「ホンダ パスポートは逆輸入?日本発売しないのか?」──東京オートサロンでの実車展示をきっかけに、そんな期待と疑問を抱く方が増えています。
北米市場で人気のこのタフなSUVは、現時点で日本への正規導入はアナウンスされていません。しかし、いくつかの「状況証拠」や報道から、今後の日本展開を期待する声があるのも事実です。
この記事では、特定のモデルを推奨するのではなく、現在わかっている公式情報や噂の背景を客観的に整理しました。「結局、日本で乗れる可能性はあるの?」というモヤモヤを解消するために、以下の要点をまとめています。
- 2026年初頭時点での「公式な」販売ステータス
- なぜ今「日本導入」が噂されるのか?その3つの理由
- 将来的な「正規販売」や「ハイブリッド化」の可能性予測
- もし日本で乗る場合のサイズ感や維持費のリアルなイメージ
※この記事の情報は、2026年2月5日時点の調査データに基づいて作成しています。
まず、ホンダ新型パスポートのスペック・サイズ・特徴を整理
まずは、パスポートそのものがどんなクルマなのかをざっくり整理します。ホンダが北米で販売している2列シートSUVで、3列シートの「パイロット」をベースにした5人乗り仕様というポジションです。オフロード寄りの足回りとV6エンジンで、オンロードの快適性と悪路走破性のバランスを狙ったモデルになっています。
主な特徴を、ざっと眺めやすいようにポイントでまとめます。
- 車格・コンセプト:北米市場向けの5人乗りミッドサイズSUV。兄貴分のパイロット(3列シートSUV)より少し短く、2列シートで荷室を広げた「実用+アウトドア」路線のモデルです。
- パワートレイン:3.5L V6ガソリンエンジン(約280〜285psクラス)+10速AT+四輪駆動システム「i-VTM4」を採用。V6らしい余裕のある加速と、電子制御で前後左右に駆動力を配分する4WDが特徴です。
- ボディサイズ:全長約4,864mm/全幅約2,017mm/全高約1,857mm(海外仕様値)。日本の一般的なSUVと比べると「幅がしっかり2m近い」大型クラスです。
- 室内・荷室:5人乗りで後席もゆったり。2列目を立てた状態で約1,246L強、倒した状態で最大約2,373Lとされており、「2列シート+巨大ラゲッジ」を活かした使い方ができます。
- 価格帯(アメリカ):米国での価格はおおよそ4万ドル台半ば〜5万ドル弱で、グレードやオプション込みで日本円にするとおおよそ650〜900万円台(為替により変動)に収まるレンジ感です。
日本目線でざっくりイメージするなら、「ランドクルーザー250より少し短くて、CR-Vよりひとまわり大きい」「2列シートで荷物をドカッと積めるタフ系SUV」と考えると、サイズ感とキャラがつかみやすいと思います。
※本記事の内容は執筆時点で公開されている情報をもとに一般的な特徴を整理したものであり、実際の仕様・装備・価格などを保証するものではありません。必ずホンダ パスポート公式サイトや販売店で最新情報をご確認ください。
【2026最新】ホンダ パスポート日本発売・逆輸入の公式情報
ここからは、「噂」ではなく、公式サイトやイベント情報、信頼できるニュースソースから確認できる“今わかっている事実”だけを整理します。
日本での正規販売と発売日の現状
まず大前提として、パスポートは2026年初頭の時点で、日本国内のホンダ公式ラインナップには含まれていません。
- 北米専用モデルとして販売中:車種情報ページは米国ホンダのホンダ パスポート公式サイトにのみ用意されており、日本の新車ラインナップページには登場しません。
- 東京オートサロンでも「販売不可」表示:東京オートサロン2026の公式車両情報ページでは、PASSPORT TRAILSPORT ELITEについて「公道走行可/販売不可」「参考出品」と明記されています。
このことから、「現時点で日本のディーラーへ新車として配備する計画はない」というのが、公式情報から読み取れる立ち位置です。
東京オートサロン2026での扱いは「参考出品」
東京オートサロン2026では、TRAIL LINE(トレイルライン)という新しいオフロード系ブランドの象徴として、北米仕様の「PASSPORT TRAILSPORT ELITE」が展示されました。
- 展示区分:公式ニュースリリースでは「北米仕様、参考出品」と明記。日本向け販売車としてではなく、“方向性を示すための参考展示”扱いです。
- イベント側の表示:東京オートサロン公式でも、PASSPORT TRAILSPORT ELITEは「参考出品」「公道走行可」「販売不可」とされています。
- 他のSUVとの扱いの違い:同じTRAIL LINEのCR-VやZR-V、ヴェゼルなどは“コンセプトモデル(日本販売モデルベース)”として展示されており、パスポートだけが「北米仕様の参考出品」という位置づけでした。
まとめると、「日本で売るから持ってきた」というよりは、「ホンダのオフロード志向の一つの象徴として北米仕様を見せた」というニュアンスが強い展示だったといえます。
右ハンドル仕様の発売計画がない?
右ハンドル仕様(日本・豪州・英国など向け)については、海外メディアがホンダ関係者の話として「右ハンドル版の計画はない」と報じています。(※報道ベース)
- 初期モデルから左ハンドル専用:初期モデルの時点で「左ハンドルのみの生産で、オーストラリア向けなど右ハンドル圏には導入しない」と明記されています。
- 最新記事でも「右ハンドル計画なし」:その後の記事でも、現行パスポートについて「右ハンドル仕様を用意する予定はない」と報じられています。
右ハンドルを作る前提がないということは、少なくとも現行型については「最初から北米など左ハンドル市場向けモデルとして企画されている」と考えられます。
※本節の内容は執筆時点での公式リリースやイベント情報、報道をもとに整理したものであり、日本での販売有無や導入時期などを保証するものではありません。必ずホンダ パスポート公式サイトや正規ディーラーで最新の取り扱い状況をご確認ください。
ホンダ パスポートが日本へ逆輸入されると噂される3つの理由
米国製SUVの日本逆輸入検討報道の真相
2025年末、海外メディアが「ホンダがアメリカで生産しているSUVを日本へ逆輸入する案を検討している」と報じました(※公式発表は有りません)。具体的には、ピックアップトラックのリッジラインと並んで、パスポートの名前も挙げられています。
- きっかけは日米間の貿易問題:報道によると、米国での対日貿易赤字への対策として「日本からアメリカへ売るだけでなく、アメリカで作ったクルマを日本に送り返す」動きが検討されているとされています。
- 対象候補にパスポート:その中で、「US-built Passport」「Ridgeline」といった具体的な車種名が挙がっており、少なくとも社内検討レベルには乗っていることがうかがえます。
あくまで報道ベースであり、ホンダが「やる」と正式発表したわけではありませんが、「逆輸入の可能性を社内で検討している」という材料にはなります。
公道走行可の実車展示の意味とは
東京オートサロン2026に展示されたPASSPORT TRAILSPORT ELITEは、公式情報で「公道走行可」とされており、日本で実際に登録して走らせられる個体として持ち込まれていることがわかります。
- 公道走行可=評価用としても使える:東京オートサロンの車両情報では「公道走行可/販売不可」と明記されており、イベント後も日本の一般道で走行評価できる前提の車両と考えられます。
- ホンダ側の位置づけ:ホンダの公式リリースでも、PASSPORT TRAILSPORT ELITEはTRAIL LINEの象徴として「北米仕様・参考出品」と紹介されており、「日本導入前提」ではないことが強調されています。
とはいえ、わざわざ日本で走れる仕様にして持ち込んでいることから、「日本の道路やユーザーからの反応を見ている可能性はある」と推測する声が出てくるのは自然な流れです。
大型車向けハイブリッド開発の影響
もうひとつの大きな背景が、ホンダ全体の電動化戦略の変化です。ここ数年の事業説明会などで、ホンダはEV一辺倒ではなく、ハイブリッド(HEV)を軸にした戦略へシフトすることを明らかにしました。
- EV投資を抑え、ハイブリッドを強化:EV投資を当初計画から減らす代わりに、2030年までにハイブリッド車の販売比率を高める方針を打ち出しています。
- 2027〜2031年に新世代ハイブリッドを13車種投入:ホンダの説明資料では、2027年以降に「新世代HEVを13モデル投入」する計画が明記されています。
- 大型車向けハイブリッドシステムを開発:Dセグメント級の大型車(主に北米向け)に対応する新しいハイブリッドシステムを2030年までに導入する計画も示されています。
大型SUVの多くは北米で販売されており、その中にはパイロットやパスポートのような車種も含まれます。今後これらのモデルにハイブリッド仕様が追加されれば、日本など環境規制が厳しい市場にも“持ち込みやすくなる”土台が整う、と考えられます。
※本節は報道・公式発表などから読み取れる事実を整理したものであり、日本市場への導入や逆輸入の実施を約束するものではありません。実際の取り扱いについては必ずホンダ パスポート公式サイトおよび正規ディーラーにて最新情報をご確認ください。
ホンダ パスポートの日本導入シナリオと並行輸入という選択肢
日本発売の可能性を3パターンで予想
日本ユーザー目線で現実的そうなパターンを3つに分けてみます。
| パターン | 概要 | 実現しそう度とタイミングの目安 |
|---|---|---|
| A:並行輸入 | 北米仕様を個人または専門業者が輸入して登録し、日本で乗る。 | すでに実行可能で、欲しい人は今でも現実的に選べる。 |
| B:現行V6のまま正規逆輸入 | 左ハンドル・3.5L V6ガソリン版を、そのまま少量逆輸入して正規販売。 | 右ハンドル計画なし・ハイブリッド非設定を考えると、可能性は低め。 |
| C:次世代ハイブリッド大型SUVとして導入 | モデルチェンジ後のパスポート(または後継車)にハイブリッド&右ハンドルを用意し、日本にも展開。 | 2027年以降の大型車向けハイブリッド投入計画と合うため、2030年前後に“あり得る”シナリオとしてはそこそこ現実味。 |
ホンダがハイブリッド戦略を強化し、大型車向けのシステムも開発していることを踏まえると、A > C > B の順で現実味がある、というのが今のところの整理です。
並行輸入なら今すぐ購入可能
まず一番わかりやすいのが、並行輸入(個人輸入を含む)のパターンです。
- アメリカで買える=日本にも持ち込める:パスポートは北米で普通に販売されているので、現地で新車・中古車を購入し、日本に輸入して登録すること自体は技術的に可能です。
- 費用感のイメージ:本国価格が4万ドル台半ば〜5万ドル弱(約650〜900万円前後)に、輸送費・各種手数料・業者のマージンなどが上乗せされるため、日本での乗り出しはおおよそ800〜1,000万円クラスを見ておくと現実的です(※為替や条件で上下)。
- メリット:今すぐパスポートに乗れる/周りとかぶらない/北米仕様そのものの雰囲気を楽しめる。
- デメリット:正規ディーラーの保証が基本的に効かない/修理・部品供給に時間とコストがかかる/売却時の相場が読みにくい。
「どうしてもこのクルマがいい」「多少コストがかかっても欲しい」という層にとっては、すでに選択肢として成立しているのが並行輸入です。
現行V6エンジンの正規輸入は厳しい?
次に、「今の3.5L V6ガソリン版パスポートを、そのまま日本へ正規逆輸入する」パターンです。これは、個人的にはハードルが高いと見ています。
- 右ハンドル計画がない:現行パスポートは右ハンドル版の計画がないと報じられており、日本向けにわざわざ左ハンドル車を逆輸入するのは販売面でハードルが高いです。
- ハイブリッド非設定:パスポートはV6ガソリンのみで、ハイブリッドの設定がありません。環境性能や燃費を重視する日本市場で、3.5Lガソリン単体の大型SUVを正規導入するのは、税金面・イメージ面でも少し厳しそうです。
- ホンダ自身がハイブリッド強化に舵切り:ホンダは今後の主力をハイブリッドに置く方針を明確にしており、あえてガソリンのみの新規大型SUVを増やす方向性とは噛み合いづらい印象です。
政治的な意味合い(日米貿易)やブランドイメージの観点から、少量限定で“ショーケース的”に導入される可能性まで完全には否定できませんが、長期的に売る前提の正規モデルとしては、そこまで高い確率ではなさそう…というのが今のところの印象です。
次期ハイブリッドモデルでの導入に期待
一方で、「次世代パスポート(またはその後継車)が、大型ハイブリッドSUVとして日本に入ってくる」シナリオは、現実味がそこそこあると考えています。
- ホンダが大型車向けハイブリッドを開発中:先ほど触れた通り、ホンダはDセグメント級の大型車向けハイブリッドシステムを2020年代後半の導入する計画を示しています。
- 新世代ハイブリッド13車種の中に大型SUVが紛れ込む可能性:2027〜2031年に登場する13の新世代ハイブリッドの中に、「パスポート級の大型SUV」が入ってくる余地は十分あります。
- 日本市場との相性:大柄なボディでもハイブリッドで燃費と排ガス性能を伸ばせるなら、日本の税制や環境規制とも折り合いがつきやすくなります。
モデルサイクル(約6〜7年)とホンダのハイブリッド投入タイミングを重ね合わせると、ざっくり「2029〜2032年ごろに、“パスポート系の大型ハイブリッドSUV”がグローバルモデルとして登場し、その中に日本仕様が含まれる」くらいのシナリオは、十分に想像の範囲内だと思います。
もちろん、ここまで書いた内容はあくまで予想にすぎず、確定情報ではありません。
※本節の内容は公開情報をもとにした筆者個人の予想・整理であり、将来のモデルチェンジ内容や日本導入の有無・時期などを保証するものではありません。実際の販売計画や仕様については、必ずホンダ パスポート公式サイトおよび正規ディーラーの案内をご確認ください。
ホンダ パスポートの日本でのサイズ感・内装・維持費を徹底検証
全長・全幅のサイズ感と駐車場の注意点
パスポートの外寸(海外仕様)は、全長約4,830mm×全幅約1,990mm×全高約1,830mmと公表されています。
- 全幅ほぼ2m級:日本の一般的な立体・機械式駐車場の「幅1,850mm前後」という制限を超えてしまうことが多く、利用できる駐車場はかなり限られます。
- 全長は5m弱:郊外の平面駐車場や月極駐車場であれば収まることが多いですが、前後の余裕はあまりないイメージです。
- 走行時は“車線いっぱい”感:日本の一般道・狭い路地では、感覚的に「車線いっぱい」を使うサイズ感で、取り回しには慣れが必要です。
都市部のマンション立体駐車場などをメインで使っている場合は、そもそも物理的に入れない可能性が高いので、購入前に駐車場のサイズ条件を必ず確認する前提の大きさです。
内装・後席の広さと荷室容量
その大柄なボディを活かして、室内と荷室はかなり余裕があります。
- 5人乗りで後席もゆったり:全長のわりに3列目を持たない構成なので、2列目シートにしっかりスペースを割り当てています。
- 巨大なラゲッジスペース:後席を立てた状態で約1,100L強の荷室容量、倒した状態で最大約2,000L超とされており、大型テントやキャンプ道具、自転車などを一気に積み込めるサイズ感です。
- 車中泊との相性:フラットに近い荷室と全長を活かせば、マットを敷いて2人でゆったり寝られる“車中泊ベース車”としても使いやすそうです。
「普段は家族でゆったり乗りつつ、週末は荷物を満載してアウトドアへ」という使い方をイメージしやすいクルマです。
実燃費イメージと税金・維持費
走りのキャラクターと維持費も、あらかじめイメージしておきたいポイントです。
- 力強い3.5L V6+4WD:約285psの3.5L V6エンジンと10速AT、そしてi-VTM4四輪駆動システムを組み合わせ、オンロードでもオフロードでも余裕のある加速とトラクションを狙った仕様です。
- 燃費は“パワー寄り”:公表されている数値ベースでは、4WD車の複合燃費はおおよそ9km/L前後とされ、日本のハイブリッドSUVと比べると燃費面はかなり不利になります。
- 維持費のイメージ:排気量3.5Lクラスなので、自動車税は上位区分、車重も2tクラスで重量税もそれなりにかかります。ガソリンはレギュラー指定ですが、燃費とタンク容量(70L台)を考えると、給油1回あたりのコストはそれなりに重い部類です。
ざっくり言えば、「燃費よりもパワーとタフさを重視したクルマ」であり、日々の通勤だけで乗るにはオーバースペック気味ですが、長距離ドライブやトレーラー牽引、アウトドア用途には頼もしい相棒になり得るキャラクターです。
※本節の内容は海外仕様の公表スペック等をもとに、日本で使用した場合のイメージを一般的に説明したものであり、日本仕様の実際のサイズ・燃費・税額等を保証するものではありません。実車の仕様や維持費については、必ずホンダ パスポート公式サイトおよび専門の販売店・整備工場にてご確認ください。
まとめ:ホンダ パスポート日本発売の行方
- 現状:パスポートは北米で販売中の5人乗りミッドサイズSUV。日本では正規販売されておらず、東京オートサロン2026でも「北米仕様の参考出品・販売不可」として展示されました。
- 短期的(〜数年)の見通し:右ハンドル計画なし・ハイブリッド非設定という状況から、現行V6ガソリン版がそのまま日本正規導入される可能性は高くはなさそうです。
- 中長期的(2030年前後)の可能性:ホンダが大型車向けハイブリッドシステムを開発し、2027年以降に新世代ハイブリッド13車種を投入する計画を公表していることから、その中にパスポート級のSUVが含まれ、日本導入のチャンスが生まれる可能性はあります。
- 今すぐ乗りたい場合:並行輸入という手段を使えば、すでに日本で登録して乗ること自体は現実的です。その場合は、購入価格・輸送費・税金・メンテナンス体制などをトータルで見て判断する必要があります。
「いつ正規導入されるか」を断定できる情報はありませんが、ホンダのハイブリッド戦略や東京オートサロンでの扱いを見る限り、“少なくとも社内で日本市場を全く意識していないわけではなさそうだ”というのが現在の読みやすい落としどころかと思います。
※本節はこれまで紹介した事実をもとに、日本ユーザー目線で整理したものであり、日本導入の有無やタイミングを保証するものではありません。実際の販売計画・仕様などについては、必ずホンダ パスポート公式サイトおよび正規ディーラーからの公式情報をご確認ください。