチェンジです。
「じゃあ具体的にどうカッコよくなるの?」「走りはどう変わる?」という点を、さらに詳しく掘り下げていきましょう。
▼車選択メモの視点:待つべきか、買うべきか
現行型の「アナログ感」や「トラックらしい無骨な操作感」を愛する人にとっては、今の8代目が最後の選択肢になるかもしれません。新型は良くも悪くも「洗練」されます。一方で、奥様やパートナーともハンドルを共有する予定があるなら、ハンドルが軽く安全装備も充実する新型(2026年)を待つ価値は非常に高いと言えます。「家族の理解」を得やすいのは、間違いなく新型の方でしょう。
※本記事は執筆時点(2025年12月)の情報を元に作成しています。日本仕様の最終的なスペックや価格を保証するものではありません。最新かつ正確な情報は必ずハイラックス公式サイトや販売店にてご確認ください。
新型の外観デザイン「サイバー相撲」やサイズ
サイズ感は現行とほぼ同じ「全長5.3m級」をキープ。デザインは「サイバー相撲」をテーマに、縦長のグリルで相撲取りのようなドッシリとした安定感と、最新トレンドを取り入れた未来的なタフさを融合させています。
クルマの第一印象を決めるデザイン。新型ハイラックスは、一目で「新世代のクルマだ」と分かる顔つきになります。
コンセプトは「サイバー相撲」
ちょっとユニークな名前ですが、開発コンセプトの一つに「Cyber Sumo(サイバー相撲)」という言葉があります。
これは、お相撲さんが立ち合いでガッチリと構えたような「安定感」と「力強さ」を表現したもの。具体的には、フロントグリル(顔のメッシュ部分)が縦長のデザインになり、これまで以上に押し出し感の強いマスクになります。
サイズは「意外と変わらない」
「フルモデルチェンジで、さらに大きくなって駐車場に入らなくなるのでは?」と心配される方もいるかもしれません。
安心してください。海外で発表されたプロトタイプのデータを見る限り、全長・全幅ともに現行モデルとほぼ同じサイズ感に収まっています。
- 現行(8代目):全長5340mm × 全幅1855mm
- 新型(9代目):全長5320mm × 全幅1855mm(タイ仕様参考値)
日本の道路事情や駐車枠ギリギリのサイズ感を考慮してか、これ以上の巨大化は避けられたようです。「今の駐車場に入るなら、新型も入る」と考えて良いでしょう。
▼車選択メモの視点:デザインの「資産価値」
SUVブームの中で、ハイラックスのようなピックアップトラックは「ファッションアイコン」としての側面も強くなっています。OVERLANDなど一部グレードでは、「TOYOTA」のビッグロゴをリアゲートに配するなど、新型はより「ギア感(道具感)」を強調したデザインです。この「遊び心ある見た目」は、将来手放す際のリセールバリュー(再販価値)にもプラスに働く可能性があります。流行りのオラオラ系とは一線を画す、機能美を突き詰めたデザインは飽きが来にくいものです。
内装は12.3インチナビとデジタル化へ
「トラック=内装が質素」という常識を覆す進化です。12.3インチの大型ディスプレイやフルデジタルメーターを採用し、RAV4やハリアーといった最新乗用SUVと比較しても遜色のない、快適でハイテクな運転空間に生まれ変わります。
ドアを開けて運転席に座った瞬間、現行オーナーなら一番驚くのがこの「内装」かもしれません。内装が見れる動画を貼っておきます。
メーターとナビが「今どき」に
現行モデルはアナログの針メーターですが、新型は「フルデジタルメーター」になる見込みです。速度や回転数に加えて、地図や安全装備の作動状況など多様な情報を鮮明に表示できます。
さらに、中央のナビ画面(センターディスプレイ)も最大12.3インチへと大型化。スマホを繋いで地図アプリを大画面で映したり、音楽を選んだりといった操作が、スマホ感覚でスムーズに行えるようになります。
シンプルだけど安っぽくない
デザインのテーマは「Robust Simplicity(ロバスト・シンプリシティ)」。日本語にすると「頑丈なシンプルさ」といったところでしょうか。
ごちゃごちゃしたスイッチを減らしてスッキリさせつつ、アウトドアで汚れた手で触れても大丈夫なタフさを残しています。「仕事で使う道具」としての使い勝手と、「休日のファミリーカー」としての質感をうまく両立させている印象です。
▼車選択メモの視点:電動パーキングの恩恵
内装の写真や「電制ブレーキ」の情報から推測すると、新型はついに「電動パーキングブレーキ&オートブレーキホールド」が採用される可能性が高いです(日本仕様での採用未公表)。これが付くと、信号待ちでブレーキペダルから足を離しても停止状態が維持されます。地味な機能に見えますが、長距離ドライブや渋滞時の疲労軽減効果は絶大。この機能のためだけに新型を待つ価値があると言っても過言ではありません。
日本仕様のエンジンは2.8Lディーゼルか
日本仕様のエンジンは、現行の2.4Lから「2.8Lディーゼル」へ排気量がアップする見込みです(海外で正式採用されており、日本でも同様の仕様になるのではと予想されている)。これによりパワーとトルク(加速の力強さ)が大幅に向上。重い荷物を積んだ際や、高速道路での合流がよりスムーズになります。
クルマの心臓部であるエンジンも、より頼もしいものに進化しそうです。
2.4Lから2.8Lへアップグレード
現在、日本で販売されているハイラックスは2.4Lのディーゼルエンジンです。これでも必要十分な力はありますが、「急な坂道」や「高速道路の追い越し」では、もう少し余裕が欲しいと感じる場面もありました。
新型(日本仕様)では、ランドクルーザープラドなどにも使われていた2.8Lディーゼルエンジンが採用されるという情報が有力です。
単純に数字が大きくなるだけでなく、「アクセルをあまり踏み込まなくてもグイグイ進む」という感覚が強くなります。
日本仕様はディーゼル中心か
世界的には「電気自動車(BEV)」や「マイルドハイブリッド」のハイラックスも発表されていますが、トヨタ公式サイトでは「日本にはディーゼルモデルを導入予定」と明記されています。
当面の間、日本では「軽油で走る力強いディーゼル車」というハイラックスのキャラクターは変わらないでしょう。
▼車選択メモの視点:余裕は「安全」に繋がる
エンジンのパワーアップというと「飛ばすためのもの」と思われがちですが、ハイラックスのような重量級の車にとっては「安全マージン」になります。高速道路の短い合流車線でスムーズに本線に入れたり、キャンプ道具満載の山道でもエンジンを唸らせずに登れたりすることは、精神的な余裕を生み、結果として事故のリスクを減らすことにも繋がります。2.8L化は非常に理にかなった進化です。
乗り心地改善と電動パワステで運転が楽に
油圧パワステから「電動パワステ(EPS)」への変更が革命的です。街中ではハンドルが軽く、高速では安定性が向上。さらにフレーム(骨格)の新設計により、トラック特有の不快な揺れが抑えられ、後席の家族も酔いにくい乗り心地へと進化します。
「ハイラックスはカッコいいけど、乗り心地が悪いし運転が疲れる」。そんな弱点が、新型では大きく改善されそうです。
ハンドルが軽くなる!(EPS採用)
現行型オーナーの悩みの種だった「ハンドルの重さ」。油圧式という昔ながらの仕組みが原因でした。新型では、今の乗用車の主流である「電動パワーステアリング(EPS)」が採用されます(海外仕様では採用となっており日本も同様の可能性高い)。
これにより、スーパーの駐車場など低速では指一本で回せるほど軽く、逆に高速道路ではドッシリと安定する、という理想的な制御が可能になります。
乗り心地と静粛性の向上
クルマの骨格である「フレーム」も新設計され、より頑丈になりました。さらにサスペンション(バネ)の調整も見直されています。
「荷物を積んでも大丈夫」な強さは維持しつつ、「空荷(荷物を積んでいない状態)で走った時のガタガタした揺れ」を抑える工夫が施されています。
安全装備は「最新世代」へ
トヨタの安全機能パッケージ「Toyota Safety Sense」も最新版にアップデートされます。
- プリクラッシュセーフティ:歩行者や自転車も検知
- レーダークルーズコントロール:前の車に自動でついていく機能がより自然に
- ブラインドスポットモニター:死角の車をお知らせ(車線変更が安心)
特にハイラックスは車体が長く後ろが見にくいので、センサー系の充実は初心者にとって非常にありがたいポイントです。
▼車選択メモの視点:EPSが変える「日常」
電動パワステ(EPS)の採用は、カタログのスペック表以上に大きな変化をもたらします。これによって、最新の「レーンキープアシスト(車線の中央を走るようにハンドルを支援する機能)」が高度に制御できるようになるからです。今まで「体力勝負」だったハイラックスでの長距離移動が、これからは「安楽なクルージング」に変わります。週末のアクティビティの帰路、疲れた体での運転が劇的にラクになるはずです。
【まとめ】初心者向け:新型ハイラックスの違い比較
新型は「見た目はワイルド、中身は優等生」への進化です。現行型の不満点(ハンドルの重さ、内装の古さ、パワー不足)をほぼ全て解消し、家族も納得する快適性を手に入れます。予算が許すなら、2026年まで待つ価値は十分にあります。
ここまで詳しく見てきましたが、最後に改めて「結局、新型ハイラックスはどういう車になるのか」を初心者の方に向けてまとめます。
- 見た目はキープコンセプト大きさや雰囲気は今のまま。「デカくてカッコいい」は変わりません。
- 運転が「普通の乗用車」感覚にハンドルが軽くなり、ブレーキやアクセル操作もスムーズに。女性や初心者でも運転しやすくなります。
- 我慢しなくていい内装「トラックだから画面が小さくても仕方ない」という言い訳は不要。最新スマホのような大画面で快適です。
- 力持ちで頼れるエンジンが大きくなることで、キャンプ道具をたくさん積んでも余裕の走りを見せてくれます。
現在、ハイラックスを検討中の方にとって、2026年(予定)という発売時期は少し先かもしれません。
しかし、もし急ぎでないのであれば、「デジタル化」と「快適性」を手に入れた新型を待つことは、非常に賢い選択だと言えます。
もちろん、現行型の「アナログな機械を操る楽しさ」も捨てがたい魅力です。ご自身のライフスタイルに合わせて、じっくり検討してみてくださいね。
▼車選択メモの視点:リセールへの影響
フルモデルチェンジが行われると、一般的に旧型の中古車相場は下落傾向になります。しかし、ハイラックスのような特殊な商用車ベースのピックアップトラックは、海外需要も高いため、極端な値崩れはしにくい傾向にあります。「とりあえず現行型の中古に乗って、新型が出たら乗り換える」というプランも、意外と経済的なダメージは少ないかもしれません。悩んでいる時間がもったいないなら、まずは動いてみるのも一つの手です。
※本記事は執筆時点(2025年12月)の情報を元に作成しています。日本仕様の最終的なスペックや価格を保証するものではありません。最新かつ正確な情報は必ずハイラックス公式サイトや販売店にてご確認ください。

