ライズ ツートン、かっこいいですよね。ルーフ(屋根)が黒になるだけで、デザイン全体が引き締まって見え、とても魅力的です。でも、いざ選ぶとなると「実際のところ、人気はどうなの?」「どの色の組み合わせが一番選ばれているんだろう?」と気になったりしませんか?
また、「黒い屋根って、夏は暑くない?」「やっぱり汚れや水ジミが目立つのかな…」といった、購入後の不安を感じている方も多いかもしれません。
この記事では、そうした疑問や不安を解消できるよう、ライズのツートンカラーに関する最新の人気データや、実際に選んだ方々のリアルな口コミ、そして購入後に後悔しないための注意点などを、公平な視点で分かりやすくまとめました。
この記事を読めば、以下の4つのポイントが分かります。
- ツートンカラー全体の人気傾向
- 3種類あるツートンの「色別」の人気順
- 実際の「良い口コミ」と「気になる口コミ」
- 汚れや熱対策など「後悔しない」ための注意点
※この記事の情報は、2025年10月28日時点の調査データに基づいて作成しています。
トヨタ ライズのツートンの人気は?
ライズのツートンカラーの人気は、2024年通年の販売店の受注データを見てみると、白・黒・グレーといったモノトーン(単色)が人気トップ3を占めている状況のようです。直近ではツートンカラーはトップ3圏外となっており、人気はモノトーンに集中している傾向がうかがえます。
ただし、これはあくまで一例であり、時期や地域によって人気傾向は異なります。
過去のデータに目を向けると、ツートンの人気が強かった時期もありました。
過去の人気は?白黒ツートンが3位
ウエインズグループの2021年11月~12月のライズの人気カラー受注データでは、人気色のトップ3に「黒×白(XH3)」のツートンがランクインしていました。
順位としては「白(単色)」「黒(単色)」に次ぐ3位で、全体の約1割を占めていたと報告されています。一方で、トヨタのサブスクリプションサービス「KINTO」の2021年の成約データでは、人気色は「黒」「白」「ベージュ」がトップ3でした。(ライズのベージュは、女性に人気のカラーとして、販売店コラムでよく紹介されている傾向にあります。)
このことから、白黒ツートンが、3番手を争うカラーだったことがうかがえます。
グレーとターコイズの評価
「黒×白」以外のツートン、すなわち「黒×ターコイズ(XH6)」や「黒×グレー(XL1)」については、「個性派」や「通好み」といった位置づけで紹介されることが多いようです。
▼リセールへの影響(推測):
一般的に人気色は将来の売却価格(リセールバリュー)にも良い影響を与えると言われることがあります。「黒×白」は、特にZグレードを探している層から一定の需要が見込めるため、リセール面でも不利にはなりにくいかもしれません。(※あくまで傾向であり、個別の査定額を保証するものではありません。)
(※本セクションで参照した販売店データや中古車流通データは、特定の地域・時点・調査母集団における一例であり、全国的な平均や最新の全体傾向を示すものではありません。)
トヨタ ライズのどのツートンが人気?
ライズに設定されている3種類のツートンカラーの中で、最も人気と見られるのは「黒×白(XH3)」です。過去の販売店受注データ(2021年11-12月の一例)では、全カラーの中で人気トップ3(約1割)にランクインした実績があります。また、多くの販売店コラムなどでも「王道」「人気のツートン」として紹介されており、ツートンを選ぶ際の第一候補となりやすい色と言えそうです。次いで「黒×グレー(XL1)」が落ち着いた層に、個性派として「黒×ターコイズ(XH6)」が続く傾向にあるようです。
では詳しく見ていきます。
ツートンの色3種とオプション価格
まず、ライズのツートンカラーは以下の3種類が設定されています
- XH3:ブラックマイカ × シャイニングホワイトパール
- XL1:ブラックマイカ × スムースグレーマイカ
- XH6:ブラックマイカ × ターコイズブルーマイカ
これらはすべて、ルーフ(屋根)とドアミラーがブラックマイカメタリックになる仕様です。
注意点として、これらは最上位グレードの「Z」(HYBRID Z / ガソリンZ)でのみ選択可能なメーカーオプション扱いであり、注文後の変更は不可なオプションです。
また、オプション価格にも差があり、「黒×白」が77,000円(税込)、「黒×グレー」「黒×ターコイズ」が55,000円(税込)となっています(※価格は時期や販売店により異なる場合があります)。
1番人気?おすすめの「白黒」
人気の中心は、やはり「黒×白」です。
前述の通り、過去の販売店データでは色全体のトップ3に入った実績があり、ツートンの中では頭一つ抜けた人気と考えられます。
選ばれる理由としては、「清潔感のある白」と「引き締まる黒」という王道の組み合わせで、写真映えしやすく、万人受けしやすい点が挙げられるでしょう。
次点人気:「黒×グレー」の評価
次に人気と見られるのが「黒×グレー」です。
派手さはありませんが、「落ち着き」や「大人っぽさ」「上質感」を求める層に支持されているようです。
販売店コラムなどでも「スタイリッシュ」といった表現で紹介されることがあり、長く乗っても飽きにくい配色と言えるかもしれません。
個性派:「黒×ターコイズ」の評価
「黒×ターコイズ」は、3色の中で最も目立つ「個性派」枠です。
鮮やかなターコイズブルーと黒の組み合わせは、若々しくアクティブな印象を与えます。
アウトドアやレジャーシーンで映える色ですが、人気調査などのデータでは上位に来ることは少なく、どちらかというと少数派のようです。
▼色選びのヒント:
もしツートンカラーで迷ったら、最も選ばれている実績がある「黒×白」が、失敗しにくい無難な選択肢と言えるかもしれません。ただし、直近(2024年)の全体傾向としてはモノトーン(白・黒・グレー)が人気中心である、という点も考慮に入れるとバランスが良いかと思います。
▼価格差の考慮:
「黒×白」は他の2色よりオプション価格が22,000円高くなっています。これは、ベースとなるシャイニングホワイトパール自体が単色でも有償オプション(33,000円)であるためと考えられます。この価格差をどう捉えるかも、選択の一つのポイントになりそうです。
トヨタ ライズのツートンの口コミ評価
ライズのツートンに関する口コミ評価をまとめると、「見た目が引き締まってスポーティ」「写真映えする」といったデザイン面でのポジティブな声が非常に多いです。一方で、黒いルーフ(屋根)特有のデメリット、特に「汚れ(黄砂・花粉・水ジミ)が目立ちやすい」「夏場に屋根が熱くなりやすい」といった、メンテナンス面や快適性に関する注意点を指摘する声も同じくらい多く見られます。
良い口コミ:「かっこいい」デザイン
ポジティブな口コミの多くは、やはりデザイン面に集中しています。
- 「ルーフが黒いことで車全体が引き締まって見える」
- 「コンパクトSUVだけど安っぽく見えない、スポーティ」
- 「(特にターコイズ×黒や白×黒は)SNSなどで写真映えする」
- 「グレー×黒は落ち着きと引き締め効果のバランスが良い」
このように、ルーフが黒くなることでの「引き締め効果」や「スポーティ感」に満足している声が目立ちます。
悪い口コミ?汚れと夏の熱デメリット
一方で、黒い塗装面を持つことの宿命とも言える、ネガティブな口コミも定番化しています。
① 汚れ・キズが目立つ
最も多く聞かれるのがこの点です。「黄砂や花粉が積もると非常に目立つ」「雨が降った後の水ジミが白く残りやすい」「洗車キズや小キズが目立つ」といった声です。こまめに洗車ができない環境だと、キレイな状態を保つのが難しいと感じる方が多いようです。
② 夏の蓄熱
次に多いのが「夏の暑さ」に関する懸念です。「黒い屋根は熱を吸収しやすく、特に炎天下では車内がかなり暑くなる」という体感的な指摘が散見されます。
オプション価格・修理代や後付けの口コミ
① オプション費用
ツートンカラーはZグレード限定のメーカーオプションであり、購入時に追加費用(5.5万円~7.7万円程度)がかかる点を指摘する声もあります。
② 修理費用
万が一、屋根を損傷した場合、「ルーフパネルの板金塗装は費用が高額になりがち」という一般的な傾向があります。さらにツートンの場合、色の塗り分け作業が加わるため、単色よりも工賃が割高になる可能性がある、という懸念の声も見られます。
③ 後付けは大変
購入後に塗装やラッピング(フィルム貼り)で「ツートン風」にしようと試みた方のDIYレポートなども見られますが、「手間や難易度、費用が想像以上にかかった」という内容が多く、後付けは非推奨のようです。
▼購入前の心構え:
ツートンを選ぶことは、デザインの満足度と引き換えに、「こまめな洗車」や「汚れ対策」の手間を受け入れること、と言えるかもしれません。特に屋外駐車がメインの方は、この点を許容できるかを事前に考えておく必要がありそうです。
▼対策の必要性:
汚れや熱対策として、購入と同時に「ガラスコーティング」や「セラミックコーティング」を施工したり、夏場は「サンシェード」を徹底したりするなど、購入後の対策をセットで考えておくと、満足度が維持しやすい可能性があります。
トヨタ ライズのツートンの後悔しないための注意ポイント
ライズのツートンカラーを選んで後悔しないために、最も注意すべきポイントは2つあります。1つは、「発注後は二度と色変更できない」メーカーオプションであること。もう1つは、黒ルーフ特有のデメリット、すなわち「夏の熱問題」と「汚れ・水ジミの目立ちやすさ」を、ご自身の駐車環境や洗車スタイルで許容できるか、という点です。
注意点①:Z限定オプションと仕様
まず、契約時の注意点です。
- 発注後は変更不可ツートンカラーは工場で塗装される「メーカーオプション」です。ディーラーオプション(納車後につけるパーツ)とは違い、契約書にサインして発注(注文)した後は、絶対に色の変更ができません。色選びは契約前に完璧に決めておく必要があります。
- Zグレード限定このオプションは「Z」および「HYBRID Z」のみで選択可能です。GやXグレードでは選べません。
- ミラーは黒固定ツートンを選択した場合、ドアミラーの色は自動的にブラックマイカ(黒)に固定されます。ボディ同色のミラーにはできません。
注意点②:「夏は暑い」熱のデメリット
黒い色は光(熱)を吸収しやすいため、屋根が黒いと車内温度が上がりやすくなる傾向があります。
JAF(日本自動車連盟)が実施したテスト(気温35℃・4時間放置)では、黒い車の車内最高温度が57℃だったのに対し、白い車は52℃と、5℃の差が出たという結果が報告されています。
また、米国のローレンス・バークレー国立研究所(LBNL)の研究では、高反射色(シルバーなど)の屋根は黒い屋根より最大25℃も表面温度が低く、車内温度も5~6℃低下させられる、という報告もあります。
炎天下での駐車が多い方は、熱対策(サンシェード、カーフィルムなど)が必須と言えるかもしれません。
注意点③:汚れ・水ジミのデメリット
これは口コミ評価でも多く指摘されていた点です。
黒い塗装面は、「黄砂」「花粉」といった色の薄い汚れが非常に目立ちます。
また、雨水や水道水に含まれるミネラル分が乾いて白く残る「水ジミ(イオンデポジット)」や、それが塗装を侵食する「ウォータースポット」も、黒いボディではくっきりと見えてしまいます。
対策①:洗車とコーティングのコツ
上記の熱や汚れ問題への対策として、以下のようなケアが推奨されることが多いです。
- 炎天下で洗車しない(ボディが熱いと水分が即蒸発し、シミの原因に)
- 雨の後は早めに洗車(汚れや酸性成分を放置しない)
- 洗車後は水分を完全に拭き上げる(水滴を残さないことがシミ防止の鍵)
- コーティングを施工する(塗装面を保護する。屋外駐車なら水ジミになりにくいとされる「親水系」を選ぶのも一手)
対策②:ルーフラックの傷(キズ)
屋根に荷物を載せるルーフラック(ベースキャリア)を装着する場合、黒い屋根は特に注意が必要です。
トヨタ純正のベースラックも用意されていますが(許容積載量30kg)、ラックの脚と屋根の間に砂やホコリが噛むと、走行中の振動で塗装面に細かい「擦れ傷」がつきやすくなります。
黒い屋根ではこの傷が目立ちやすいため、装着部には専用の「保護シート」を併用することが強く推奨されます。
▼ご自身の駐車環境の確認:
もしご自宅の駐車場が「青空駐車(屋根なし)」で、日中炎天下にさらされる時間が長く、かつ「洗車は週末にできれば良いほう」というスタイルの場合、黒ルーフの管理は想像以上に手間がかかる可能性があります。その場合、無理をせずモノトーン(特に汚れが目立ちにくい白やシルバー系)を選ぶのも賢明な判断かもしれません。
▼洗車スタイルの確認:
逆に、「洗車が趣味」「車は常にピカピカにしておきたい」という方にとっては、黒ルーフの管理はそれほど苦にならない可能性もあります。ご自身のライフスタイルと照らし合わせて判断することが、後悔しないための最大のポイントです。
【※免責事項】この記事は、2025年10月時の調査データを基に構成しています。特定の販売店のデータや過去の調査結果、一般的な傾向を含むものであり、全ての地域や最新の情勢、個別の車両状態を保証するものではありません。オプション価格や仕様は変更される場合がありますので、最新かつ正確な情報は、必ずお近くのトヨタ販売店または公式サイトでご確認ください。

