ヴォクシーzsと煌めきの5つの違いを徹底ガイド:一挙早見表

ヴォクシーzsと煌めきの違い トヨタ

ヴォクシーのZSと煌(きらめき)の違いをお探しですね。中古車を探していると、必ずと言っていいほど目にする人気のグレード「ZS」と、特別仕様車の「ZS“煌”」。見た目は似ているけれど、具体的に何が違うのか、どちらが自分にとってお買い得なのか、迷ってしまうお気持ち、とてもよく分かります。

この記事では、いちユーザーとしての目線でその疑問をスッキリ解決します。特に人気の高かった80系後期の特別仕様車「ZS“煌 III”」を基準に、ベースのZSとどこが違うのかを、誰にでも分かりやすく徹底的に比較しました。

この記事を読めば、以下の4つの点が分かります。

  • 一目でわかる外装(見た目)の違い
  • 日々の満足度に直結する内装(質感)の違い
  • あると便利な快適装備の差(特にファミリー層に重要)
  • 結局どっちがお得?価格と中古車選びのコツ

ヴォクシーZSと煌めきの違い:主要ポイント比較

ヴォクシーZSと特別仕様車「ZS“煌 III”」の違いを、ひと目でわかるように表にまとめました。どちらが自分の使い方や好みに合っているか、最終チェックに使ってみてください。

比較の前提:2020年10月発売の「ZS“煌Ⅲ”」と、同年式のベースグレード「ZS」を比較しています。

主要項目 ZS(ベースグレード) ZS“煌 III”(特別仕様車)
外観の加飾 標準的なデザイン メッキパーツと黒艶パーツを追加
ヘッドランプ Bi-Beam LED Bi-Beam LED(ブラックレンズ仕様)
内装の素材 ファブリックシートが中心 専用シート(合皮+スエード調)
快適装備 両側パワスラ(オプション)、後席A/C(オプション)。
LEDはオプションなし。
両側パワスラ・後席A/C・LED室内灯が標準
安全装備 Toyota Safety Senseは標準 同等の装備が標準
燃費 (WLTC) ガソリン:13.2 / HV:19.0 km/L 同じ
新車時価格 約281万円~ 約291万円~
維持費(税金) 排気量と重量で決まる 同じ
中古車市場 流通台数が多い 装備込みの価値で選ばれやすい
リセール傾向 人気車種として高め。 同条件のZSよりやや有利な傾向

▼ 後悔しないための思考ツール

この比較表を見て、「やっぱり両側パワースライドドアは絶対に欲しいな」「内装は少しでも上質な方が長く満足できそう」と感じたなら、あなたは「煌III」を選ぶ価値が十分にあるでしょう。逆に、「見た目のキラキラ感にはこだわらないし、装備もシンプルでいい」と考えるなら、ベースのZSに絞って探すことで、より安価な一台を見つけられるかもしれません。

▼ 車選択メモの考察

結局のところ、ZSと「煌」の違いは、「自分好みにオプションを選びたいか」、それとも**「人気の高い便利な装備が全部入った、お買い得なパッケージを選びたいか」**という選択だと言えます。あなたのカーライフを想像して、どちらがよりフィットするかを考えてみてくださいね。

具体的に掘り下げていきます。

ヴォクシーZSと煌めきの違い①外観デザイン

ヴォクシー「ZS“煌 III”」は、ベースのZSグレードに対し、メッキ加飾と艶のあるブラックのパーツを各所に追加することで、見た目の輝きと引き締まった印象を一段と強めた特別仕様車です。ノーマルのZSも精悍ですが、「煌」はさらにキラッとした特別感がほしい、という気持ちに応えてくれます。

具体的にどこが違うのか、外観のポイントを見ていきましょう。

フロントマスクの印象を決定づける専用パーツ

  • フードモール(ボンネット先端):中央と下がメッキ、上がブラックの専用デザインになります。
  • ヘッドランプ:レンズカバーがブラックになり、引き締まった「黒目」のような印象に変わります。
  • クリアランスランプ:メッキの延長パーツが追加され、ライト周りの輝きが増します。
  • ロアグリル(バンパー下部):艶のあるブラック塗装(黒艶塗装)になり、高級感が出ます。

サイドとリアの特別感

  • ドアミラーとドアハンドル:メッキ加飾が施され、横からの見た目も華やかになります。
  • バックドアガーニッシュ:「VOXY」の車名ロゴが、少し暗いスモーク塗装になり、リアビューのアクセントになっています。

ちなみに、ボディカラーは「煌III」専用というわけではありませんが、人気の高いホワイトパール、ブラック、そしてブラッキッシュアゲハガラスフレーク、イナズマスパーキングブラックガラスフレークと、計4色の輝きが際立つ色が中心に設定されていました。

▼ 車選びのちょっとしたヒント

「煌」シリーズは、中古車市場でも人気が高い傾向があります。その理由は、一目で「特別なモデル」とわかる見た目の華やかさ。特にヘッドライトの黒い縁取りは、昼間に見てもノーマルのZSとの違いがはっきりわかるので、所有する満足感を高めてくれるかもしれません。

▼ リセールを考えるなら

一般的に、こうした特別仕様車は下取りや買取の際にプラスの評価を受けやすいと言われています。もちろん年式や走行距離、車の状態が最も重要ですが、同じ条件のZSと比較した場合、少し有利になる可能性は考えられます。

ヴォクシーZSと煌めきの違い②内装の質感

ヴォクシー「ZS“煌 III”」の内装は、ベースのZSと比べて、人が直接触れる部分の素材をアップグレードし、シルバーのアクセントを追加することで、室内の質感を大きく向上させています。ドアを開けた瞬間に「お、なんだか高級感があるな」と感じられるはずです。

毎日乗る空間だからこそ、内装の質感はこだわりたいポイントですよね。

シートとドア周りの上質感

  • シート表皮:スエード調で手触りの良い「ブランノーブ®」と合成皮革を組み合わせた専用シートになります。ZSのファブリックシートと比べ、見た目も座り心地もグッと上質になります。
  • ドアトリム:フロントドアとスライドドアの内張りに、合成皮革巻きの飾りが追加されます。面積は小さいですが、触れたときの満足感が違います。

運転席からの眺め

  • センタークラスターパネル(ナビ周り):ピアノブラックにシルバー塗装が加わり、華やかさが増します。
  • メーター周りやインサイドドアハンドル:シルバー塗装やメッキパーツが効果的に使われ、黒基調の内装の中でキラリと光るアクセントになっています。

さらに、「煌III」は見た目だけでなく、快適装備も充実しているのが大きな魅力です。

「あってよかった」が標準装備に

  • LEDルームランプ:ルームランプがLEDになります。夜間の荷物の出し入れや、お子さんの世話をするときにとても見やすいです。
  • ナノイー:エアコンの吹き出し口から、お肌や髪にやさしい微粒子イオンが放出される機能が標準で付いてきます。

▼ ファミリーに嬉しいポイント

特に注目したいのが、両側パワースライドドアと後部座席用のオートエアコンが標準装備になる点です(ZSではオプション設定)。子供を抱っこしながらでもドアを開け閉めできたり、夏場や冬場に後部座席まで快適な温度を保てたりと、家族での利用シーンを考えると、これらの装備は本当に重宝します。

▼ 車選択メモの考察

内装の質感は、カタログスペックだけでは分かりにくい部分です。しかし、シートの座り心地やドア内張りの手触りは、運転するたびに感じる満足度に直結します。「煌」は、そうした「感性的な価値」を高めてくれるモデルと言えるでしょう。

ヴォクシーZSと煌めきの違い③快適・安全装備

ヴォクシー「ZS“煌 III”」は、ベースのZSではオプション扱いとなる人気の高い快適装備を標準で搭載しているのが最大の魅力です。一方で、衝突被害軽減ブレーキなどの基本的な安全装備(Toyota Safety Sense)は、ZSにも標準で備わっています。

つまり、「煌III」は安全性が強化されているというよりは、「これがあったら便利だな」という機能が最初から全部付いてくる、お買い得なパッケージと考えると分かりやすいです。

主要装備 ZS(ベースグレード) ZS“煌 III”(特別仕様車)
パワースライドドア 助手席側のみ標準(両側はオプション) 両側とも標準
リアオートエアコン オプション 標準装備
室内灯(ルームランプ) 通常のバルブ 明るいLED
ナノイー(エアコン) 設定なし 標準装備
Toyota Safety Sense 標準装備 標準装備
パーキングサポートブレーキ 標準装備 標準装備

※2020年10月時点の仕様です。

▼ 「両側パワースライドドア」がもたらす余裕

片側だけでなく両側が電動になることで、例えば狭い駐車場で壁側に停めたときや、雨の日に子供をチャイルドシートに乗せるときなど、あらゆる場面で乗り降りがスムーズになります。どちら側からでも楽に開閉できる安心感は、想像以上に大きいものです。

▼ 「リアオートエアコン」のありがたみ

ミニバンのように室内空間が広いと、夏は後部座席がなかなか涼しくならず、冬は足元が冷たいまま、ということが起こりがちです。後部座席専用のオートエアコンがあれば、3列目まで快適な温度をキープしやすくなり、家族みんなが気持ちよく過ごせます。

▼ ここは間違えないようにしたいポイント

時々「特別仕様車だから安全装備も上」と思われがちですが、このモデルに関しては、プリクラッシュセーフティなどの基本的な安全機能はZSと共通です。煌を選ぶ一番の理由は、あくまで内外装の質感と、便利な快適装備がセットになっている点だと理解しておくと、クルマ選びの軸がブレにくくなります。

▼ 車選択メモの考察

もしあなたが新車や中古車でZSを探していて、「両側パワースライドドアは必須」「後席エアコンも付けたい」と考えているなら、最初から「煌」シリーズに絞って探す方が、結果的に効率的でお得な一台に出会える可能性が高いかもしれません。

ヴォクシーZSと煌めきの違い④価格と選び方

ヴォクシー「ZS“煌 III”」は、ベースのZSに特別な内外装と快適装備を追加したモデルのため、新車時の価格は約10万円ほど高く設定されていました。しかし、追加された装備(両側パワースライドドアやリアオートエアコンなど)をZSにオプションで付けた場合と比べると、価格差はぐっと縮まり、むしろ割安感が出てきます

どちらのグレードが自分に合っているか、使い方をイメージしながら考えてみましょう。

新車時の価格(2020年10月当時・税込)

  • ベースZS
    • ガソリン・2WD・8人乗り:2,813,800円
  • ZS“煌 III”
    • ガソリン・2WD・8人乗り:2,909,500円

この約9.6万円の価格差に、内外装のグレードアップと人気の快適装備が含まれている、と考えると「煌」の魅力が分かりやすいかと思います。

あなたにピッタリなのはどっち?選び方のヒント

  • 小さなお子さんがいるファミリーには「煌III」がおすすめ
    • 標準装備の両側パワースライドドアは、子供の抱っこや荷物で両手がふさがっている時に大活躍。チャイルドシートの利用にも便利です。
  • 後部座席に人を乗せる機会が多いなら「煌III」がおすすめ
    • リアオートエアコンが標準なので、3列目まで快適な空間を保てます。長距離ドライブでも家族や友人から喜ばれるでしょう。
  • 見た目のカッコよさと質感を重視するなら「煌III」がおすすめ
    • メッキパーツや専用シートなど、一目でわかる特別感は所有する喜びにつながります。
  • 装備は最小限でOK、コストを抑えたいなら「ZS」も有力
    • 「スライドドアは片側電動で十分」「エアコンも後席はあまり使わない」という場合は、ベースのZSに必要なオプションだけを追加する方が、費用を抑えられます。

▼ なぜ多くの人が「煌」を選ぶのか

結局のところ、多くの人がミニバンに求める「あったら嬉しい機能」が、ちょうどよくパッケージングされているのが「煌」の強みです。後から「やっぱり両側パワースライドドアにしておけばよかった…」と後悔する可能性が低い、という安心感も人気の理由かもしれません。

▼ 賢い中古車の探し方

中古車で探す場合も、この考え方は同じです。ZSと煌IIIが同じような価格で売られていたら、装備が充実している煌IIIの方がお買い得と言えるでしょう。まずはあなたの使い方で「絶対に譲れない装備」をリストアップし、それに合うグレードを探すのが後悔しないコツです。

ヴォクシーZSと煌めきの違い⑤維持費と中古車選び

ヴォクシーのZSと「ZS“煌 III”」は、エンジンや車体の基本構造が同じため、自動車税や車検時の重量税といった法定費用に違いはありません。しかし、中古車として購入する場合の本体価格や、ハイブリッドかガソリン車かによる燃料費で、トータルの出費は変わってきます。

ここでは、具体的な維持費の目安と、中古車選びで失敗しないためのコツを見ていきましょう。

年間の維持費イメージ(税金・燃料費)

  • 自動車税:排気量が2.0L以下なので、年間36,000円です(2019年10月以降の登録車)。これはZSも煌IIIも、ガソリンもハイブリッドも同じです。
  • 重量税(車検時):車重が1.5t~2.0tの区分に入るため、2年分で32,800円が目安です(ガソリン車の場合)。
  • 燃料費(年間1万km走行時)
    • ガソリン車 (13.2km/L):約13万円
    • ハイブリッド車 (19.0km/L):約9万円(※WLTCモード燃費、レギュラーガソリン171.7円/Lで計算)

やはり、たくさん走る人ほどハイブリッドの燃料費の安さが魅力的ですね。

▼ 2025年時点の中古車相場の目安

2020年~2021年式の「ZS“煌 III”」を探してみると、おおよその価格帯は以下のようになっています。

  • ガソリン車:走行距離3万~7万kmで、約225万円~285万円の価格帯に多くの車両があります。
  • ハイブリッド車:ガソリン車より高値で、約300万円~323万円あたりが中心です。

流通台数はブラックのボディカラーが最も多く、選びやすい反面、状態によって価格の幅も大きいのが特徴です。

中古車選びで失敗しないためのチェックポイント

  1. 「煌」ならではの装備を確認する
    • 両側パワースライドドアはスムーズに動くか、異音はないか。
    • 室内のLEDランプはすべて点灯するか。
    • 後席エアコンの効きは十分か。これらの装備がきちんと機能しているか、実車で必ず確認しましょう。
  2. トヨタの認定中古車を検討する
    • トヨタの販売店が扱う認定中古車は、1年間の走行距離無制限保証が付いてくるのが大きな魅力です。特にハイブリッド車は、ハイブリッド機構の保証も付くので安心感が高いです。
  3. リコール対応済みか確認する
    • 気になる車が見つかったら、車台番号を教えてもらい、トヨタや国土交通省の公式サイトでリコールの対象になっていないか、対象なら修理が完了しているかを確認しましょう。

▼ 賢い買い方の提案

中古車は一台一台コンディションが違います。同じくらいの価格のZSと煌IIIがあったら、装備が充実している煌IIIのお得感は高いです。ただ、それ以上に内外装のきれいさや、整備記録がしっかり残っているかどうかが重要です。複数の店舗を回り、整備内容や保証の手厚さまで含めて比較検討するのが、満足のいく一台に出会うための近道です。